2050年の世界を考える―日本再発見
この講義シリーズの第1話
登録不要無料視聴できます!
▶ 第1話を無料視聴する
閉じる
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
たった20年で世界一に!でも今は世界の課題に
2050年の世界を考える―日本再発見(3)課題解決実績のある「課題先進国」
小宮山宏(東京大学第28代総長/株式会社三菱総合研究所 理事長/テンミニッツ・アカデミー座長)
 2014年8月3日開催「プラチナ未来人財育成塾@会津」におけるプラチナ構想ネットワーク会長・小宮山宏氏講演「2050年の世界を考える」を収録。次の世代を担う中学生たちに向けて、小宮山氏が熱く語りかける。(全17話中第6話目)
時間:7分59秒
収録日:2014年8月3日
追加日:2014年9月30日
≪全文≫

●鎖国をする一方、日本は独自の豊かな文化を育んでいた


 日本という国をもう1回見てみましょう。そうすると、江戸時代に鎖国をします。1600年代前半ぐらいから、徳川幕府が鎖国しました。これが非常に大きな影響を日本に与えました。良い、悪いを言っているのではありません。大きな影響を与えたということです。

 鎖国前には、日本は間違いなく先進国の一角でした。それは、豊かさという意味においてや工業力など、いろいろな意味で世界の先進国の一角を占めていたようなのです。ところが、ここで鎖国をしました。

 鎖国をして、その江戸時代250年の間に、イギリスで産業革命が発生したわけです。その間、日本は非常に精神的とでもいうか、松尾芭蕉であるとか、茶道、華道など、非常に洗練された文化を、いわばエンジョイしたのです。エンジョイできなかった、飢饉で死んだ人もいましたけれど。そういう豊かな文化を育んだ、ということは言えるわけです。会津もいろいろ、会津は日新館でしたっけ、そういうところで教育したりしてきたのです。


●開国にあたり、日本の植民地化を救ったのは第一に教育の力


 ところが、欧米で先進国が生まれたわけで、それは産業革命が起きたからです。産業革命とは何かというと、「工業を大規模にやる」ということなのです。そうすると、明治維新のときに黒船がやってきて、産業革命をやって工業力を強めた国の軍艦、黒船は、日本の船よりもずっと大きかったのです。黒船は大砲を積んでいますが、その積んでいた大砲は、日本の大砲よりもはるかに大きかったのです。ですから、他の国と同じように、日本が植民地になる可能性は、ゼロではありませんでした。

 けれども、植民地にならなかったのは、これは偶然ではありません。これはなぜかというと、日本はそのとき、決して途上国ではなかったからです。何をやっていたのかというと、教育をやっていたのです。教育というのは大事なのです。


●教育、情報、治安システム、ものづくり力が日本を先進国に押し上げた


 では、その教育はどこでやっていたのか。寺子屋でやっていたのです。寺子屋の数が、今の小学校の数にひけをとらないもので、全国で1万5000ぐらいありました。今と同じぐらいの小学校、中学校に相当する寺子屋で、いわば、初等教育をやっていたのです。初等中等教育とでも言いましょうか。

 で...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
「科学と技術」でまず見るべき講義シリーズ
性はなぜあるのか~進化生物学から見たLGBT(1)有性生殖と無性生殖
なぜ雄と雌の2つの性別があるのか…「性」の謎とLGBT
長谷川眞理子
断熱から考える一年中快適で健康な住環境(1)日本の住宅の実態と問題点
なぜ日本は夏暑く、冬寒いのか…断熱から考える住宅の問題
前真之
ブラックホールとは何か(1)私たちが住む銀河系
太陽系は銀河系の中で塵のように小さな存在でしかない
岡朋治
「進化」への誤解…本当は何か?(1)進化の意味と生物学としての歴史
実は生物の「進化」とは「物事が良くなる」ことではない
長谷川眞理子
社会はAIでいかに読み解けるのか(1)経済学理論の役割
AIやディープラーニングによって社会分析の方法が変わる
柳川範之
「宇宙の創生」の仕組みと宇宙物理学の歴史(1)宇宙の階層構造
「宇宙の階層構造」誕生の謎に迫るのが宇宙物理学のテーマ
岡朋治

人気の講義ランキングTOP10
AI時代と人間の再定義(3)Human Co-becomingと存在神学への対抗
耳障りな言葉がポイント!?新しい概念を生み出すチャンス
中島隆博
ポスト国連と憲法9条・安保(1)国連の構造的問題
核保有する国連常任理事国は、むしろ安心して戦争できる
橋爪大三郎
これからの社会・経済の構造変化(2)経済的利益と社会課題解決の両立へ
利益か社会課題解決か…かつての日本企業の美点を取り戻せ
柳川範之
衰退途上国ニッポン~その急所と勝機(1)安いニッポンと急性インフレ
世界で一人負け…「安い国」日本と急性インフレの現実
宮本弘曉
平和の追求~哲学者たちの構想(6)EU批判とアメリカの現状
理想を具現化した国連やEUへの批判がなぜ高まっているのか
川出良枝
「進化」への誤解…本当は何か?(9)AI時代の人間と科学の関係
科学は嫌われる!? なぜ「物語」のほうが重要視されるのか
長谷川眞理子
豊臣兄弟~秀吉と秀長の実像に迫る(序)時代考証が語る『豊臣兄弟!』の魅力
2026年大河ドラマ『豊臣兄弟!』秀吉と秀長の実像に迫る
黒田基樹
逆境に対峙する哲学(10)遺産を交換する
ナイチンゲールの怒りから学ぶこと…逆境の中で考えるとは
津崎良典
和歌のレトリック~技法と鑑賞(1)枕詞:その1
ぬばたまの、あしひきの……不思議な「枕詞」の意味は?
渡部泰明
内側から見たアメリカと日本(7)ジャパン・アズ・ナンバーワンの弊害
ジャパン・アズ・ナンバーワンで満足!?学ばない日本の弊害
島田晴雄