『江戸名所図会』で歩く東京~日本橋
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徳川家康と江戸の町づくりー江戸時代の「日本橋」の姿とは
『江戸名所図会』で歩く東京~日本橋 (1)日本橋に見る徳川家康の手腕
堀口茉純(歴史作家、江戸風俗研究家)
江戸時代のまちづくりや人々の暮らしを振り返るとき、その助けになるのが江戸時代後期に書かれた地誌『江戸名所図会』(えどめいしょずえ)だ。当時の江戸の様子を収めた貴重な資料である『江戸名所図会』から江戸時代をひもとく本シリーズ。その第1話は、当時の日本の中心とも言える日本橋を取り上げる。(全2話中第1話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)
時間:14分44秒
収録日:2023年6月7日
追加日:2023年9月2日
≪全文≫

●江戸の町名主が3代かけて完成させた『江戸名所図会』


―― 皆さま、こんにちは。

堀口 こんにちは。

―― 本日は堀口茉純先生に『江戸名所図会』(えどめいしょずえ)を歩くというテーマでお話をいただきたいと思います。堀口先生、どうぞよろしくお願いいたします。

堀口 よろしくお願いします。

―― 堀口先生は書籍でデビューしたのが『TOKUGAWA 15(フィフティーン) 徳川将軍15人の歴史がDEEPにわかる本』(草思社)という話題作が第1作でございます。

堀口 ありがとうございます。

―― その後、PHP新書から『江戸はスゴイ 世界一幸せな人びとの浮世ぐらし』、『歌舞伎はスゴイ 江戸の名優たちと“芝居国”の歴史』、『吉原はスゴイ 江戸文化を育んだ魅惑の遊郭』の三部作がございます。

堀口 川上さんにお世話になって。

―― いえいえ。ありがとうございます。近著としては『江戸はスゴイ 世界一幸せな人びとの浮世ぐらし』の新書が文庫化になりました(『江戸はスゴイ 世界が驚く!最先端都市の歴史・文化・風俗』(PHP文庫))。あと、同じくPHP新書から『徳川家・松平家の51人 家康が築いた最強一族の興亡』が出ました。これに限らず本当に数多く江戸にまつわるご本をご発刊でございます。

堀口 ありがたいことです。

―― NHKのラジオの「DJ日本史」にもご出演でございますとか、本当に数多くご出演をされていらっしゃるということでございます。今日は貴重な機会をいただきまして、誠にありがとうございます。

堀口 よろしくお願いいたします。楽しみに参りました。

―― それで、今日は『江戸名所図会』ということなのですが、これはどういうご本になるのですか。

堀口 『江戸名所図会』は、江戸時代後期の天保年間に書かれました。神田の町名主に斎藤月岑(さいとうげっしん)という人がおりまして、この斎藤月岑が刊行した7巻20冊からなる本格的な江戸の地誌であります。

―― 町名主の人がそういう本を作るというのが大変面白いと思うのです。

堀口 そうなのですよ。

―― 町名主というのはどういう立場の人なのですか。

堀口 これは、いわゆる武士と町人の世界と大きく分かれますけれども、この町人の世界を管轄する...

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