東横インに学ぶ「女性活躍」の秘策
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女性の組織の調整役には男性が適任
東横インに学ぶ「女性活躍」の秘策(3)つながり強化と調整役
経営ビジネス
黒田麻衣子(株式会社東横イン 代表執行役社長)
組織が大きくなると、リーダーたちの交流が途絶えがちになり、縦割り型の組織に変質するというのは、よくある話だ。そのまま放置してしまうと、会社としての総合力を削ぐことにもなりかねないが、東横インでは「委員会」という取り組みで横のつながりを強化しているという。調整役の設置の仕方を含めて、その手法を伺った。(全7話中第3話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)
時間:11分52秒
収録日:2020年1月17日
追加日:2020年4月9日
≪全文≫

●全国の支配人が交流するきっかけとなる「委員会」


―― 今は、手を挙げて、フロントから支配人になる方も出てきているとのことですが、ある意味で一国一城の主である支配人同士が触れ合う機会、横のつながりをつくる機会というのは、どういう形でつくっていらっしゃるのですか?

黒田 支配人会議が、毎月1回あります。全店の数が150店舗ぐらいのときまでは、毎月全国の支配人が1カ所に集まっていました。今は310店舗と増えていますので、海外を除いて12エリアに分けて毎月開催しています。さらに、3カ月に一度は今でも全国の支配人が一同に会する機会をつくっています。

―― 相当な頻度で皆さん、お会いされているのですね。

黒田 これは当社の特徴的な取り組みですが、支配人会議以外にも委員会活動をしています。これは、本社の機能の一部を支配人たちが担う活動になります。本来、本社が決めて指示徹底すべき部分について、支配人同士で徹底できているかどうかをチェック、監査してもらっているのです。具体的には、労務担当の委員会、清掃担当の委員会などがあって、どうしたら効率よくきれいにお掃除できるのかを研究し、全国の支配人たちに伝えていく活動をしています。

 委員会には、各エリアから1人ずつ入ることになっています。また、常にエリアで動いていくのと同時に、全国のエリアの人たちが1人ずつ入る委員会があるため、支配人たちが交流する機会はかなり多いと思っています。

―― 委員会は、例えば清掃の方が違う委員会に移ったりとローテーションするのか、それとも、比較的長く同じ委員会に入るのでしょうか?

黒田 まずは1年間、同じ委員会を続けて、だいたい2年か3年ぐらいで次の委員会に移る方が多いですね。

―― いろいろな仕事をやられるなかで、全国のエリアの方々と交流が生まれる。そういう意味では、仕事でもそうですし、会議やミーティングにおいても、いろいろと交流する機会をおつくりになっているということなのですね。

黒田 そうですね。交流する機会にもなりますし、全国、全社的な活動についても支配人たちが関わっていますので、店舗を超えて会社全体に影響を与えるような仕事もしていただいています。

―― 視野を非常に広く持っていただいているということですね。

黒田 そうですね。私の気持ちとしては、会社の成長を、自分の店舗の業績でも支えているし、...

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