人生100年時代の「ライフシフト概論」
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リスキリングの時代、鍵は将来からのバックキャスティング
人生100年時代の「ライフシフト概論」(6)再活性化へ向けてのリスキリング〈上〉
徳岡晃一郎(株式会社ライフシフト 代表取締役会長CEO/多摩大学大学院名誉教授・特任教授)
最近「リスキリング」という言葉が注目を集めているが、その目的は目の前の仕事の結果など短期的なことではなく、人材育成などの長期的なこと、そして長くなった人生においての「志」を実現するためである。グローバル企業はすでにパーパス経営に向かっている。ベテランになっても、学ぶことに対する興味や感性を養うことはとても重要なのだ。そこで、今回から2話にわたり「再活性化へ向けてのリスキリング」について考えていく。(全9話中第6話)
時間:10分14秒
収録日:2022年6月15日
追加日:2022年10月15日
≪全文≫

●「リスキリング」のポイントは将来からのバックキャスティング


 では、ライフシフト概論<その4>に進みたいと思います。ここでは少し毛色が変わりますが、「日本の再活性化へ向けてのリスキリング」ということを取り上げます。

 ずっと「終身知創」ということを言ってまいりました。こうした学ぶ癖や学び直しを多摩大学では「知の再武装」といいますが、世の中では最近「リスキリング」という言葉も出てきました。とにかく学ぶということに対しての興味や感性をぜひ養ってほしいと思います。

 その上で、特に大事なのが、VUCAの時代における人工知能革命(DX)が非常に大きな波であるというところです。これは、今のリスキリング・ブームの火付け役だったわけですが、それも含めて「終身知創」をしていかなければいけないということです。特に今回は、人工知能革命やデジタルトランスフォーメーションで世の中が変わっていく中で、ミドルシニアがどのようにリスキリングしていくべきか、ということについて触れてみたいと思います。

 コロナ後の世界というものもあり、時代は大きく変わっていきます。それを推進しているのがデジタルです。そういった中、前回(第5話で)お話しした「青銀共創」を実行して、若い人たちから学ぶことが重要ですが、シニアなりに学んでいく必要があると思います。若い人たちと競争しても、そもそもついていけない状態があるわけです。そうした中、自分がどんな立ち位置をつくっていくかについて、今回は触れたいと思います。

 まずは、われわれが持っている視点と持たなくてはならない視点についてお話ししましょう。「成長戦略」という話をしたと思いますが、この三角形の下側は、今年から来年にかけての視点ではなく、将来からのバックキャスティングになります。

 例えば、2030年でなくても構いません。2025年、あるいは40年でも結構ですが、その時点でこのようになるのではないか、あるいはこうしたいという像を描き、そこからバックキャスティングをして、「今、自分は何をすべきか」ということを決めていく。この発想法が非常に大事です。

 これは、われわれのようなミ...

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