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「オートミール」はなぜ注目されたのか?
最近、これまであまり日本人に馴染みのなかった「オートミール」が注目されています。海外旅行先のホテルの朝食や、海外ドラマや洋画の中で見かけたことがある程度だったオートミールが、今なぜ日本でもブームになっているのでしょうか。
ミューズリー、グラノーラなどオーツ麦の入ったシリアル食品もありますが、オートミールは糖分等を添加しておらず、それだけでは全くの無味。蜂蜜やジャムを加えたり、お湯で煮たりミルクでふやかして粥状にして食べたり、また料理やお菓子の材料として使用したりと様々なアレンジや食べ方ができる食品です。本来は煮てふやかしたり柔らかく調理しないと食べられないものですが、水を加えてレンチンですぐに食べられるクイックタイプや、ミルクをかけてサクサクとそのまま食べられるタイプなど、様々なバリエーションで販売が拡大しています。
【低GI食品なので太りにくい】
低GI値の食品は食後血糖値の上昇を抑え、脂肪を溜め込みにくくするため太りにくいと言われています。オートミールは白米やパン、他の穀物に比べてもトップクラスの低GI値。ダイエットに取り入れたり、糖尿病などで血糖値を上げたくない人にもお薦めしたい食品です。
【食物繊維が多く美容にいい】
オートミールには、不溶性食物繊維と水溶性食物性のどちらも豊富に含まれています。ねばりのある水溶性は糖の吸収スピードを緩め、不溶性は腸の蠕動運動を促す作用が。腸内の善玉菌を増やして腸内環境を改善するため便秘解消にも効果が期待でき、その結果美容にも繋がります。
【免疫力を高めるβグルカンが豊富】
免疫力アップにはネバネバ食品が良いと言われますが、このβグルカンもネバネバ成分を含んでいます。免疫力と深い関係にある腸内環境を整えたり、アレルギー予防にも効果的。免疫力の大切さを意識するようになったコロナ禍において、免疫アップにつながるβグルカンは注目の成分です。
【「米化」で、白米代わりの主食になる】
在宅ワークが増え、時短で安くヘルシーに食事を済ませたい。そんな時にうってつけなのがオートミール。水をかけ1分前後レンチンすると柔らかめのご飯のように「米化」するため、そこにお茶漬けの素や、スープの素等を混ぜ1食を済ますという人にウケたよう。ご飯を炊くよりずっと楽なのです。
【実はカロリーは決して低くない】
100gの白米と100gのオートミールでは実はカロリーは同程度。しかしオートミールは1食40g前後をふやかして食べるためそれほどカロリーは高くなりませんが、食べ過ぎには要注意です。
【味付けのための塩分・糖分の取り過ぎ】
オートミールには独特の匂いがあり、それを抑えるために大量のフルーツやヨーグルト、蜂蜜などを一緒に食べてしまいがち。また無味なためカレーやチーズ、トマトなどの濃い目の味付けが合い、つい塩分過多になってしまう場合も。最低限の調味料で食べましょう。
【胃腸の弱っている時はひかえめに】
食物繊維が豊富で、その分消化はよくないため胃腸の弱い人や調子の悪い時はひかえめに。また、腹持ちはいいですがお腹で膨らむため食べ過ぎると苦しくなることも。何度も便意を催しトイレにばかり行っていたという声も聞かれます。
【まずい!オートミールの選び方】
「まずい!」となるのは、多くの場合オートミールの食べ方と選び方が間違っているから。じっくり煮ないとダメなもの、半調理済みのタイプ、そのまま食べられるタイプなど、自分の食べ方による商品選びがポイント。また、ふやかし具合や食感などは、求める状態にするまでには若干コツや経験も必要。プロのレシピ等を参考にして、楽しみながら研究してみましょう。
現代日本人は食物繊維摂取も足りていない傾向があり、また肥満を気にする人も増えており、オートミールはそんな人の味方となってくれる炭水化物でもあります。毎日の健康的な食生活のために、まずは1日1食、体調を見ながらオートミールを取り入れてみるのも良いのではないでしょうか。
オートミールってどんな食品?
