新病態フレイルとサルコペニア
この講義シリーズの第1話
登録不要無料視聴できます!
第1話へ
▶ この講義を再生
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
(会員の方に広告は表示されません)
タンパク質と筋トレが高齢の衰えを予防する
新病態フレイルとサルコペニア(2)予防と治療
大内尉義(国家公務員共済組合連合会虎の門病院 顧問/東京大学名誉教授/医学博士)
健常者と要介護の間に位置するフレイル、四肢の筋肉が衰えるサルコペニア。いずれも高齢者にとって深刻な状況だが、適切な介入があれば回復するという。国家公務員共済組合連合会虎の門病院院長の大内尉義氏が「新病態フレイルとサルコペニア」について語る第2回目は、その予防と治療にフォーカスを当てる。(全3話中第2話)
時間:8分42秒
収録日:2018年2月7日
追加日:2018年7月4日
≪全文≫

●タンパク質の十分な摂取がサルコペニアの予防に


 第2回目は、サルコペニアやフレイルの予防と治療について、お話をします。

 サルコペニアとフレイルの予防と治療で最も大切なのは、適切な栄養を取ることと運動をすることです。

 栄養に関して一番大切なのは、きちんとタンパク質を取ることです。タンパク質は筋肉をつくる源になりますので、原料が不足すれば当然サルコペニアになりやすく、フレイルになりやすいのです。したがって、タンパク質を十分取ることが重要です。どのくらいタンパク質を取ったらいいかという目安ですが、体重1キログラム当たり少なくとも1.1グラムは取っていただきたい。

 体重50キログラムでは55グラムということになりますので、「なんだ、そんなものか」と思われるかもしれませんが、実はお肉やお魚の中のタンパク質の量は、その重さの5分の1ぐらいしか含まれていません。したがって、55グラムの量のタンパク質をとろうと思うと、だいたい200~250グラムぐらいのお肉やお魚を取らなければいけないということになります。

 それだけの量のお肉やお魚を取るのはなかなか難しい場合が多いのですが、食事の中には植物性のタンパク質も結構含まれています。目安としては、植物性のタンパク質が半分、動物性のタンパク質が半分というところでいいかと思います。お肉・お魚は、どちらを取ってもいいのですが、だいたい1:1の割合で同量ずつ取っていただくのがいいかと思います。タンパク質摂取が、栄養で一番大切なところです。


●食事で取りきれなければアミノ酸サプリメントも


 ただ、お年を取ってきますと、なかなかかめないという問題も起こってきて、特にお肉を食べることが難しくなってくる場合があります。そういった場合には、サプリメントなどでタンパク質の源であるアミノ酸の製剤を取ることも有用かと思います。

 特にアミノ酸の中でも、少し難しい言葉ですが「分枝(岐)鎖アミノ酸」(BCAA)です。アミノ酸の化学構造の中で、側鎖に枝分かれするアミノ酸のことで、バリン、ロイシン、イソロイシンなどが相当します。...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「健康と医療」でまず見るべき講義シリーズ
生活習慣病予防に~健診結果の正しい読み方(1)データから生活習慣を考える
内臓脂肪がなぜ増えた?データから考えるリスクファクター
野口緑
「人生100年時代」の抗加齢医学と前立腺ガンの予防
前立腺ガンの進行を止めるための三次予防
堀江重郎
テロメアから考える「アンチエイジング」(1)老化とテロメアの関係
テロメアの長さが「がんリスク」と「老化」のカギを握る
堀江重郎
アンチエイジングのための「5:2ダイエット」
「5:2ダイエット」活性酸素を減らしてアンチエイジング
堀江重郎
知られざる「脳」の仕組み~脳研究の最前線(1)脳科学と「ミクロのマクロの隔たり」
脳が生きている、死んでいるとは?最新研究で迫る脳の秘密
毛内拡
驚異の味噌パワー
味噌で免疫力向上、がん抑制、放射能除去…発酵食品の効果
小泉武夫

人気の講義ランキングTOP10
天皇のあり方と近代日本(1)「人間宣言」から始まった戦後の皇室
皇室像の転換…戦後日本的な象徴天皇はいかに形成されたか
片山杜秀
教養としての「ユダヤ人の歴史とユダヤ教」(7)ポグロムとホロコースト
歴史の中のユダヤ人大量虐殺…ポグロムとホロコーストの違い
鶴見太郎
お金とは何か?…金本位制とビットコイン(1)お金の機能とその要件
お金の「3大機能」とは何か? そしてお金のルーツとは?
養田功一郎
日本人とメンタルヘルス…心のあり方(3)稲作社会と頑張る日本人
ダメなのは「頑張りが足らない」から…うつを招く稲作的発想
與那覇潤
戦前日本の「未完のファシズム」と現代(1)シラス論と日本の政治
独裁ができない戦前日本…大日本帝国憲法とシラスの論理
片山杜秀
高市政権の進むべき道…可能性と課題(1)高市首相の特長と政治リスク
歴史的圧勝で仕事人・高市首相にのしかかるリスク要因
島田晴雄
これから必要な人材と人材教育とは?(1)人手の供給不足とマクロ経済への影響
ごく一部の人手不足が「致命的」になる…Oリング・セオリー
柳川範之
明治維新から学ぶもの~改革への道(3)明治天皇と五箇条の御誓文
国是として現在も生きる明治天皇「五箇条の御誓文」の影響
島田晴雄
「三国志」の世界とその魅力(1)二つの三国志
三国志の舞台、三国時代はいつの・どんな時代だったのか?
渡邉義浩
吉田松陰の思想(上)松陰像の変遷(1)革命家から改革者へ
徳富蘇峰は吉田松陰を「革命家→改革者」と再定義
中島隆博