独裁の世界史~番外編:世界史を一気通貫で見渡せる本
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『ビジュアルマップ大図鑑 世界史』で一生モノの教養を学ぶ
独裁の世界史~番外編:世界史を一気通貫で見渡せる本
本村凌二(東京大学名誉教授/文学博士)
「独裁」をキーワードとして動画で世界史を一気通貫するのが本シリーズ講義だが、図版や地図を中心としたビジュアルと分かりやすい解説で人類史ともいえる世界の歴史を一気通貫できるのが、『ビジュアルマップ大図鑑 世界史』である。日本版を監修した本村凌二氏が「担当できて幸運だった」と喜ぶのは、どういう理由があったからだろうか。
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)
時間:7分35秒
収録日:2020年8月7日
追加日:2020年10月23日
カテゴリー:
≪全文≫

●2ページ見開きごとに人類史を学べる『ビジュアルマップ大図鑑 世界史』


―― 本村先生にはこの間、「独裁の世界史」というタイトルのもと、古代ギリシアから現代まで(配信は後日)を一気通貫する形でお話しいただいてまいりました。最近、それをまさにビジュアルで一気通貫して見るようなご本が出たということをお聞きしましたが、これがその本でございますか。

本村 ええ。これは『ビジュアルマップ大図鑑 世界史』という本で、私が日本語版の監修を務めました。スミソニアン協会という権威ある、知的な仕事をしている機関が原著を監修しています。

 全体に非常に充実した記述で、例えばここからが先史時代の章ですが、アルタミラの壁画のような図版をまじえて「人類の誕生」を探っていきます。それから、ペルシア帝国についての記述があったり、漢帝国やローマの樹立、「ローマ帝国の絶頂期」という項目があったりします。印刷術が発明された時代についても、このように図版と地図で経緯が確かめられます。

 ここは、オスマン帝国の統治についてです。先ほどローマ帝国の記述もお見せしましたが、両国の絶頂期を比べて見られるようになっています。ローマ帝国とオスマン帝国を比べてみると、地中海を挟みながら、西ヨーロッパの部分だけがオスマン帝国にはないことが明らかです。このように、興味に沿って2箇所を開けば、どこでどのように人類の営みが行われたかがすぐに比較できます。2ページ見開きによって、全ての人類史や世界史の項目を見ることができるからです。

 近代に入ってくると、工業化の問題が起こったり、第一次世界大戦に至る中でいろいろなところに戦争が起こってきたりします。それから、経済的な破綻として恐慌もあります。

 こちらは太平洋戦争における日本の状況で、真珠湾攻撃からミッドウェーの海戦にかけて、日本がどのようにしてだんだんと劣勢になっていくか、一つの地図で鮮明に分かったりします。


●「日本語版の監修を担当できたのは幸運だった」


本村 そのようにして、現代に至るまでの物語が約350ページにわたり、2ページずつで解説されています。大変ぜいたくでカラフル、しかも図案がたくさん入っている本です。

 定価は6,500円(+消費税)で高いようですが、一度飲みに行くとそのぐらいは消えることを思うと、決して高くはありません。こちらは本当に一生もので...

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