社会人向け教養サービス 『テンミニッツ・アカデミー』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
「青い車は事故率が高い」って本当?
「青い車は事故に遭いやすい」という言葉を聞いたことがありますか?今ではあまり聞かなくなったので馴染みのない人もいるかもしれませんが、昔から聞かれる噂として知られているものになります。
しかし、1999年にニュージーランドのオークランド大学が行った研究では、白い車の事故率を1.0としたときに、茶色が2.1、黒が2.0、緑が1.8…とまったく違った結果が出ていることがわかっています。そのため、1968年のデータに関しては、現在では都市伝説としてかつて語られていた程度の認識となっています。
一方で、小さく見える収縮色や、実際より遠くに感じる後退色に分類される寒色系の色の車は、思ったよりも近づいてしまうこともあります。そのため、前の車が濃い色だったりすると見えていたよりも近い距離に車があったため、止まりきれずにぶつかってしまうということが、暖色系よりも起こりやすいと考えることができます。
ちなみに、オークランド大学の研究では事故率がもっとも高いのは茶・黒で、事故率がもっとも低いのはグレーだとされています。グレーは車体が光を反射しやすいため、昼でも夜でもきちんと認識しやすいことが理由だとされています。
もし自分の車の色味が事故に遭いやすい色かもしれない、と思ったら視認性を上げる対策を行ってみてください。デイライトを併用したり、少しでも視界が悪いときにはライトをつけることで他の車からも見やすくすることができるでしょう。
青い車の事故率が高いという根拠は?
これは今から半世紀以上も昔の1968年に海外で出版された書籍のデータで、交通事故率の高いボディカラーは青が25%、緑が20%、グレーが17%、白・クリーム色が12%…と書かれたことが根拠だとされていました。この本によると、青は見ているとリラックスしてしまうため、油断して事故を起こしやすい、というのが理由だとされています。しかし、1999年にニュージーランドのオークランド大学が行った研究では、白い車の事故率を1.0としたときに、茶色が2.1、黒が2.0、緑が1.8…とまったく違った結果が出ていることがわかっています。そのため、1968年のデータに関しては、現在では都市伝説としてかつて語られていた程度の認識となっています。
事故に遭いやすい車の色はあるのか?
人間の目に色が与える影響はさまざまなものがあることは知られています。より大きく見える膨張色、前に出ているように見える進出色に分類される暖色系の色の車は、実際よりもせりだして感じるようになっています。そのため、前の車が暖色系のときには自分が思っているよりも距離が取れているため、事故は起こりにくくなっているといえるでしょう。一方で、小さく見える収縮色や、実際より遠くに感じる後退色に分類される寒色系の色の車は、思ったよりも近づいてしまうこともあります。そのため、前の車が濃い色だったりすると見えていたよりも近い距離に車があったため、止まりきれずにぶつかってしまうということが、暖色系よりも起こりやすいと考えることができます。
ちなみに、オークランド大学の研究では事故率がもっとも高いのは茶・黒で、事故率がもっとも低いのはグレーだとされています。グレーは車体が光を反射しやすいため、昼でも夜でもきちんと認識しやすいことが理由だとされています。
もし自分の車の色味が事故に遭いやすい色かもしれない、と思ったら視認性を上げる対策を行ってみてください。デイライトを併用したり、少しでも視界が悪いときにはライトをつけることで他の車からも見やすくすることができるでしょう。
どんな車も用心することが第一
しかし、すべての環境でこうした条件が当てはまるとは言い難く、雪道を走っている時であれば白などの膨張色よりも、黒などのはっきりした収縮色の方が視認性は上がりますし、見やすい色の車だったとしても雨などで視界が悪い場合には、車の色が関係なくなってしまうこともあります。その場合も、他の車が視認できるようにライトを活用することが大切です。~最後までコラムを読んでくれた方へ~
“社会人学習”できていますか? 『テンミニッツTV』 なら手軽に始められます。
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,600本以上。
『テンミニッツ・アカデミー』 で人気の教養講義をご紹介します。
日本企業が世界のビジネスに乗り遅れた要因はオウンゴール
内側から見たアメリカと日本(6)日本企業の敗因は二つのオウンゴール
日本企業が世界のビジネスに乗り遅れた主な要因として、二つのオウンゴールを挙げる島田氏。その一つとして台湾のモリス・チャン氏によるTSMC立ち上げの話を取り上げるが、日本はその動きに興味を示さず、かつて世界を席巻して...
収録日:2025/09/02
追加日:2025/11/25
日本は素晴らしい歴史史料の宝庫…よい史料の見つけ方とは
歴史の探り方、活かし方(1)歴史小説と史料探索の基本
「歴史を探索していく」とは、どういうことなのだろうか。また、「歴史を活かしていく」とはどういうことなのだろうか。歴史作家の中村彰彦氏に、歴史を探り、活かしていく方法論を、具体的に教えてもらう本講義。第一話は、歴...
収録日:2025/04/26
追加日:2025/11/14
熟睡のために――認知行動療法とポジティブ・ルーティーン
熟睡できる環境・習慣とは(1)熟睡のための条件と認知行動療法
「熟睡とは健康な睡眠」だと西野氏はいうが、健康な睡眠のためには具体的にどうすればいいのか。睡眠とは壊れやすいもので、睡眠に影響を与える環境要因、内面的要因、身体的要因など、さまざまな要因を取り除いていくことが大...
収録日:2025/03/05
追加日:2025/11/23
習近平への権力集中…習近平思想と中国の夢と強国強軍
習近平―その政治の「核心」とは何か?(1)習近平政権の特徴
国際社会における中国の動きに注目が集まっている。新冷戦ともいわれる米中摩擦が激化する中、2021年7月に中国共産党は創立100周年を迎えた。毛沢東以来、初めて「思想」という言葉を党規約に盛り込んだ習近平。彼が唱える「中...
収録日:2021/07/07
追加日:2021/09/07
なぜ「何回説明しても伝わらない」のか?鍵は認知の仕組み
何回説明しても伝わらない問題と認知科学(1)「スキーマ」問題と認知の仕組み
なぜ「何回説明しても伝わらない」という現象は起こるのか。対人コミュニケーションにおいて誰もが経験する理解や認識の行き違いだが、私たちは同じ言語を使っているのになぜすれ違うのか。この謎について、ベストセラー『「何...
収録日:2025/05/12
追加日:2025/11/02


