スタートアップ流イノベーション
この講義は登録不要無料視聴できます!
▶ 無料視聴する
次の動画も登録不要で無料視聴できます!
右肩下がりの時代にこそスタートアップが必要
第2話へ進む
東大発スタートアップが増えている理由
スタートアップ流イノベーション(1)東大発の挑戦
鎌田富久(LPIXEL Inc. 代表取締役CEO/TomyK Ltd. 代表/株式会社ACCESS共同創業者)
人工知能(AI)やロボットなど、イノベーションの重要性が増しているが、イノベーションはどうすれば起こせるのだろうか。TomyK Ltd.代表で株式会社ACCESS共同創業者の鎌田富久氏は、スタートアップ支援を通じて、イノベーションを起こすべく活動中だ。今回は、東京大学発の挑戦について語っていただこう。(全5話中第1話)
時間:12分13秒
収録日:2018年5月14日
追加日:2018年9月21日
≪全文≫

●ここ数年、スタートアップやイノベーションを支援する活動を行っている


 皆さん、こんにちは。今回はスタートアップ流イノベーションの起こし方についてお話しします。最近、日本でもテクノロジーをベースにしたスタートアップが増えてきており、サイエンスやテクノロジーをベースにイノベーションを起こしていこうという動きが活発になってきています。そういったスタートアップのやり方が、実は大企業の中からイノベーションを生み出すことにも非常に役立つということで、今回はそのお話を5回に分けてできればと思っています。

 ちょうど、『テクノロジー・スタートアップが未来を創る』(東京大学出版会)という本を2017年12月に発刊しました。そちらに「スタートアップ流のイノベーションにヒントが多くある」ということを書かせていただきましたが、そのエッセンスを少しお話できたらと思っています。

 最初に私の自己紹介ですが、もともとはコンピュータサイエンスを専攻していました。東京大学でコンピュータの学科ができた頃に学生だったのですが、ちょうどパソコンが出始めた頃で、当時アメリカでは、マイクロソフトなどさまざまなソフトベンチャーが出てきて、どんどん急成長するのを横目で見ていました。

 「これは日本でもスタートできる」という思いでつくった会社が、ソフトウェアのベンチャー企業「アクセス」(現・株式会社ACCESS)です。日本ではまだ早すぎて起業を支援する環境がなく、大変苦労しました。しかし、皆さんお使いになったかもしれませんが、携帯電話全盛の時代にメールやブラウザなどNTTドコモとiモードに関する開発を一緒に進め、急成長できまして、2001年に東証マザーズに上場。その後10年間、上場企業の経営をさせていただきました。

 それからここ5、6年は、今回お話しする、スタートアップやイノベーションの支援を「TomyK」という会社を通じて行っています。今は非常な変化の速い時代ですので、TomyKでは、イノベーションを先回りして起こそうということで、ロボット、人工知能(AI)、宇宙といった大きなイノベーションを起こすスタートアップと、そのイノベーションを支援する活動を行っています。

 イノベーションとなると、コアなテクノロジー、ディープなテクノロジーが...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
「経営ビジネス」でまず見るべき講義シリーズ
生き続ける松下幸之助の経営観(1)今も生きている幸之助
松下幸之助の考え方には今と昔を貫くものがある
江口克彦
ストーリーとしての競争戦略(1)当たり前の重要さ
柳井正氏の年度方針「儲ける」は商売の本筋
楠木建
会社人生「50代の壁」(1)“9の坂”とまさかの坂
サラリーマン人生「50代の壁」を乗り越える生き方
江上剛
組織心理学~若者とのコミュニケーション(1)「Z世代」の特徴と接し方
Z世代は傷つきやすい!?…昔の世代との相違点、共通点とは
山浦一保
本質から考えるコンプライアンスと内部統制(1)「法令遵守」でリスクは管理できない
「コンプライアンス=法令遵守」ではない…実例が示す本質
國廣正
オリエント 東西の戦略史と現代経営論に学ぶ(1)ビジネスのヒントは歴史にあり
『失敗の本質』、中国古典…ビジネスのヒントを歴史に学ぶ
三谷宏治

人気の講義ランキングTOP10
逆境に対峙する哲学(1)日常性が「破れ」て思考が始まる
逆境にどう対峙するか…西洋哲学×東洋哲学で問う知的ライブ
津崎良典
過激化した米国~MAGA内戦と民主党の逆襲(2)MAGAの矛盾と内戦の現状
MAGA内戦勃発…なぜトランプがMAGAの敵になってしまうのか
東秀敏
豊臣兄弟~秀吉と秀長の実像に迫る(4)信長の直臣、秀吉の与力としての秀長
最初は信長の直臣として活躍――武闘派・秀長の前半生は?
黒田基樹
生成AI「Round 2」への向き合い方(1)生成AI導入の現在地
生成AIの利活用に格差…世界の導入事情と日本の現状
渡辺宣彦
平和の追求~哲学者たちの構想(5)カント『永遠平和のために』
カント『永遠平和のために』…国連やEUの起源とされる理由
川出良枝
熟睡できる環境・習慣とは(1)熟睡のための条件と認知行動療法
熟睡のために――自分にあった「理想的睡眠」の見つけ方
西野精治
学力喪失の危機~言語習得と理解の本質(1)数が理解できない子どもたち
なぜ算数が苦手な子どもが多いのか?学力喪失の真相に迫る
今井むつみ
第2次トランプ政権の危険性と本質(1)実は「経済重視」ではない?
ブレーキなき極右ポピュリズム…文化戦争を重視し経済軽視
柿埜真吾
「アメリカの教会」でわかる米国の本質(2)プロテスタントと「予定説」
カトリックとプロテスタントの違いは?「救済予定説」とは?
橋爪大三郎
人の行動の「なぜ」を読み解く行動分析学(1)随伴性
「なぜ人は部屋を片付けられないか」を行動分析学で考える
島宗理