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日本は何位?「ノーベル賞」受賞者数ランキング
ノーベル賞は、ダイナマイトを発明したスウェーデンの化学者アルフレッド・ノーベル(1833-1896)の遺言をもとに作られました。1900年に財団が設立され1901年から授与を始めたので、120年の歴史があります。授与されるジャンルは、物理学賞、化学賞、医学・生理学賞、文学賞、平和賞、経済学賞の6つです。ただし経済学賞は、正式には「アルフレッド・ノーベル記念経済学スウェーデン国立銀行賞」という名前で、1969年に設立された経緯があります。このノーベル賞は国籍を問わず授与されますが、日本のこれまでの受賞者はどれくらいいるのでしょうか。
ノーベル賞の授賞式は、毎年ノーベルの命日である12月10日に、スウェーデンの首都ストックホルムのコンサートホール(平和賞のみノルウェーのオスロ市庁舎)で行われます。受賞者にはメダルと賞状、日本円で1億円から2億円(受賞者が複数の場合は按分)ほどの賞金がノーベル財団より送られるとのこと。この賞金の出所はノーベルの遺産をもとに運用されたお金です。
1位:アメリカ合衆国(388人)
2位:イギリス(133人)
3位:ドイツ(109人)
4位:フランス(70人)
5位:スウェーデン(32人)
6位:ロシア(31人)
7位:日本(28人)
8位:スイス(27人)
同8位:カナダ(27人)
10位:オーストリア(22人)
1位はダントツでアメリカです。1906年に平和賞を受賞した第26代アメリカ大統領セオドア・ルーズベルトはアメリカの大統領として初の受賞でした。授賞理由はポーツマス条約(1905年)を締結に導いた功績です。その後、アメリカ大統領経験者の受賞は第28代ウッドロー・ウィルソン(1919年、平和賞)、第39代ジミー・カーター(2002年、平和賞)、第44代バラク・オバマ(2009年、平和賞)となっています。また名門イェール大学の出身者は、これまでに60人以上受賞しているそうです。
アメリカでの受賞者が多い理由はさまざまなものが考えられます。まずは、第二次大戦時にヨーロッパから優秀な研究者が亡命してきたという事情。また、冷戦時には軍事科学技術にたいして多額の投資が行われたことも関係あるかもしれません。明確なところはわかりませんが、少なくとも経済的に安定し、世界中から優秀な研究者が集まる豊かな環境であることは確かです。
4位のフランスまでで、かなりの割合を占めています。日本の受賞者数は28人で7位となりました。5位のスウェーデン以降は数でみると大きな違いはなさそうです。日本での初のノーベル賞受賞者は1949年にノーベル物理学賞を受賞した湯川秀樹です。その後、1968年には川端康成がノーベル文学賞、1974年には日本で唯一のノーベル平和賞を佐藤栄作総理大臣が受賞します。これまでに日本の受賞者では物理学賞11名、化学賞8名、医学・生理学賞5名、文学賞2名、平和賞1名となっています。経済学賞ではまだ受賞者がいません。
経済学賞は、世界中の大学の教授や過去の受賞者などおよそ3000人に推薦状を送り、ふさわしい人物をあげてもらうところからスタートするそうです。その後、この中から250人から350人の候補者を選び、絞り込みます。こういった意味では、特殊な「日本経済の研究」ではなかなかグローバルに認められないということ、また、世界的な問題に関して相手を説得するように英語で説明するためには、研究だけではないコミュニケーション能力も求められるようです。経済学賞の受賞者がいないことに関しては、日本では比較的内気で職人気質な人が多いといった背景も関係しているのかもしれません。
ノーベル賞とは
アルフレッド・ノーベルは、スウェーデンのストックホルムで生まれた後、9歳でロシアに移住し、その後ドイツ、フランス、アメリカなどさまざまな地域で学び、30歳でダイナマイトを発明しました。その後も世界中で事業を展開しています。言語もスウェーデン語やロシア語、英語だけでなく、フランス語、イタリア語も話すことができたそうです。今でいうグローバル人材の先駆けともいえる人物ではないでしょうか。ノーベル賞が国籍を問わず世界中の研究者を対象として贈られる背景には、こういったノーベルの生涯も大きく関係しているようです。ノーベル賞の授賞式は、毎年ノーベルの命日である12月10日に、スウェーデンの首都ストックホルムのコンサートホール(平和賞のみノルウェーのオスロ市庁舎)で行われます。受賞者にはメダルと賞状、日本円で1億円から2億円(受賞者が複数の場合は按分)ほどの賞金がノーベル財団より送られるとのこと。この賞金の出所はノーベルの遺産をもとに運用されたお金です。
