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仕事で「この人は伸びる」と思われる人の特徴は?
ビジネスパーソンにとって、仕事をして伸びていくこと、成長していくことは、関心の高いトピックであると思われます。なぜなら、それらは仕事の成果に直結しているからです。しかし、伸びていくこと、成長してくことは簡単なことではありません。
そこで今回は、仕事でこの人は伸びる(成長できる)という人を具体的に取り上げて、その特徴を考えてみたいと思います。
「どうして自分がその仕事に就きたいと思ったのか」を素直な心で捉え、素直に行動したり反省したりできること。今取り組んでいる仕事に素直な心で取り組めること。他者からの助言や苦言をもらった際にも、素直な心で感謝しその後の態度で示せることなど、伸びる人は、ひねくれた視点やうがった見方などで仕事を捉えず、素直な心で仕事に取り組み、態度で結果を示すことができています。
2:ポジティブ感情を生かしている人
ポジティブ感情は才能や、いわゆる「明るい性格」「積極的な行動力」といったものではなく、個々人ごとにそなわった“強み”(性格に応じた徳性)で、1.創造性、2.好奇心、3.知的柔軟性、4.向学心、5.大局観、6.勇敢さ、7.忍耐力、8.誠実さ、9.熱意、10.愛情、11.親切心、12.社会的知能、13.チームワーク、14.公平さ、15.リーダーシップ、16.寛容さ、17.慎み深さ、18.思慮深さ、19.自己調整、20.審美眼、21.感謝、22.希望、2.ユーモア、24.スピリチュアリティ、といったものがあります。伸びる人は、自身の“強み”を自他のために生かすことができています。
3:感謝の心を言動で表せている人
「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」ではありませんが、自分が努力して成し遂げ客観的にみてもその人が成功に導いた仕事であったとしても、突き詰めれば最後まで自分が仕事をできたことそれ自体が得難きことです。例えば自身の病気、災害、内外からの妨害などがあれば、あり得なかった成功かもしれません。感謝の本質は「有難い(存在することがむずかしい)」、得難きことへの感謝の念があります。ただし、思うだけではせっかくの得難きことも個人の感情の中だけで終わってしまいます。伸びる人は、「有難い」と思える心を持ち、そのうえで感謝の心を言動で表すことができています。
仕事という大きな“事”、つまり目的を達成するためには、その目的に見合った情熱を持ち続けることが何よりも肝要になってきます。伸びる人は、自身の“志”を正しく認識し、そのうえで常にその“志”に立ち返ることで、情熱を持ち続けることができています。
5:好奇心と向学心がある人
仕事を達成するうえで“志”が肝要と述べましたが、そうはいってもその仕事を達成するための知識や技術もなければ話にもなりません。そのため、仕事に関わる知識を学び技術を身につけることも求められます。伸びる人は、好奇心と向学心を持って常に楽しみながらも貪欲に、知識を学び技術の向上を目指すことができています。
6:数字に敏感で数学的思考ができる人
数字は、太古から使われてきた最も便利なツールの一つです。どんな仕事であっても数字が関わらない仕事はありませんし、現代においてその重要性は増しています。自身の関わる仕事の数字に敏感であること、またアイデアを因数分解で考えられるなど、数学的思考ができることも大きな長所となり得ます。算数や数学の得意不得意の問題ではなく、簡単なことや単純計算できることであってもよいのです。伸びる人は、数字や数学的思考で仕事を捉えたり考えたりすることができています。
初心を忘れない、机の上を整理する、仕事に履いていく靴を毎日磨く、笑顔を絶やさない、スキルアップや勉強を怠らないなど、仕事で伸びるために「やると良いこと」は無数にあります。しかし、それら実行すること、さらには習慣化することは容易ではありません。しかし、伸びる人は、ささやかなことであっても難しいことであっても、自分が「やると良い」と決めたことの習慣化ができています。
8:待機できる人
