人生と仕事観
この講義シリーズは第2話まで
登録不要で無料視聴できます!
第1話へ
▶ この講義を再生
この講義の続きはもちろん、
6,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
(会員の方に広告は表示されません)
制約を乗り越えていくことでこそ「真の自由」が得られる
人生と仕事観(8)いかに「規範を作り直す」か
今は会社でも規範がいろいろと崩れてきているが、キリンビールでは規範を作り直すことができた。それは、絶対的なものに向かうことで真の自由を得て、自分が何者かに気づいたからである。会社には予算や人材などさまざまな制約があるが、その制約を乗り越えることで自由は得られる。逆に「いくら使ってもいい」と言われたら、イノベーションは起こらなかっただろう。これはたとえば、本を執筆することでも同じだ。編集者から「締切」や「分量の制約」を課せられるのは、一面において腹立たしくもあるが、しかしそれがなければ、本など書けるものではない。(全10話中第8話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツ・アカデミー編集長)
時間:9分49秒
収録日:2025年7月4日
追加日:2025年10月31日
カテゴリー:
≪全文≫

●真の自由を得ることで自分が何者か気づく


執行 私はとんでもなく乱暴な人間で、ひどい青春時代を送ってきましたが、「一線を越えない」というところがありました。なぜかというと、やはり親です。「親が悲しむ」とか「親の顔に泥は塗れない」とか。そういうことなのです、人間が押しとどまるのは。それがなくてはダメなのです。

田村 その規範が今、崩れてきているではないですか。

執行 だいぶ崩れていますね。

田村 でも企業では、できたのです。キリンビールで。企業では規範を、もう一度作り直すことができた。その理由は、絶対的なものに向かったからです。そこへ向かっていると夢中になってくるし、「無」という感じになってくる。これは自由なのです。何をやっても。

執行 真の自由を得られると。

田村 そうです。真の自由が得られることによって、自分が何者か気づくのです。「真の自分はここにあるのか」という感じです。これが会社における規範になるのです。「絶対的なものに向かって進む」「決めたことは必ずやりきる」。これが会社の規範として出てくる。これは生き方です。

執行 そうですね。

田村 家庭に入っても地域に行っても同じなのです。「自分は誰かのために生きる」と。これが会社の中で作れると、変わっていくのです。会社でなぜそれができるかというと、利益が大事だからです。利益を生む。売上げ。売上げを上げるために、お客さんからもっと信頼してもらわないといけない。

 そこへ向かっているうちに、お客さんからいろんな反応が来て、「自分の努力によって、これだけ世の中に貢献できている」というのが感覚としてわかってくるのです。それによって「『自分が何者なのか』『このために生まれてきたのか』がわかりだした」と多くの人間が言っていました。これは規範です。企業によってできるのは、やはり利益が必要だからなのです。

執行 もちろんそうです。新陳代謝です。

田村 もう家族は非常に難しいのです。これだけ崩れてくると、家族でもう一度、日本人の規範を一から作り出すのは。

 元部下が「幸せな家族を作ろう」といろいろなワークをしていますが、大体のお母さんお父さんが自分の子どもに期待するのは「主体的に考えて行動できる子どもにしたい」というものです。ところが、(そうした)お母さんお父さんに、主体性がないのです。

執行 まあ...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)

人気の講義ランキングTOP10
編集部ラジオ2026(38)アメリカ中間選挙と民主主義
【10min解説】第2期のトランプ大統領と中間選挙を考える
テンミニッツ・アカデミー編集部
ロシア人の見る「ロシアの歴史」(4)アレクサンドル・ネフスキーの英雄化
ロシアの英雄「アレクサンドル・ネフスキー」はなぜ英雄か…ドイツ騎士団と戦った歴史がどう利用されたか
上月豊久
大統領に告ぐ…硫黄島からの手紙の真実(2)翻訳に込めた日米の架け橋への夢
アメリカ人の心を震わせた20歳の日系二世・三上弘文の翻訳
門田隆将
「重要思考」で考え、伝え、聴き、議論する(1)「重要思考」のエッセンス
重要思考とは?「一瞬で大切なことを伝える技術」を学ぶ
三谷宏治
『「甘え」の構造』と現代日本(1)「甘え」のインパクト
「甘え」は現代においてダメなものなのか…名著『「甘え」の構造』への2種類の誤解とは?
與那覇潤
民主主義の本質(1)近代民主主義とキリスト教
なぜ民主主義が「最善」か…法の支配とキリスト教的背景
橋爪大三郎
『万葉集』と律令社会~官僚の心得と歌宴(3)国司と郡司のつきあい
郡司の妻たちと宴会!?……国司・大原真人今城へのはなむけの歌に記された「媚態表現」の真相と人心掌握術
上野誠
「満洲」から考える日本とアジア(1)「満洲」を知る意義とは
「満洲史」はなぜ現代日本でタブー視されるのか?…王道楽土の夢とアヘンなどの裏面から見えてくる現代への教訓
宮脇淳子
内側から見たアメリカと日本(1)ラストベルトをつくったのは誰か
トランプの誤謬…米国製造業を壊した犯人は米国の経営者
島田晴雄
「発想力」の技法を学ぶ(1)発見と探究(前編)
“なぜ”を繰り返せ!『発想力の全技法』に学ぶ原因探究法
三谷宏治