健康経営ブランディングのすすめ
この講義シリーズは第2話まで
登録不要無料視聴できます!
第1話へ
▶ この講義を再生
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
(会員の方に広告は表示されません)
なぜエーザイは健康経営ブランディングのお手本なのか
健康経営ブランディングのすすめ(5)健康経営を持続させるために
阿久津聡(一橋大学大学院経営管理研究科国際企業戦略専攻教授/DBAプログラムディレクター)
日本において健康経営ブランディングに取り組む企業の一つとして有名なのが、製薬会社のエーザイである。ヒューマン・ヘルスケアを企業理念として掲げ、グローバル企業として躍進している。健康経営を成功させるためには、こうした企業理念を従業員が内在化し、共感共鳴することが重要である。(2021年7月29日開催日本ビジネス協会JBCインタラクティブセミナー<リモート講演>「健康経営を企業ブランディングの枠組みで実践する」より、全5話中第5話)
時間:13分27秒
収録日:2021年7月29日
追加日:2021年12月8日
≪全文≫

●健康経営を持続可能な取り組みにするためのプロセス


 これが最後になりますが、健康経営を持続させるらせん状上昇サイクルを「ポジティブスパイラル」といいます。例えばAからBに行くだけではなく、AからBに行って、さらにBがまたAにフィードバックされてどんどん良くなっていく、そうした関係性があるという話です。

 (スライドを使って)簡単に説明します。健康経営ブランディングの仕組みに基づく実践プロセスは、先ほどの企業ブランディングの枠組みで健康経営に取り組んでいくという「健康経営ブランディング」のアプローチで考えると、まずそのビジョン、価値観を理念に掲げて、内外にトップマネジメントがコミットして発信していくことから始まります。

 この際に、当然内外の現状に傾聴します。今、組織はどういう状態で、これからどこに行こうとしているのか、そして社会は何に期待しているのかを確認します。特に健康経営では、社会が健康経営にどんな期待をしているのかを、専門家である産業医の先生方やオピニオンリーダーの話なども聞いて、健康経営を取り入れたビジョンをどうするか、価値観に従業員の健康をどう取り入れていくかを考えて、それを発信します。

 それができると今度は、そのビジョンに基づいて組織の文化・能力、仕事の資源を動員して、再編し、強化する、ということが行われます。そして、企業ブランドの理念に共感する人材を採用していきます。理念、ビジョンに対する共感・共鳴そのものが、共感・共鳴した方々のモチベーションや健康にまでプラスになることが分かってきています。例えばA社、B社、C社という会社があって、A、B、C社の価値観が異なっていると考える場合には、A社の理念のほうがB社よりも良い・悪いという問題ではなくなります。その際に極めて重要になってくるのは、どの会社の理念が一番合うか、つまり自分の価値観にフィットすると考える人たちを採用していくことです。

 あまりこういうことを意識しないで採用活動をしている会社では、例えば英語ができる・できない、IQの高い・低いという分かりやすい能力を見ています。そういうものとは少し違う次元でもしっかり採用を考えるべきだということを、健康経営は示唆しています。そして、時間がたつにつれて価値観や企...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「経営ビジネス」でまず見るべき講義シリーズ
不便益システムデザインの魅力と可能性(1)「便利・不便」「益・害」の関係
便利を求めるだけのいいの?…「不便益」で発見できる新たな魅力
川上浩司
オリエント 東西の戦略史と現代経営論に学ぶ(1)ビジネスのヒントは歴史にあり
『失敗の本質』、中国古典…ビジネスのヒントを歴史に学ぶ
三谷宏治
優れた経営者の条件(1)スキルとセンスの違い
経営者のセンスは担当者のスキルとは全く違う
楠木建
「発想力」の技法を学ぶ(1)発見と探究(前編)
“なぜ”を繰り返せ!『発想力の全技法』に学ぶ原因探究法
三谷宏治
営業の勝敗、キリンの教訓(1)やる気のない社員になる理由
なぜ「やる気のある社員」が日本では6%しかいないのか?
田村潤
営業から考える企業戦略(1)成功するブランド戦略とは?
ブランド力を高めるために「自社の強み」を徹底的に聞け
田村潤

人気の講義ランキングTOP10
「満洲」から考える日本とアジア(4)蒙古襲来と清朝建国
実は元寇はモンゴル人ではなかった?満洲をめぐる民族興亡史と「漢族」との関係…蒙古襲来から清朝建国まで
宮脇淳子
『オデュッセイア』で読み解く神話の秘密(8)『オデュッセイア』の世界的影響
オデュッセイアが物語のフォーマット?…アラビアンナイトから百合若物語、ひまわりまで
松村一男
ピアノでたどる西洋音楽史(1)ヴィヴァルディとバッハ
クラシック音楽の歴史をピアノ演奏で辿る~ヴィヴァルディ四季
野本由紀夫
テロメアから考える「アンチエイジング」(1)老化とテロメアの関係
テロメアの長さが「がんリスク」と「老化」のカギを握る
堀江重郎
仏教とキリスト教が照らし出す日本の宗教(1)神とは何か、そして天皇とは?
日本と世界の「神と信仰」の違いは?…そして天皇の大切な役割
橋爪大三郎
何回説明しても伝わらない問題と認知科学(1)「スキーマ」問題と認知の仕組み
なぜ「何回説明しても伝わらない」のか?鍵は認知の仕組み
今井むつみ
モンゴル帝国の世界史(1)日本の世界史教育の大問題
なぜ日本の「世界史」はいびつなのか…東洋史と西洋史の違い
宮脇淳子
「ホメロス叙事詩」を読むために(1)ホメロスを読む
2700年前のホメロスの叙事詩が感動を与え続ける理由
納富信留
教養としての「ユダヤ人の歴史とユダヤ教」(1)ユダヤ人とは誰のことか
ユダヤ人とは?なぜ差別?お金持ち?…『ユダヤ人の歴史』に学ぶ
鶴見太郎
ポスト国連と憲法9条・安保(1)国連の構造的問題
核保有する国連常任理事国は、むしろ安心して戦争できる
橋爪大三郎