人生100年時代の「ライフシフト概論」
この講義は登録不要で無料視聴できます!
▶ 無料視聴する
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
(会員の方に広告は表示されません)
「終身知創」が必要なのに…時代に逆行する日本人の実態
人生100年時代の「ライフシフト概論」(2)キャリアの危機〈上〉
徳岡晃一郎(株式会社ライフシフト 代表取締役会長CEO/多摩大学大学院名誉教授・特任教授)
ライフシフトのカギが自分の「アップデート」であれば、何歳になっても学ぶことは欠かせない。そのことを「終身知創」と呼んでいるが、日本では大学卒業後に学び続ける大人の割合は、諸外国に比べあまりにも低い。こうした学びに関する認識の低さは、中年以降のキャリア人生を「粘土層化」し、本人も企業も不幸にしかねない。どうすればその危機を回避できるのだろうか。(全9話中第2話)
時間:9分44秒
収録日:2022年6月15日
追加日:2022年9月17日
≪全文≫

●「終身知創」の時代と日本の実態


 では、第2話をスタートしたいと思います。第2話は「キャリアの危機」ということです。

 前回は、ライフシフトに向けて現役が長くなることをぜひ意識してくださいというお話をしました。また、これを進めていくときのカギとして「アップデート」というお話をしたと思います。

 私はそれを「終身知創」という言葉で呼んでいます。「終身」は終身雇用の関連で出てきた言葉ですが、雇用はなくなりますから、終身で雇われるのではない。むしろその途中ずっと続くのは、知識を創造していくこと、すなわち自分で学んで価値を生み出していくことです。終身にわたって、ぜひ知を創造し続けてほしいということです。

 ところが、この図を見てください。これは、日本人がいかに知の再武装に無関心かということを示しています。大学を卒業した後は全然勉強しないのが日本人だということです。それに比して、OECDの各国では大学を卒業した後、高等教育でもう一度学び直している人がどれぐらいいるだろうということです。

 ここでは、特にMBAや大学院のようなところで、最新のビジネスの知識や多彩な教養を学ぶことがテーマになっています。一番多いのは、左端のスイスです。それがだんだん下がり、真ん中の黄色いところがOECD平均ですが、日本はなんと最下位から2番目で、2.5パーセントにしか及びません。その程度の人しか大学を卒業した後には学んでいないということで、学びに対して非常に無関心なことが分かります。大学までの間に十分やり切ってしまい、「もう勉強は嫌いだ」という感じになってしまった、むしろそのような教育を受けたといえるかもしれません。

 これは、終身知創が必要な時代、学び続けて「VUCAの時代」を生き延びていくべきことに対して、非常に逆行しているということです。おそらくわれわれのライフスタイルなり、学びに関する認識を改めなければならない時代に入ったということだと思います。


●キャリア観の変化と中年以降の粘土層化


 そのような生き方をしている中、自分のキャリアを見失う人も出てきます。スライドは法政大学の石山(恒貴)教授の調査...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「経営ビジネス」でまず見るべき講義シリーズ
チームパフォーマンスを高める心理的安全性(1)心理的安全性が注目される理由
なぜ今「心理的安全性」なのか、注目を集める背景に迫る
青島未佳
イーロン・マスクの成功哲学(1)マスクが「世界一」になるまで
イーロン・マスクは何がすごい?生い立ちと経歴
桑原晃弥
組織心理学~若者とのコミュニケーション(1)「Z世代」の特徴と接し方
Z世代は傷つきやすい!?…昔の世代との相違点、共通点とは
山浦一保
不便益システムデザインの魅力と可能性(1)「便利・不便」「益・害」の関係
便利を求めるだけのいいの?…「不便益」で発見できる新たな魅力
川上浩司
ハラスメント防止に向けた風土づくり(1)ハラスメントの概要
増え続けるハラスメント…その背景としての職場の特徴
青島未佳
営業から考える企業戦略(1)成功するブランド戦略とは?
ブランド力を高めるために「自社の強み」を徹底的に聞け
田村潤

人気の講義ランキングTOP10
核DNAからさぐる日本のルーツ(1)人類の起源と広がり
核DNAデータで日本人のルーツを探る…アフリカから日本まで来た行程と時期は?
斎藤成也
「満洲」から考える日本とアジア(6)21カ条の要求と第一次世界大戦
日本が中国に出した「21カ条の要求」の罠と必然…不安定な満洲利権を手にした日本が直面した難題とは?
宮脇淳子
習近平中国の真実…米中関係・台湾問題(5)恐るべき台湾への「浸透」
浸透工作…台湾でスパイ裁判が約70件、それも氷山の一角
垂秀夫
『オデュッセイア』で読み解く神話の秘密(1)物語の構造を読み解くおもしろさ
『オデュッセイア』の面白さの秘密を神話の構造から読み解く…なぜ波乱万丈の神話が人間の創作の源泉になったか
松村一男
死と宗教~教養としての「死の講義」(6)日本人の「死」と法然
南無阿弥陀仏と唱えて極楽浄土へ…法然の革命の意味とは
橋爪大三郎
仏教とキリスト教が照らし出す日本の宗教(1)神とは何か、そして天皇とは?
日本と世界の「神と信仰」の違いは?…そして天皇の大切な役割
橋爪大三郎
クーデターの条件~台湾を事例に考える(1)クーデターとは何か
台湾でクーデターは起きるのか?想定シナリオとその可能性
上杉勇司
アメリカの理念と本質(1)西洋文明の行き着いた先と三つの建国
アメリカの理念と本質とは?…まず「三つの建国」から原点に迫る
中西輝政
今こそ問うべき「人間にとっての教養」(1)なぜ本を読むことが教養なのか
『人間にとって教養とはなにか』に学ぶ教養と本の関係
橋爪大三郎
AI時代と人間の再定義(1)AIは思考するのか
AIでは「思考の三位一体」が成立しない…考えるとは?
中島隆博