そもそも「オートミールって何?」と思っている人も多いと思いますが、オートミールは大まかに説明するとオーツ麦(えん麦)という穀物を脱穀し、食べ易く加工した食品のこと。コーンフレークはトウモロコシをシリアル状に加工したものですが、オートミールはオーツ麦のシリアルと考えれば間違いありません。ミューズリー、グラノーラなどオーツ麦の入ったシリアル食品もありますが、オートミールは糖分等を添加しておらず、それだけでは全くの無味。蜂蜜やジャムを加えたり、お湯で煮たりミルクでふやかして粥状にして食べたり、また料理やお菓子の材料として使用したりと様々なアレンジや食べ方ができる食品です。本来は煮てふやかしたり柔らかく調理しないと食べられないものですが、水を加えてレンチンですぐに食べられるクイックタイプや、ミルクをかけてサクサクとそのまま食べられるタイプなど、様々なバリエーションで販売が拡大しています。
オートミールが注目されるようになった理由とは
オートミールが日本人にも浸透してきたきっかけは、他のスーパーフードと同じく、美容や健康にこだわる海外セレブやモデルなどのSNS発信。他の炭水化物と比べて糖質やグルテンが少なめなのもアピールされていました。そしてコロナ禍での所謂コロナ太りや、自炊の機会の増加に関連して、YouTuber達がオートミールの利点等を紹介した影響が大きいと言われています。その他にも、以下のようなオートミールのベネフィットが注目されたのも理由です。【低GI食品なので太りにくい】
低GI値の食品は食後血糖値の上昇を抑え、脂肪を溜め込みにくくするため太りにくいと言われています。オートミールは白米やパン、他の穀物に比べてもトップクラスの低GI値。ダイエットに取り入れたり、糖尿病などで血糖値を上げたくない人にもお薦めしたい食品です。
【食物繊維が多く美容にいい】
オートミールには、不溶性食物繊維と水溶性食物性のどちらも豊富に含まれています。ねばりのある水溶性は糖の吸収スピードを緩め、不溶性は腸の蠕動運動を促す作用が。腸内の善玉菌を増やして腸内環境を改善するため便秘解消にも効果が期待でき、その結果美容にも繋がります。
【免疫力を高めるβグルカンが豊富】
免疫力アップにはネバネバ食品が良いと言われますが、このβグルカンもネバネバ成分を含んでいます。免疫力と深い関係にある腸内環境を整えたり、アレルギー予防にも効果的。免疫力の大切さを意識するようになったコロナ禍において、免疫アップにつながるβグルカンは注目の成分です。
【「米化」で、白米代わりの主食になる】
在宅ワークが増え、時短で安くヘルシーに食事を済ませたい。そんな時にうってつけなのがオートミール。水をかけ1分前後レンチンすると柔らかめのご飯のように「米化」するため、そこにお茶漬けの素や、スープの素等を混ぜ1食を済ますという人にウケたよう。ご飯を炊くよりずっと楽なのです。
オートミールを美味しくヘルシーに食べるためには
長所ばかりに見えるオートミールですが、いくつか注意点もあります。【実はカロリーは決して低くない】
100gの白米と100gのオートミールでは実はカロリーは同程度。しかしオートミールは1食40g前後をふやかして食べるためそれほどカロリーは高くなりませんが、食べ過ぎには要注意です。
【味付けのための塩分・糖分の取り過ぎ】
オートミールには独特の匂いがあり、それを抑えるために大量のフルーツやヨーグルト、蜂蜜などを一緒に食べてしまいがち。また無味なためカレーやチーズ、トマトなどの濃い目の味付けが合い、つい塩分過多になってしまう場合も。最低限の調味料で食べましょう。
【胃腸の弱っている時はひかえめに】
食物繊維が豊富で、その分消化はよくないため胃腸の弱い人や調子の悪い時はひかえめに。また、腹持ちはいいですがお腹で膨らむため食べ過ぎると苦しくなることも。何度も便意を催しトイレにばかり行っていたという声も聞かれます。
【まずい!オートミールの選び方】
「まずい!」となるのは、多くの場合オートミールの食べ方と選び方が間違っているから。じっくり煮ないとダメなもの、半調理済みのタイプ、そのまま食べられるタイプなど、自分の食べ方による商品選びがポイント。また、ふやかし具合や食感などは、求める状態にするまでには若干コツや経験も必要。プロのレシピ等を参考にして、楽しみながら研究してみましょう。
現代日本人は食物繊維摂取も足りていない傾向があり、また肥満を気にする人も増えており、オートミールはそんな人の味方となってくれる炭水化物でもあります。毎日の健康的な食生活のために、まずは1日1食、体調を見ながらオートミールを取り入れてみるのも良いのではないでしょうか。
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