健康経営ブランディングのすすめ
この講義は登録不要無料視聴できます!
▶ 無料視聴する
次の動画も登録不要で無料視聴できます!
健康経営銘柄に4年連続選出、丸井グループが成功する理由
第2話へ進む
「健康経営」が注目された理由と背景…海外の動きと日本
健康経営ブランディングのすすめ(1)健康経営の考え方と「攻めの経営」
阿久津聡(一橋大学大学院経営管理研究科国際企業戦略専攻教授/DBAプログラムディレクター)
近年、戦略的な経営手法の一つとして「健康経営」を推進する企業が増えている。従業員の健康を「投資」として考え、企業利益につなげていく取り組みである。健康経営はもともと海外から来た概念だが、日本で注目されるようになった背景にはどのようなことがあるのか。(2021年7月29日開催日本ビジネス協会JBCインタラクティブセミナー<リモート講演>「健康経営を企業ブランディングの枠組みで実践する」より、全5話中第1話)
時間:12分56秒
収録日:2021年7月29日
追加日:2021年11月10日
≪全文≫

●健康経営+企業ブランディング=健康経営ブランディング


 今日は「健康経営を企業ブランディングの枠組みで実践する」というタイトルでお話しさせていただきます。

 今日の流れです。私はもともとビジネススクールでブランド・マネジメントやマーケティング、消費者行動論などを中心に研究してきました。ブランド・マネジメントはお客さまである消費者の方々を中心に分析をしていくことですが、そうした方々にどうサービスや製品を提供していくかというときには、必ずその組織の中の話も大事になってきます。組織の中と外を統合させ、その間を取り持つ役割をブランドが担うので、組織の中の話もしてきました。

 そんな流れの中で、組織の中の人たちがいかにより良いサービスや製品をお客さまに届けることができるかを考える際に、それが持続的にできるかも最近では重要になっています。そしてこれには彼らの健康が非常に大事になってきます。そういう意味では、非常に自然に健康経営に取り組むことになります。これは新しい分野なので、今日も「健康経営とは何か」から皆さまと共有していきたいと思いますので、まず健康経営の話に入っていきます。

 まず「健康経営とは?」を紹介します。その後で、健康経営が機能するメカニズムを説明します。本格的に健康経営をやっている会社はまだそんなに多くありませんが、とはいえ、ある程度こうしていくとうまくいくのではないかという方程式も出てきたので、それを紹介します。

 その後ですが、もともと私が研究テーマとして健康経営に向かっていった理由が、企業ブランディングとの親和性なのですが、そのメカニズムが明らかになると、健康経営を実現するにあたって、やはり企業ブランディングの枠組みでやっていくことが非常に効果的であることが分かってきました。その考えや研究の成果を皆さんと共有します。これが3番目です。

 そして次に、今回のテーマである健康経営と企業ブランディングを合わせて考えます。それが「健康経営ブランディング」という、まさに両方合わせたもので、その概念を共有します。これは概念というか、健康経営を推進するためのモデルなので、その考えを皆さんと共有します。

 そして、そのモデルの中で一つカギとなる概念として、「ワーク・エンゲイジメント」があります。もしかした...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
「経営ビジネス」でまず見るべき講義シリーズ
組織心理学~若者とのコミュニケーション(1)「Z世代」の特徴と接し方
Z世代は傷つきやすい!?…昔の世代との相違点、共通点とは
山浦一保
生き続ける松下幸之助の経営観(1)今も生きている幸之助
松下幸之助の考え方には今と昔を貫くものがある
江口克彦
会社人生「50代の壁」(1)“9の坂”とまさかの坂
サラリーマン人生「50代の壁」を乗り越える生き方
江上剛
人生100年時代の「ライフシフト概論」(1)人生100年時代のインパクト
80歳まで現役でいるために大切なこと…人生100年時代の発想法
徳岡晃一郎
本質から考えるコンプライアンスと内部統制(1)「法令遵守」でリスクは管理できない
「コンプライアンス=法令遵守」ではない…実例が示す本質
國廣正
オリエント 東西の戦略史と現代経営論に学ぶ(1)ビジネスのヒントは歴史にあり
『失敗の本質』、中国古典…ビジネスのヒントを歴史に学ぶ
三谷宏治

人気の講義ランキングTOP10
逆境に対峙する哲学(1)日常性が「破れ」て思考が始まる
逆境にどう対峙するか…西洋哲学×東洋哲学で問う知的ライブ
津崎良典
豊臣兄弟~秀吉と秀長の実像に迫る(4)信長の直臣、秀吉の与力としての秀長
最初は信長の直臣として活躍――武闘派・秀長の前半生は?
黒田基樹
「アメリカの教会」でわかる米国の本質(1)アメリカはそもそも分断社会
「キリスト教は知らない」ではアメリカ市民はつとまらない
橋爪大三郎
葛飾北斎と応為~その生涯と作品(4)葛飾応為の芸術と人生
親娘で進歩させた芸術…葛飾応為の絵の特徴と北斎との比較
堀口茉純
生成AI「Round 2」への向き合い方(1)生成AI導入の現在地
生成AIの利活用に格差…世界の導入事情と日本の現状
渡辺宣彦
平和の追求~哲学者たちの構想(5)カント『永遠平和のために』
カント『永遠平和のために』…国連やEUの起源とされる理由
川出良枝
医療から考える国家安全保障上の脅威(1)「非対称兵器」という新たな脅威
フェンタニルの麻薬中毒も意図的な戦略?非対称兵器の脅威
山口芳裕
インテリジェンス・ヒストリー入門(1)情報収集と行動
日本の外交には「インテリジェンス」が足りない
中西輝政
人の行動の「なぜ」を読み解く行動分析学(1)随伴性
「なぜ人は部屋を片付けられないか」を行動分析学で考える
島宗理
熟睡できる環境・習慣とは(4)起きているときを充実させるために
夜まとめて寝なくてもいい!?「分割睡眠」という方法とは
西野精治