東横インに学ぶ「女性活躍」の秘策
この講義シリーズは第2話まで
登録不要無料視聴できます!
▶ 第1話を無料視聴する
閉じる
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
フロントの25時間勤務は子育て中の男性にも人気
東横インに学ぶ「女性活躍」の秘策(5)独特な勤務形態
黒田麻衣子(株式会社東横イン 代表執行役社長)
25時間勤務と聞くと、驚かれる方も多いかもしれない。たしかに、8時間勤務に慣れていると、にわかには想像できない働き方だが、意外にも東横インの現場には人気のある勤務形態だという。女性だけでなく、男性も活用するという25時間勤務のメリットと運用方法についてお聞きした。(全7話中第5話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)
時間:10分13秒
収録日:2020年1月17日
追加日:2020年4月23日
≪全文≫

●25時間勤務――独特な勤務形態のメリット


―― さらにお聞きしたいのが、働き方の部分です。東横インはホテルということもあって、独特の勤務体系を採っていると伺っています。そのことが、ある意味で女性が働きやすい環境となっていると思うのですが、どのような働き方なのかを教えていただけますか?

黒田 ホテルは365日24時間開いていますので、自分で「休む」と決めないと、休めないのです。どこが繁忙なのかは、各店舗によって違うため、会社からも「ここで休みなさい」というのが難しい。また、支配人たちの中には、お子さんを抱えた方も多く、中抜けしてもオッケーなので、自分で時間をコントロールするようにと言っています。たとえば、保護者会に行って、帰ってきて仕事を続けるとか、夕飯をご家族と一緒に召し上がって戻ってきて仕事をするとか、自由にしていただいています。

 また、レアケースではありますが、ずっと専業主婦をしていたけれど、突然、ご主人がご病気で倒れられて自分が働かなければいけなくなった方もいらっしゃいます。ご主人がご飯の用意を自分でするのは難しく、ご飯の用意をするために一度戻って、それからまた会社に出勤するという働き方をしています。ご本人が大変なことには変わりありませんが、そういった女性にとっても働きやすい会社だと思います。

 もう1つ特徴的なのが、フロントの働き方で、25時間勤務をしています。東横インをご利用いただいた方はお分かりになるかもしれませんが、チェックインのときにお迎えしたフロントとチェックアウトでお送りするフロントは同じ顔なのです。

―― なるほど。

黒田 8時間交代だとフロントが代わってしまうのですが、東横インは朝10時半に出勤して、翌朝の11時半に退勤するという25時間勤務をしています。もちろん休憩はその中に入っています。そして、11時半に退勤した日を含めて3日間はお休みです。

―― 例えば月曜日の10時半に出勤して、火曜日の朝の11時半に終わった場合、どうなりますか。

黒田 火水木と休んで、金曜日の10時半に出勤することになります。1カ月に8回だけ勤務すればいいので。

―― 月に8回、出勤すればいいということですね。

黒田 そうです。その間、資格の勉強をしている方もいますし、1回有給休暇を使えばかなり長い間休みが取れますので、海外旅行にも行けますし、少し大層な言い方になりますが...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
「経営ビジネス」でまず見るべき講義シリーズ
本質から考えるコンプライアンスと内部統制(1)「法令遵守」でリスクは管理できない
「コンプライアンス=法令遵守」ではない…実例が示す本質
國廣正
バブル世代の現実とこれからの生き方
バブル世代は「バブル崩壊世代」、苦労の先に見えるものがある
江上剛
プロティアン~最先端の自律的キャリア形成(1)変幻自在のキャリア論
なぜ第二の人生のためにキャリアの棚卸しが必要か~組織から自律へ
田中研之輔
メンタルヘルスの現在地とこれから(1)「心を病む」とはどういうことか
なぜ「心の病」が増えている?メンタルヘルスの実態に迫る
斎藤環
「重要思考」で考え、伝え、聴き、議論する(1)「重要思考」のエッセンス
重要思考とは?「一瞬で大切なことを伝える技術」を学ぶ
三谷宏治
会社人生「50代の壁」(1)“9の坂”とまさかの坂
サラリーマン人生「50代の壁」を乗り越える生き方
江上剛

人気の講義ランキングTOP10
逆境に対峙する哲学(1)日常性が「破れ」て思考が始まる
逆境にどう対峙するか…西洋哲学×東洋哲学で問う知的ライブ
津崎良典
編集部ラジオ2025(32)哲学者たちが考えた平和追求
反EU、反国連の時代に再考!「哲学者たちの平和追求」
テンミニッツ・アカデミー編集部
豊臣兄弟~秀吉と秀長の実像に迫る(3)秀吉出世譚の背景
武闘派・秀吉として出世…織田家中で一番の武略者の道
黒田基樹
「アメリカの教会」でわかる米国の本質(1)アメリカはそもそも分断社会
「キリスト教は知らない」ではアメリカ市民はつとまらない
橋爪大三郎
平和の追求~哲学者たちの構想(7)いかに平和を実現するか
国際機関やEUは、あまり欲張らないほうがいいのでは?
川出良枝
戦争とディール~米露外交とロシア・ウクライナ戦争の行方
「武器商人」となったアメリカ…ディール至上主義は失敗!?
東秀敏
葛飾北斎と応為~その生涯と作品(4)葛飾応為の芸術と人生
親娘で進歩させた芸術…葛飾応為の絵の特徴と北斎との比較
堀口茉純
生成AI「Round 2」への向き合い方(1)生成AI導入の現在地
生成AIの利活用に格差…世界の導入事情と日本の現状
渡辺宣彦
近現代史に学ぶ、日本の成功・失敗の本質(6)東條内閣で行われた行政改革
悲惨な末路につながった東條英機内閣での兼職と省庁再編
片山杜秀
大谷翔平の育て方・育ち方(1)花巻東高校までの歩み
大谷翔平の育ち方…「自分を高めてゆく考え方」の秘密とは
桑原晃弥