トップはダントツでアメリカ
ここで2020年度までの情報に基づき、ノーベル賞受賞者の多い国、トップ10を見てみましょう。1位:アメリカ合衆国(388人)
2位:イギリス(133人)
3位:ドイツ(109人)
4位:フランス(70人)
5位:スウェーデン(32人)
6位:ロシア(31人)
7位:日本(28人)
8位:スイス(27人)
同8位:カナダ(27人)
10位:オーストリア(22人)
1位はダントツでアメリカです。1906年に平和賞を受賞した第26代アメリカ大統領セオドア・ルーズベルトはアメリカの大統領として初の受賞でした。授賞理由はポーツマス条約(1905年)を締結に導いた功績です。その後、アメリカ大統領経験者の受賞は第28代ウッドロー・ウィルソン(1919年、平和賞)、第39代ジミー・カーター(2002年、平和賞)、第44代バラク・オバマ(2009年、平和賞)となっています。また名門イェール大学の出身者は、これまでに60人以上受賞しているそうです。
アメリカでの受賞者が多い理由はさまざまなものが考えられます。まずは、第二次大戦時にヨーロッパから優秀な研究者が亡命してきたという事情。また、冷戦時には軍事科学技術にたいして多額の投資が行われたことも関係あるかもしれません。明確なところはわかりませんが、少なくとも経済的に安定し、世界中から優秀な研究者が集まる豊かな環境であることは確かです。
4位のフランスまでで、かなりの割合を占めています。日本の受賞者数は28人で7位となりました。5位のスウェーデン以降は数でみると大きな違いはなさそうです。日本での初のノーベル賞受賞者は1949年にノーベル物理学賞を受賞した湯川秀樹です。その後、1968年には川端康成がノーベル文学賞、1974年には日本で唯一のノーベル平和賞を佐藤栄作総理大臣が受賞します。これまでに日本の受賞者では物理学賞11名、化学賞8名、医学・生理学賞5名、文学賞2名、平和賞1名となっています。経済学賞ではまだ受賞者がいません。
日本で経済学賞受賞者が生まれない理由
なぜ日本では経済学賞受賞者が生まれないのかという点について、日経新聞の記事では、福田慎一東京大学教授の言葉が紹介されています。これによると「日本人の学者は現実の問題を、相手を説得するようにうまく英語で説明できず、日本経済の研究をしても米国人らは興味を示さない、といった傾向は現在も続いている」とのこと。経済学賞は、世界中の大学の教授や過去の受賞者などおよそ3000人に推薦状を送り、ふさわしい人物をあげてもらうところからスタートするそうです。その後、この中から250人から350人の候補者を選び、絞り込みます。こういった意味では、特殊な「日本経済の研究」ではなかなかグローバルに認められないということ、また、世界的な問題に関して相手を説得するように英語で説明するためには、研究だけではないコミュニケーション能力も求められるようです。経済学賞の受賞者がいないことに関しては、日本では比較的内気で職人気質な人が多いといった背景も関係しているのかもしれません。
<参考サイト>
経済学賞はノーベル賞ではない?!|NHK
https://www3.nhk.or.jp/news/special/nobelprize2020/economics/article_02_01.html
歴代の日本人ノーベル賞受賞者は? 1949年から、数々の快挙を振り返る|Forbs
https://forbesjapan.com/articles/detail/30481
日本人がとれないノーベル経済学賞 先駆者が残した宿題|日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO45820720X00C19A6I00000/
経済学賞はノーベル賞ではない?!|NHK
https://www3.nhk.or.jp/news/special/nobelprize2020/economics/article_02_01.html
歴代の日本人ノーベル賞受賞者は? 1949年から、数々の快挙を振り返る|Forbs
https://forbesjapan.com/articles/detail/30481
日本人がとれないノーベル経済学賞 先駆者が残した宿題|日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO45820720X00C19A6I00000/
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