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DATE/ 2024.05.03

非接触事故…立ち去りにあった場合の対応とは

 交通事故と聞いて一般的に思い浮かべるのは、車が何かにぶつかるものかと思われます。こういった事故は「接触事故」ですが、実際にはぶつからなくとも人が怪我を負う「非接触事故」と呼ばれるものもあります。どういったものなのでしょうか。また自身が「非接触事故」に遭遇した場合、どのように対処すべきなのでしょうか。

狼狽事故や誘因事故とも呼ばれる

 非接触事故は、例えば車を避けようとしたバイクが転倒する、障害物を避けようとして急ブレーキをかけるなどして運転手がむち打ちになる、車やバイク、自転車を避けようとした歩行者が転倒する、といったことによって起こることもあります。こういった点から「狼狽事故」や「誘因事故」とも呼ばれます。前提として危険な要素を孕んだ運転などがあった場合に、非接触事故となることが多いようです。その事故によって誰かが怪我をすれば、もちろん人身事故として処理されます。

 一方で、非接触事故に関しては当たり屋行為も起きています。わざと飛び出して驚いたふりをして倒れ、その場で治療費を請求したりする手法は代表的なものです。当たり屋にとって低リスクの手法だと言えるでしょう。ただし当たり屋であったにせよ、実際に非接触事故であったにせよ、自身が運転していた場合でも、自身が被害者であった場合でもその場で警察に通報することが必須です。また特に、スマホを使いながら運転していると狙われやすいようです。

必ず警察に通報する

 当たり屋は多くの場合、警察に届けられることを嫌がります。一方、本当に非接触事故だった場合、警察を呼ばずにいると「ひき逃げ」を疑われてしまう可能性が出てきます。もし「救護義務違反(ひき逃げ)」となった場合、10年以下の懲役または100万円以下の罰金、さらに違反点数は35点とかなり重い罪です。焦って冷静な判断ができないことも考えられます。警察に通報して客観的な状況を見てもらうことも大事です。

 もちろん相手が怪我をしたとしても、運転者の責任に帰するものがなければ運転者が事故を起こしたことにはなりません。ただし、非接触事故は車自体に直接的な傷などが残らないこともあり、状況の因果関係が大事になります。しっかり正確な状況を伝えることが必要であることから、ドライブレコーダーが重要な鍵を握ります。なるべく広範囲が撮影できるものの方がいいかもしれません。

 また自身が車や自転車に乗っていたとしても、歩行中であったとしても、非接触事故で自身が怪我を負ったときにも必ず通報します。相手が立ち去りそうな場合には、ナンバーや車種、色といった情報をまずはしっかり覚えておきましょう。スマホなどを利用して記録しておくとより確実です。撮影しておく、録音アプリを使って音声で録音するといった方法も有効です。また警察が実際に捜査することになれば、監視カメラの映像などから状況が明らかになることもあるようです。まずは状況をしっかり記録することです。

<参考サイト>
誘因事故(非接触事故)は、どう対応すれば?|一般財団法人東京都交通安全協会
https://www.tou-an-kyo.or.jp/soudanjirei/4_list_detail.html
接触してなくても人身事故?歩行者が驚いて転倒した場合はどうなる?|CarMe
https://car-me.jp/articles/19309
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