カーボンニュートラル革命と日本の未来
この講義シリーズの第1話
登録不要無料視聴できます!
▶ 第1話を無料視聴する
閉じる
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
(会員の方に広告は表示されません)
日本のEV普及はなぜ遅れた?トヨタが踏み切れなかった理由
カーボンニュートラル革命と日本の未来(2)取り残される日本の自動車産業
猪瀬直樹(作家/参議院議員/日本維新の会 参議院幹事長)
巨大な自動車産業を抱える日本において、EVの普及が遅れている。なぜトヨタはEVに踏み切るのが遅れてしまったのか。そこには、トヨタだけではなく、われわれ消費者側の環境意識にも原因がある。企業においても、環境へ配慮した取り組みは経営戦略の中核的要素になっており、国全体として環境意識を高めていくことが求められている。(全3話中第2話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)
時間:8分18秒
収録日:2021年7月30日
追加日:2021年9月3日
≪全文≫

●20年先の予測では世界のベスト30に日本企業がいなくなる


猪瀬 EVで一番有名なテスラは、どんどん投資して、カリフォルニアだけにあった工場をネバダにもつくりました。そして、電池工場と車の組み立て工場を一緒にしたギガファクトリーを上海につくりました。さらに今度はベルリンにもつくり、世界に拠点を置いています。今の年産は50万台ですが、テスラの株式時価総額はトヨタが30兆円なのに対して、テスラは60兆円です。

 国別ではドイツと中国がトップ争いをしていますが、単独のメーカーだけでいうと、テスラがトップです。日産のリーフは最初にEVの量産車を出しましたが、低迷していて、グラフでは下降線をたどっています。トヨタはハイブリッドで満足していて完全に出遅れました。

 アメリカのパイパー・サンドラーという投資会社が、2040年のEV自動車のシェアをシミュレーションで出しました。それによると、2040年にフォルクスワーゲンは、全体のシェアで11パーセントを取っています。台数では約1000万台なので、今とあまり変わりません。これはEVだけの数です。なぜなら、そのときには世の中の車の95パーセントはEVになっているからです。2030年~2035年には、新車はEVしか売ってはいけない時代に入っています。2040年時点では、フォルクスワーゲンは今と同じように約1000万台です。テスラは今たった50万台ですが、それが800万台以上になり、フォルクスワーゲンにほとんど接近している状況になります。

 その中でパイパー・サンドラー社のシミュレーションにおける予想は、トヨタに対して厳しいものがあります。トヨタは今の生産台数の40パーセントぐらいになってしまい、400万台になるといわれています。つまり、今はフォルクスワーゲンとトヨタが1000万台で競っている世界ですが、フォルクスワーゲンは1000万台を維持する一方、トヨタは400万台に減ります。そして、テスラは1000万台に近くなっています。こういう状況です。

 この予想が本当に当たらなければいいんですが、しかしもしそうなったときに、日本の企業の中でいつも世界のベスト30に入っているのはトヨタの一社だけなので、それが無くなってしまいます。これはとんでもないことです。

―― そうですね。それがわずか20年先の予測として出されているとい...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「政治と経済」でまず見るべき講義シリーズ
これからの社会・経済の構造変化(1)民主主義と意思決定スピード
フラット化…日本のヒエラルキーや無謬性の原則は遅すぎる
柳川範之
習近平中国の真実…米中関係・台湾問題(1)習近平の歴史的特徴とは?
一強独裁=1人独裁の光と影…「強い中国」への動機と限界
垂秀夫
本当によくわかる経済学史(1)経済学史の概観
経済学史の基礎知識…大きな流れをいかに理解すべきか
柿埜真吾
過激化した米国~MAGA内戦と民主党の逆襲(1)米国の過激化とそのプロセス
トランプ政権と過激化した米国…MAGA内戦、DSAの台頭
東秀敏
ポスト国連と憲法9条・安保(1)国連の構造的問題
核保有する国連常任理事国は、むしろ安心して戦争できる
橋爪大三郎
戦争と平和の国際政治(1)「合理性の罠」とインテリジェンス
国際政治の要諦は戦略とインテリジェンス
小原雅博

人気の講義ランキングTOP10
編集部ラジオ2026(5)中島隆博先生「AIと人間」を紹介
【10分解説】中島隆博先生《AI時代と人間の再定義》
テンミニッツ・アカデミー編集部
AI時代と人間の再定義(1)AIは思考するのか
AIでは「思考の三位一体」が成立しない…考えるとは?
中島隆博
印象派の解体と最後の印象派展(3)観察と探究のドガ
ドガ《エトワール》…新技法を追求した印象派の代表作品
安井裕雄
こどもと学ぶ戦争と平和(6)平和な社会を守るために
チャーチルの名著『第二次世界大戦』に学ぶ真の平和への道
小原雅博
印象派の誕生~8人の主要な芸術家
マネ、モネ、ルノワール…芸術家8人の関係と印象派の誕生
安井裕雄
新撰組と幕末日本の「真実」(序)『ちるらん 新撰組鎮魂歌』の魅力と史実の絶妙さ
新撰組と『ちるらん 新撰組鎮魂歌』…群像劇としての魅力の源泉に迫る!
堀口茉純
ドンロー・ドクトリンの台頭(3)脱地政学論と日本への影響
ドンロー・ドクトリンの正体は脱地政学論…日本の進む道は
東秀敏
プロジェクトマネジメントの基本(3)プロジェクトのすすめ方
PDCAサイクルを回すための5つのプロセスとそのすすめ方
大塚有希子
プラトン『ポリテイア(国家)』を読む(2)『ポリテイア』という対話篇〈上〉
アテナイから下って…プラトンは冒頭部に何を仕掛けたか?
納富信留
印象派とは~画家たちの関係性から技法まで(2)絵画は絵画からしか生まれない
鍵は「真似る」…印象派の歴史をたどる上での重要な観点
安井裕雄