「待機」とは「準備を整えて機会の来るのを待つこと」をいいます。つまり、待機できる人とは、自分でお膳立てや仕込みをしてから、時がめぐってそれらの準備が生かされる機会まで待つことが出来る人です。良いことや正しいことであってそのための準備も万端に整えたとしても、機会がめぐるまで時間が必要なことは多々あります。伸びる人は、常にあきらめたりなまけたりしないで待機し続けることができています。
9:仕事に関わる人と好情をはぐくめる人
一緒に働く人はもちろんのこと、お客様や取引先の関係者、さらには地域の人や自身や働く人の家族や大切な人といった、仕事に関わる多くの人と良好な関係を築くことは、良い仕事をするうえで欠かすことはできません。仕事の利益は相互関係ではぐくまれます。だからこそ、自分から笑顔で接すること、適切で心地よい言葉遣いができること、相手の立場にたった気働きができることなどが重要になってきます。伸びる人は、仕事に関わる多くの人と、良好な関係や好情をはぐくむことができています。
心身の健康は全て活動の基本です。本質的に才能や努力といった自分の力だけではどうにもならない仕事という厳しい世界であるからこそ、その土台となる自分の力でどうにかできる範囲での健康管理とメンタルヘルスケアがよりいっそう大切になってきます。伸びる人は、五欲(財欲・色欲・飲食欲・名欲・睡眠欲)におぼれず、しかしながら固くなりすぎることなく、自身を律することができています。
いかがでしたでしょうか。ぜひ一度、1)~10)で自身の仕事ぶりをチェックしてみてください。そして、これらの仕事への参考としてみてください。
そこで今回は、仕事でこの人は伸びる(成長できる)という人を具体的に取り上げて、その特徴を考えてみたいと思います。
伸びたいと願う態度から始まる
1:素直な心を態度で示せる人「どうして自分がその仕事に就きたいと思ったのか」を素直な心で捉え、素直に行動したり反省したりできること。今取り組んでいる仕事に素直な心で取り組めること。他者からの助言や苦言をもらった際にも、素直な心で感謝しその後の態度で示せることなど、伸びる人は、ひねくれた視点やうがった見方などで仕事を捉えず、素直な心で仕事に取り組み、態度で結果を示すことができています。
2:ポジティブ感情を生かしている人
ポジティブ感情は才能や、いわゆる「明るい性格」「積極的な行動力」といったものではなく、個々人ごとにそなわった“強み”(性格に応じた徳性)で、1.創造性、2.好奇心、3.知的柔軟性、4.向学心、5.大局観、6.勇敢さ、7.忍耐力、8.誠実さ、9.熱意、10.愛情、11.親切心、12.社会的知能、13.チームワーク、14.公平さ、15.リーダーシップ、16.寛容さ、17.慎み深さ、18.思慮深さ、19.自己調整、20.審美眼、21.感謝、22.希望、2.ユーモア、24.スピリチュアリティ、といったものがあります。伸びる人は、自身の“強み”を自他のために生かすことができています。
3:感謝の心を言動で表せている人
「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」ではありませんが、自分が努力して成し遂げ客観的にみてもその人が成功に導いた仕事であったとしても、突き詰めれば最後まで自分が仕事をできたことそれ自体が得難きことです。例えば自身の病気、災害、内外からの妨害などがあれば、あり得なかった成功かもしれません。感謝の本質は「有難い(存在することがむずかしい)」、得難きことへの感謝の念があります。ただし、思うだけではせっかくの得難きことも個人の感情の中だけで終わってしまいます。伸びる人は、「有難い」と思える心を持ち、そのうえで感謝の心を言動で表すことができています。
志を保ち、知と技を磨き、数に強くなる
4:目的に見合った情熱を持ち続けている人仕事という大きな“事”、つまり目的を達成するためには、その目的に見合った情熱を持ち続けることが何よりも肝要になってきます。伸びる人は、自身の“志”を正しく認識し、そのうえで常にその“志”に立ち返ることで、情熱を持ち続けることができています。
5:好奇心と向学心がある人
