社会人向け教養サービス 『テンミニッツTV』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
正規・非正規、男女の差は?40代の平均給与
働き盛りの40代、ふと「他の人はどれぐらいもらっているんだろう?」という気持ちになることはありませんか?国税庁が発表した「民間給与実態統計調査」(平成27年度)を見れば、多少のズレはあるかもしれませんが、給与所得者全般の動向が分かります。
<40代前半>平成27年:平成26年
男性/567万円:564万円
女性/294万円:290万円
全体/461万円:457万円
この統計には、正規雇用の人も非正規の人も含まれています。民間で1年間働いた人であれば、それこそ従業員一人の事業所から5,000人以上の職場まで、日本全国幅広く扱われているのです。
<40代後半>平成27年:平成26年
男性/626万円:629万円
女性/292万円:290万円
全体/486万円:487万円
女性では年間で2万円の増加が見られますが、男性給与が年間3万円減少しているため、全体では1万円のマイナスとなっています。
企業の「出し渋り」は感じられなかったようなので、マイナスに成った要因は働く側にいくつか考えられます。一つは高学歴化による勤続年数の減少、もう一つは1990年代半ば以降増え続けている非正規雇用者の割合です。
<勤続年数別平均給与>
勤続15~19年/男598万円:女327万円:平均500万円
勤続20~24年/男670万円:女382万円:平均581万円
勤続25~29年/男720万円:女398万円:平均634万円
男性の先の見通しは明るく、女性にも少しはアップの望みがあるようですね。
男性/平均520万円:正538万円:非226万円:平均45.4歳、勤続13.3年
女性/平均276万円:正367万円:非147万円;平均45.8歳、勤続9.8年
全体/平均420万円:正485万円:非171万円:平均45.6歳、勤続11.9年
あくまで統計値ですが、なかなか厳しい45歳の現実が浮き上がってきます。ここまで正規と非正規の所得に差があるのは、「賞与」の有無がものを言っているようです。
平均給与420万円(男521万円、女276万円)の内訳は、給料・手当356万円(男437万円、女238万円)、平均賞与は65万円(男84万円、女38万円)となっているからです。
年末のボーナスをもう使い果たしてしまった人も、もらえたラッキーさをあらためてかみしめたほうがいいかもしれませんね。
40代前半の平均給与は461万円、前年よりややアップ
平成27年、民間で働く人の年間平均給与額は420万円でした。そして、40代前半(40歳~44歳)では461万円と発表されています。前年と比較してみましょう。<40代前半>平成27年:平成26年
男性/567万円:564万円
女性/294万円:290万円
全体/461万円:457万円
この統計には、正規雇用の人も非正規の人も含まれています。民間で1年間働いた人であれば、それこそ従業員一人の事業所から5,000人以上の職場まで、日本全国幅広く扱われているのです。
40代後半の平均給与486万円は、前年よりやや減少
40代後半(45歳~49歳)では、平均年収は486万円。やはり前年と比較してみると<40代後半>平成27年:平成26年
男性/626万円:629万円
女性/292万円:290万円
全体/486万円:487万円
女性では年間で2万円の増加が見られますが、男性給与が年間3万円減少しているため、全体では1万円のマイナスとなっています。
企業の「出し渋り」は感じられなかったようなので、マイナスに成った要因は働く側にいくつか考えられます。一つは高学歴化による勤続年数の減少、もう一つは1990年代半ば以降増え続けている非正規雇用者の割合です。
勤続年数別で、平均給与額を検証する
40歳になった時点での勤続年数は、基本的に考えると高卒で22年、大卒で18年、院卒で16年なので、それでも結構差があります。もちろん学歴による初任給の差はありますが、先の見通しものぞいておきましょう。<勤続年数別平均給与>
勤続15~19年/男598万円:女327万円:平均500万円
勤続20~24年/男670万円:女382万円:平均581万円
勤続25~29年/男720万円:女398万円:平均634万円
男性の先の見通しは明るく、女性にも少しはアップの望みがあるようですね。
正規と非正規、ここまで差があった
