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DATE/ 2020.06.27

仕事で辛くて逃げたくなった時の対処方法は?

辛くて逃げたい時は誰にでもある

 毎日を一生懸命に生きていると、仕事や人間関係などいろいろな場面で辛さを感じる時がありますよね。そして辛さがたまりにたまるとすべてがいやになり、逃げだしたいと思ってしまうもの。逃げたくなるのは甘えているからとか、心が弱いからとか言う人もいますが、実際には誰もがなる可能性のある心境なので、自分を責めないでください。次にあげるような辛くて逃げたくなる原因を見れば、そうなっても当然だと思えるはずです。

 大失敗をしてしまった:仕事に失敗はつきものですが、周囲の手もわずらわせるような大失敗をすると、申し訳なくて仕事に行きたくなくなりますよね。それでも仕事を休めばもっと迷惑をかけてしまうので、自己評価が下がったままで仕事に向き合うことになり逃げたくなります。

 責任重大な仕事を任された:大きな責任が伴う仕事を任せるとモチベーションが上がる反面、プレッシャーも感じるものです。そのうえ、業務内容が自分の手に余ると思っていたり、面倒な仕事を押しつけられたと感じていたりすると、逃げたくなってしまうのです。

 苦手な上司と顔を合わせなければならない:気が合わない人と無理につきあう必要はないとよくいわれますが、それが上司となるとそうはいきませんよね。苦手な人と顔を合わせることは想像以上にストレスがたまります。このため、「あの上司がいる」と思うだけでも逃げたくなってしまいます。

 このほかにも大失敗をして挫折感を味わったり、上司でなくとも苦手な同僚や後輩がいたりする場合にも辛くて逃げたくなる原因になります。

なぜ辛くて逃げたくなってしまうのか

 それでは、これらの原因からどんな心の動きがあると逃げたくなるのでしょうか。その心境は次のようなものです。

 強い不安を感じる:自分にこの仕事がやり遂げられるのかと悩んだり、責任の重さに押しつぶされそうになったりして不安に捉われてしまいます。こうしてネガティブなことばかり考えているうちに逃げたくなるのです。しかし、不安を感じるのは慎重さや責任感の裏返しでもあります。

 何度挑戦してもうまくいかない:前向きに頑張っているつもりなのに何度やってもうまくいかないと、心が折れて逃げたくなります。いろいろな手を尽くしたのならなおさら、無力感に打ちひしがれてしまうでしょう。このような状態は、完璧主義で努力家の人ほど陥りやすいです。

 もう楽になりたい:いくつもの原因が重なると、日常的に辛いことばかり考えるようになってしまいます。こうなると仕事以外のことをしていても追いたてられるような焦りや恐怖を感じるので、辛いことすべてを投げ捨てて楽になりたい、逃げだしたいと考えてしまうのです。

 同じ原因にさらされてつらく感じる人も比較的平気な人もいるのは、その人の性格や原因の受け止め方に違いがあるためといえるでしょう。

逃げ出したい気持ちとの向き合い方

 辛くなる原因とその時の心境がわかったところで、辛くて逃げたいと感じる人にはどのような対処方法が効果的なのかご紹介します。押しつぶされてしまう前に参考にしてみてください。

 周囲に相談する:逃げたい時の思考回路はどうしてもネガティブになりがちです。そこで、周囲の人に相談して意見を参考にしてみてください。意外と簡単に解決方法が見つかることもありますし、そうでなくても悩みを自分の中で整理できたり、他人に話すことで気持ちが軽くなったりしますよ。

 一人の時間を持つ:周囲に相談して協力してもらうことと逆になりますが、業務や上司などの逃げたい対象を遠ざけるために、一人の時間を持つことも効果的です。趣味に没頭したり一人旅に出かけたりして辛い気持ちをリセットすると、また意欲が湧いてくるでしょう。

 自分に合った方法でリラックスする:逃げたい気持ちをやわらげるには、リラックスすることも効果的です。お風呂にゆっくり浸かる、マッサージを受ける、ヒーリングミュージックを聴くなど、自分の好みに合う方法で心身を癒しましょう。もちろん睡眠も効果ありです。

 転職を考えておく:本当に辛くて逃げたいなら、逃げることも手段のひとつです。いざという時には転職も念頭に置いておきましょう。生活を考えると転職は難しい方もいるかもしれませんが、実際に転職しなくても辛さから逃れる方法があるとわかっているだけで心が軽くなりますよ。

 また、本当に辛い時には病院を受診するのもよいでしょう。筆者は仕事が辛くてまともに働けなくなり、病院を受診して適応障害の鬱状態と診断されたことがあります。病名がついたことに自分でも驚きましたが、病気なら仕事ができなくても当然ですよね。自分の状態を把握するためにも、心療内科や精神科を受診するという選択肢を覚えておいていただければ幸いです。

 まずは無理をせず、しっかり休んで心身の状態を回復させてください。
(10MTV編集部)

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