人生100年時代の「ライフシフト概論」
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50代から始まる第二ラウンドのための「青銀共創」とは
人生100年時代の「ライフシフト概論」(5)キャリア自律〈下〉
徳岡晃一郎(株式会社ライフシフト 代表取締役会長CEO/多摩大学大学院名誉教授・特任教授)
「SECIキャリアモデル」は自分のキャリアの見通しを作る意味で役立つ。とりわけこのモデルを覚えるのが一番いいのは20代の人だ。それは将来の意味づけができるからだ。一方、人生100年時代ということで、50代から始まる第二ラウンドにも活用したい。そのためのカギが「青銀共創」だという。(全9話中第5話)
時間:11分04秒
収録日:2022年6月15日
追加日:2022年10月8日
≪全文≫

●自分のキャリアの見通しを作るための「SECIモデル」


 (前回の話を)もう少し平たい言葉で言おうとして表したのが、次の図です。

 最初の“S”は、「自分がどんなノウハウ、コツ、経験を持っているか?」と聞かれたときに、どう答えられるかということです。自分の場合は、こんなノウハウを持っているということですね。

 2番目の表出化(“E”)は、「自分の仕事の流儀は?」「自分流の職場への貢献法は?」ということを聞かれたときに、きちんと言えるかということです。すなわち、それを表出化しているか、ということです。

 3番目(“C”)ですが、「誇れる実績は?」「その時どんな経験を得た?」というのは、要するに仕事として、単なる流儀で持っているのではなく、ちゃんとプロジェクトを組成して、きちんと成果を出したかということが問われるということです。それが3番目の“C”、つまりコンビネーションです。

 4番目(“I”)は、「自社で学んだことは?」「後輩に伝えたいことは?」です。内面化して、自分ごとになった、実績に裏づけられた知恵は何かということがちゃんと言えるかどうかが“I”になります。人はこのように育っていくわけです。

 この「SECIキャリアモデル」は、結局20代の人が覚えると一番いいのです。将来、自分は仕事をしながらSECIを回していくと心得れば、20代で一生懸命仕事をする意味については、「30代になったときに自分の仕事の方針を作るためにやっています」、また「40代になって、これをもとに大きな仕事をするために、今やっているのです」ということになる。ただ忙しいからやっているというだけの意味ではなく、将来の意味づけができるということです。

 このように、自分のキャリアの見通しを作る意味で、「SECIモデル」は使えるのではないかと思います。以上のことを、次のスライドで少し分解して示します。


●年代ごとの「SECIモデル」と40代からの「パイ型ベース」


 20代(“S”)は、徒弟制度、メンター、1on1などを通じて、暗黙知のため、自走を目指して経験を積み、徐々に文脈を意識して育んでいきます。自分の10年間は、ただ忙しく過ごしているのではない、次の10年のためにいろいろな知を吸収しているのだと捉えると、やはりやる気も出るでしょう。そして、...

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