人生100年時代の「ライフシフト概論」
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40代前半に訪れる「中年の危機」、鍵は「人生の成長戦略」
人生100年時代の「ライフシフト概論」(3)キャリアの危機〈下〉
経営ビジネス
徳岡晃一郎(株式会社ライフシフト 代表取締役会長CEO/多摩大学大学院名誉教授・特任教授)
40代前半で訪れる「中年の危機」を脱するためには、会社中心の人生から「未来は自分で作る」という自分を中心とした人生への意識転換が必要だ。そのためのカギは、「Will・Can・Create」の3つから自分の「人生の成長戦略」を考えることにある。これまで眠らせてきた「自分のしたいこと」の中にこそ、多くの可能性が潜んでいる。(全9話中第3話)
時間:8分54秒
収録日:2022年6月15日
追加日:2022年9月24日
≪全文≫

●「中年の危機」に際して考えるべきこと


 問題は、自分の意欲をどうやってキープするかという話と、やってこなかった学び直しをどうするかということです。それらに対するカギが、実は「中年の危機」というところにあります。

 前回お話ししたように、40代前半でシチュエーションが交差します。そのあたりで誰もが思うのが、スライドに書いてある「自分とは何者か?」「人生100年の折り返し地点に来た…」という自覚です。また、「自分の人生を作るのは会社か、自分か?」という疑問や「自分は社会に生かされているのかも…」という思いもあります。一生懸命自分でやってきたつもりだけれども、大きな目で見ると、実は社会の中の一員であって、社会とともにあるということを考えなければいけないのではないか、ということです。

 さらに、「そんな社会とどう向き合っていくのか?」。社会は現在、危機的状況ですが、それに対して自分はどうコミットしていくのか。そうしたことが、もやもやしてくるのが40代前半だということでもあります。これを「中年の危機」といいます。日本だけではなく、欧米でも「ミドルライフクライシス」といわれることがあります。

 交差したところで「もう終わったかな」と思う人は、実は「中年の危機」をスルーする人です。少しは悩んでいるけれども、忙しいし、遊びも大事だというので、自分で深く受け止めずにスルーしてしまう。そのままずっと、それまでのパターンが続いていってしまう。だから学び直しにも踏み出さないし、自分のキャリアや将来の自分ということも考えない。せっかく会社任せの人生への疑問を感じたのに、答えを出さないまま、そのままいってしまう。

 しかし、ここは、「終身知創」に切り替えることで「キャリア自律」の意識を高められるかどうかがポイントです。ですので、人生100年のライフシフトを考えるにあたっては、40代の方は中年の危機に早晩遭遇するか、あるいはその渦中にあるかもしれません。そのようなときに、「自分にとってのキャリアとは何か」「自分にとってのライフシフトとは何か」を考えてほしいし、皆さんの部下の方でそのあたりの年代の方がいらっしゃったら、キャリアについて考えるための投げかけをしてみていただければと思います。「学び直しをするなら、今がチャンスだ」ということを、ぜひ...

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