●打率10割のバッティングロボット
こうした高速の画像処理は、当然ロボットにも使うことができます。ロボットに使うことによって、視覚で捉えた情報でロボットを的確に動かすことが可能になります。しかも、ここに高速の画像処理を使えば、そのビジュアルフィードバックは高速にビジュアルフィードバックができるということになるので、視覚の情報に対して的確な動きをつくり出せます。
最初にお見せしたいのは、バッティングロボットというものです。
【参考動画1】バッティングロボット
Batting Motion
https://www.youtube.com/watch?v=wPCYm-Js0WY
このビデオの中にはカメラが2台あり、しかもアクティブビジョン、つまりキョロキョロと動く目があります。このキョロキョロする目の二つのカメラで捉えますので、真ん中を通るボールの3次元の位置が、1000分の1秒ごとに分かります。1000分の1秒ごとにボールの3次元位置が分かりますから、その情報を得たバッティングロボットは、そのボールにバットを合わせればいいということになります。ストライクゾーンに入り、バッティングロボットが届く範囲にボールが来れば、それは100パーセント当てることができるというものです。
この場合、1000分の1秒ごとのボールの位置が分かりますので、ボールがどこへ来るだろうという大幅な推測や予測、それから学習は必要がなくなります。得たデータに合わせてバットを振ることで、ボールに当てることができます。ただ、6センチメートルのバットで9センチメートルのボールを打っていますが、残念ながら、3次元のボールの位置の精度がまだ1センチメートルほどしかないので、1センチずれるとどこへ飛ぶか分かりません。しかし、ボールには必ず当たります。
丸いバットではなくて平らなバットですれば、同じ方向に打ち返すこともできますので、この場合は、ホームランを打てということであればホームランも打てる、あるいは、ヒットを出せといえばヒットも打てるバッティングシステムになります。ビデオでは、そういうところもご覧いただけます。
●3本指でストライクを投げるスローイングロボット
また、研究室の中では、この...