最後に。年代別の正規雇用者と非正規雇用者の給与の違いは発表されていませんが、全体の平均値としては、平均年齢・勤続年数とともに参照することができます。男性/平均520万円:正538万円:非226万円:平均45.4歳、勤続13.3年
女性/平均276万円:正367万円:非147万円;平均45.8歳、勤続9.8年
全体/平均420万円:正485万円:非171万円:平均45.6歳、勤続11.9年
あくまで統計値ですが、なかなか厳しい45歳の現実が浮き上がってきます。ここまで正規と非正規の所得に差があるのは、「賞与」の有無がものを言っているようです。
平均給与420万円(男521万円、女276万円)の内訳は、給料・手当356万円(男437万円、女238万円)、平均賞与は65万円(男84万円、女38万円)となっているからです。
年末のボーナスをもう使い果たしてしまった人も、もらえたラッキーさをあらためてかみしめたほうがいいかもしれませんね。
<参考サイト>
・国税庁ホームページ(平成27年度分、平成26年度分民間給与実態統計調査)
https://www.nta.go.jp/publication/statistics/kokuzeicho/minkan2015/pdf/000.pdf
https://www.nta.go.jp/publication/statistics/kokuzeicho/minkan2014/pdf/000.pdf
・国税庁ホームページ(平成27年度分、平成26年度分民間給与実態統計調査)
https://www.nta.go.jp/publication/statistics/kokuzeicho/minkan2015/pdf/000.pdf
https://www.nta.go.jp/publication/statistics/kokuzeicho/minkan2014/pdf/000.pdf
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
雑学から一段上の「大人の教養」はいかがですか?
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,300本以上。
『テンミニッツTV』 で人気の教養講義をご紹介します。
“死の終りに冥し”…詩に託された『十住心論』の教えとは
空海と詩(4)詩で読む『秘蔵宝鑰』
“悠々たり悠々たり”にはじまる空海『秘蔵宝鑰』序文の詩文。まことにリズミカルな連呼で、たたみかけていく文章である。このリフレインで彼岸へ連れ去られそうな魂は、選べる道の多様さと迷える世界での認識の誤りに出会い、“死...
収録日:2024/08/26
追加日:2024/11/23
国家は助けてくれない…「三田会」誕生への大きな経験
独立と在野を支える中間団体(6)慶應義塾大学「三田会」の起源
中間集団として象徴的な存在である慶應義塾大学「三田会」について考える今回。三田会は単に同窓会組織として存在しているわけではなく、「公」に頼れない場合に重要な役割を果たすものだった。その三田会の起源について解説す...
収録日:2024/06/08
追加日:2024/11/22
日本の根源はダイナミックでエネルギッシュな縄文文化
日本文化を学び直す(1)忘れてはいけない縄文文化
大転換期の真っ只中にいるわれわれにとって、日本の特性を強みとして生かしていくために忘れてはいけないことが二つある。一つは日本が森林山岳海洋島国国家であるというその地理的特性。もう一つは、日本文化の根源としての縄...
収録日:2020/02/05
追加日:2020/09/16
国の借金は誰が払う?人口減少による社会保障負担増の問題
教養としての「人口減少問題と社会保障」(4)増え続ける社会保障負担
人口減少が社会にどのような影響を与えるのか。それは政府支出、特に社会保障給付費の増加という形で現れる。ではどれくらい増えているのか。日本の一般会計の収支の推移、社会保障費の推移、一生のうちに人間一人がどれほど行...
収録日:2024/07/13
追加日:2024/11/19
謎多き紫式部の半生…教養深い「女房」の役割とその実像
日本語と英語で味わう『源氏物語』(1)紫式部の人物像と女房文学
日本を代表する古典文学『源氏物語』と、その著者である紫式部は、NHKの大河ドラマ『光る君へ』の放映をきっかけに注目が集まっている。紫式部の名前は誰もが知っているが、実はその半生や人となりには謎が多い。いったいどのよ...
収録日:2024/02/18
追加日:2024/10/14
対談 | 林望/ロバート キャンベル