明治以来初となる女性総理である高市早苗氏。だが、「初の女性総理」ということは、あまり話題には上らなかった。これは「初の女性総理」というインパクト以上のことをどんどん行なっていることの証左なのだ。高市総理の人気は単なるポピュリズムではなく、信念に基づく政治への国民の真の期待である。その背景にあるものこそ、前にも述べたように、高市総理の「正直さ」なのである。松下幸之助が説く「正直」は、吉田松陰が掲げた「至誠通天」の精神にも通じるものなのである。(全7話中第6話)
※インタビュアー:神藏孝之(テンミニッツ・アカデミー論説主幹)
≪全文≫
●初めて女性の総理大臣が誕生したことは大変なことなのに…
―― そういう意味ではやっぱりすごいのでしょう、掴める感性力というか。
執行 松下村塾並みかもしれないですよ、もしかしたら。
―― 塾は一緒にいて愉快になる人たちがずっと(頑張り続けている)。珍しいですよね、あんなに。みんながみんな良かったわけじゃないけれど、私が付き合っている20~30人くらいはずっと頑張り続ける人たちなので、ああいう人たちが傍にいると非常にいいですよ。また、変化してきますしね。
執行 ずっと頑張れるということ自体は、志を持っているということですね。
―― そうですね。
執行 ああいう世の中で名を成したいとか、偉くなりたいとか、その程度だったら、もう大体60代ぐらいで終わりですよ。
今、話題にもならないけれど、明治以来、初めての女性の総理大臣というのは大変なことですよ。
―― そうでしょう。
執行 でも、そんなことよりもやっている政策がすごいので、初めての女性の総理大臣だという評判自体が(聞こえてこ)ないぐらいじゃないですか。あれはすごいですよ。初めての女性の総理大臣だということだけでも革命じゃないですか。だって明治からなのだから。伊藤博文以来104代目で初めて女性が(総理大臣に)立ったわけだから。
―― すごいですよね。
執行 でも、その話題をする必要がないくらい内容がすごいということ。
それと、あの人格です。高市さんは、トップにいてついていこうという気を起こさせる人ですよね。
―― 面白いですね。しかもインテリよりも国民の方がついてくるのですね。
執行 だから、選挙の結果の通り、私も国民の一人だけれど、こんなに気になったのは初めてだから。
―― 高市がいかに凄いかということを自民党の中でわかっている人がいなかったから、3回もかかってしまったのですね。
執行 あり得ないことですね。高市旋風が起こるとは思わなかったのでしょう。
―― 自分たちの常識を超えた人が出てきたと。マレーシアの首相とかASEANの人たちもみんな大喜びになったわけじゃないですか。
執行 だって高市首相が会った時のあの親密感。あれは作られたものじゃないですね。あれは高市さんがもともと持っている人徳です。あれこそ「徳」なのです。あれは作れるものじゃない。
―― でも、海外の(指導者の)人のほうが率直で正直で...