生き抜くためのチカラ~為末メソッドに迫る
この講義シリーズは第2話まで
登録不要無料視聴できます!
第1話へ
▶ この講義を再生
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
(会員の方に広告は表示されません)
幸せの鍵「なにげなさ」とは何のことか
生き抜くためのチカラ~為末メソッドに迫る(4)人生の勝敗を考える
為末大(Deportare Partners代表/一般社団法人アスリートソサエティ代表理事/元陸上選手)
「勝負に勝ち負けはつきもので、がんばったかどうかが大切だ」と言ったところで、敗者は納得しないだろう。勝ったら勝ったで、次からは負ける恐怖が襲いかかってくるわけで、永遠に勝者であり続けることも不可能だ。では、どうやって生きれば、幸せを手にすることができるのか。ヒントは、なにげない日常に潜んでいる。(全6話中第4話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)
時間:13分04秒
収録日:2021年6月30日
追加日:2021年10月1日
≪全文≫

●「なにげない幸せ感」を意識する


―― それでは話を少し変えまして、2つ目のポイントとして、人生の「勝ち」と「負け」というテーマでお話をお聞きできればと思います。人生の「勝ち」と「負け」をどう考えるかは、前の講義でお話しいただいた納得感ということにもつながると思うのですが、私が読んでいて印象深かったのが、「幸せの鍵は『なにげなさ』にある」という言葉です。

為末 獲得すればするほど、幸せになるものを追いかけていくのが、人生の前半だと思うのです。私はその典型で、日本ランキングで上にいくとより幸せを感じ、世界ランキングで上にいくと幸せだと思っていました。獲得していくもの、上っていくものは、確かに自分を成長させる上でも大事な仕組みだと思います。

 ところが、基本的にこれには終わりがない。そして、最終的には、たった一人に集約される世界なのです。引退して社会に出ても、同じようなところがあります。上に行けば行くほど、どんどん競争は激しくなって、少数の人間に集約されていく。「競争はなくしましょう」と、競争を否定するわけではないのですが、上に行かない限りは幸せになれないというのは、ある意味、多くの人を不幸せにする仕組みになってしまうと思うのです。

 実際にそうだろうと思うし、そう考えたほうがよりいいだろうなと思うのは、むさぼらないでも幸せでいられるものは、とても大事だということです。獲得して、拡張していかなくても、それがただあるだけで幸せだと思えるものが、大方自分の人生の軸を決めると思っていて、それがすごく大切なのではないかという意味合いで書いたものです。

―― 「勝たないと幸せじゃないんだ」、あるいは「勝ちがすべてだ」と考えてしまうと、ある意味では、何が幸せなのかが分からなくなる局面が出てきますよね。勝てる・勝てないというのは、先ほどの納得感と一緒ですが、特に勝ち負けに納得感をつなげてしまうと、必然的に難しい局面が出てきそうですね。例えば、アスリートの場合だったら、体力の衰えとともに記録が落ちてきてしまったり、どうしても勝てないライバルがいたら、十分な力はあるのに勝てないということもありますから。

為末 はい。とにかく資本主義社会というのは、この仕組みをとても上手に組み込んでいるので発展している。個人としても競争は避けられな...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「哲学と生き方」でまず見るべき講義シリーズ
「自分をコントロールする力」の仕組み(1)自制心と目標の達成
自制心の重要性…人間は1日4時間も何かを「欲求」している
森口佑介
「教養」と「リベラルアーツ」の違いとテンミニッツ・アカデミー
教養とリベラルアーツの違い…一般教養からWhy、Howへ
曽根泰教
世界の語り方、日本の語り方(1)なぜ「語り方」なのか
今後身に付けるべき知性として「新しい語り方」を考える
中島隆博
原因と結果の迷宮~因果関係と哲学(1)因果関係とは何なのか
原因と結果の迷宮―因果関係と哲学
一ノ瀬正樹
ラカンの精神分析~心の謎を解き明かす(1)精神分析の概念とその起源
なぜ心の病にかかるのか?ラカンの精神分析とその起源
斎藤環
ラフカディオ・ハーン『神国日本』を読む(序)『ばけばけ』と『神国日本』
ラフカディオ・ハーンの遺著『神国日本』の深い意義とは?
賴住光子

人気の講義ランキングTOP10
ラカンの精神分析~心の謎を解き明かす(1)精神分析の概念とその起源
なぜ心の病にかかるのか?ラカンの精神分析とその起源
斎藤環
AI時代にリベラルアーツがなぜ必要か(4)情報と教養の違い
教養がおろそかな人の限界…「教養は頭の中に、情報は頭の外に」
橋爪大三郎
50代からの親の介護~その課題と準備(1)突然やってくる介護の問題
「親の介護」の問題…優しさだけでは続かない
太田差惠子
AI大格差~最新研究による仕事と給料の未来(8)AI時代の人間の価値
労働市場改革を妨げる労組や、不登校を救えぬ文科省こそが邪魔だ
宮本弘曉
教養としての「ユダヤ人の歴史とユダヤ教」(1)ユダヤ人とは誰のことか
ユダヤ人とは?なぜ差別?お金持ち?…『ユダヤ人の歴史』に学ぶ
鶴見太郎
AI時代と人間の再定義(1)AIは思考するのか
AIでは「思考の三位一体」が成立しない…考えるとは?
中島隆博
メンタルヘルスの現在地とこれから(1)「心を病む」とはどういうことか
なぜ「心の病」が増えている?メンタルヘルスの実態に迫る
斎藤環
編集部ラジオ2026(18)4種の「利き脳タイプ」分析
【10min解説】最終話に注目!4種の「利き脳タイプ」分析
テンミニッツ・アカデミー編集部
地政学入門 歴史と理論編(6)「リムランド」のせめぎ合い
日独がユーラシアを席巻!? リムランドをめぐる米国との攻防
小原雅博
飽食時代の「選食」のススメ(1)選食の提唱と「食の多様性」
肥満、認知症、低栄養…飽食の時代に大事な「選食力」3カ条
堀江重郎