仕事を達成するうえで“志”が肝要と述べましたが、そうはいってもその仕事を達成するための知識や技術もなければ話にもなりません。そのため、仕事に関わる知識を学び技術を身につけることも求められます。伸びる人は、好奇心と向学心を持って常に楽しみながらも貪欲に、知識を学び技術の向上を目指すことができています。
6:数字に敏感で数学的思考ができる人
数字は、太古から使われてきた最も便利なツールの一つです。どんな仕事であっても数字が関わらない仕事はありませんし、現代においてその重要性は増しています。自身の関わる仕事の数字に敏感であること、またアイデアを因数分解で考えられるなど、数学的思考ができることも大きな長所となり得ます。算数や数学の得意不得意の問題ではなく、簡単なことや単純計算できることであってもよいのです。伸びる人は、数字や数学的思考で仕事を捉えたり考えたりすることができています。
習慣化と関係性の力もあなどれない
7:「やると良いこと」の習慣化ができている人初心を忘れない、机の上を整理する、仕事に履いていく靴を毎日磨く、笑顔を絶やさない、スキルアップや勉強を怠らないなど、仕事で伸びるために「やると良いこと」は無数にあります。しかし、それら実行すること、さらには習慣化することは容易ではありません。しかし、伸びる人は、ささやかなことであっても難しいことであっても、自分が「やると良い」と決めたことの習慣化ができています。
8:待機できる人
「待機」とは「準備を整えて機会の来るのを待つこと」をいいます。つまり、待機できる人とは、自分でお膳立てや仕込みをしてから、時がめぐってそれらの準備が生かされる機会まで待つことが出来る人です。良いことや正しいことであってそのための準備も万端に整えたとしても、機会がめぐるまで時間が必要なことは多々あります。伸びる人は、常にあきらめたりなまけたりしないで待機し続けることができています。
9:仕事に関わる人と好情をはぐくめる人
一緒に働く人はもちろんのこと、お客様や取引先の関係者、さらには地域の人や自身や働く人の家族や大切な人といった、仕事に関わる多くの人と良好な関係を築くことは、良い仕事をするうえで欠かすことはできません。仕事の利益は相互関係ではぐくまれます。だからこそ、自分から笑顔で接すること、適切で心地よい言葉遣いができること、相手の立場にたった気働きができることなどが重要になってきます。伸びる人は、仕事に関わる多くの人と、良好な関係や好情をはぐくむことができています。
しかし土台は心身の健康
10:健康管理とメンタルヘルスケアができている人心身の健康は全て活動の基本です。本質的に才能や努力といった自分の力だけではどうにもならない仕事という厳しい世界であるからこそ、その土台となる自分の力でどうにかできる範囲での健康管理とメンタルヘルスケアがよりいっそう大切になってきます。伸びる人は、五欲(財欲・色欲・飲食欲・名欲・睡眠欲)におぼれず、しかしながら固くなりすぎることなく、自身を律することができています。
いかがでしたでしょうか。ぜひ一度、1)~10)で自身の仕事ぶりをチェックしてみてください。そして、これらの仕事への参考としてみてください。
<参考文献>
・『採用のプロがそっと教える「伸びる人」「伸びない人」の共通点』(酒井正敬著、PHP研究所)
・『世界でひとつだけの幸せ』(マーティン・セリグマン著、小林裕子訳、アスペクト)
・『ポジティブ心理学の挑戦』(マーティン・セリグマン著、宇野カオリ監訳、ディスカヴァー・トゥエンティワン)
・『仕事筋トレーニング』(鳩山玲人著、サンマーク出版)
・「有難い」『日本国語大辞典』(小学館)
・「待機」『日本国語大辞典』(小学館)
・「五欲」『日本国語大辞典』(小学館)
・『採用のプロがそっと教える「伸びる人」「伸びない人」の共通点』(酒井正敬著、PHP研究所)
・『世界でひとつだけの幸せ』(マーティン・セリグマン著、小林裕子訳、アスペクト)
・『ポジティブ心理学の挑戦』(マーティン・セリグマン著、宇野カオリ監訳、ディスカヴァー・トゥエンティワン)
・『仕事筋トレーニング』(鳩山玲人著、サンマーク出版)
・「有難い」『日本国語大辞典』(小学館)
・「待機」『日本国語大辞典』(小学館)
・「五欲」『日本国語大辞典』(小学館)
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