テンミニッツTV|有識者による1話10分のオンライン講義
ログイン 会員登録 テンミニッツTVとは
社会人向け教養サービス 『テンミニッツTV』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
DATE/ 2021.02.08

髪の「自然乾燥」はNG?

 毎日のお風呂上りにドライヤーは欠かせませんが、髪が長かったり夏の暑い時期だったりすると自然乾燥で済ませたい!と思いますよね。実際に髪を自然乾燥させている人もいるでしょう。しかし、楽ちんなこの行為が髪を傷めている原因になっているかもしれないのです。

自然乾燥の何がダメなの?

 髪を放置するだけならドライヤーも使わないから電気代も節約できますし、手間も省略できるので楽ちんですよね。また、ドライヤーはパーマやカラーが落ちやすくなるので、長持ちさせるために避けたい気持ちもあるでしょう。しかし、髪を自然乾燥させるのは髪や頭皮に逆にダメージを与えることになっているのです。

 髪の内部にある水分や栄養分は表面を覆うキューティクルによって守られていますが、髪が濡れているときはキューティクルは開いて傷みやすくデリケートな状態に。この状態を放置しておくと髪の表面だけでなく内部の水分も蒸発してしまったり、少しの摩擦でも髪が傷んでしまうのです。

 また、頭皮が濡れたまま放置しておくのも衛生的に良くありません。湿った状態を放置しておくと雑菌が繁殖しやすくなってしまい、においやかゆみ、フケの原因になってしまいます。半乾きの状態で寝ると寝ぐせやうねりの原因になってしまうので、自然乾燥は髪にあまり良いことはないことが分かるでしょう。

ドライヤーの方が髪が傷むのでは?

 「ドライヤーの熱で髪が傷んでしまうから」と自然乾燥を選んでいる人もいるかもしれません。確かにドライヤーの使い方次第では髪が傷むのは事実ですが、熱が一箇所に当たらないように分散させながら使うことでそのリスクは避けられます。一方、自然乾燥ではドライヤーの手間がない代わりにキューティクルの問題や頭皮の衛生面の問題があります。これらはドライヤーを使えば解決することができるので、自然乾燥よりもドライヤーの方が髪を傷めないといえるでしょう。

ドライヤーで髪を乾かすポイント

 ただし、ドライヤーを正しく使わないと髪にダメージを与えてしまいます。気を付けるべきポイントは「なるべく早く」「丁寧に」「熱があたりすぎないように」。これらのポイントをおさえて、髪へのダメージを最小限にする使い方をするようにしましょう。

 ひとつめのポイントは、お風呂あがり「なるべく早く」、乾かす時間も「なるべく早く」髪を乾かすこと。キューティクルのためにも髪が濡れている状態は短い方が良いですし、長時間のドライヤーは髪にダメージを与えてしまうので効率良く短時間で済ませるようにしましょう。そのためにも事前のタオルドライで余計な水分を拭き取っておくことも効果的です。

 濡れている髪はデリケートなので、摩擦が起こらないように「丁寧に」扱うのもポイントです。タオルドライの際には髪の根元から毛先にかけてぽんぽんとたたくように水分をとっていきましょう。乾かす順番は根元から毛先、髪を乾かすときの風の向きも同様です。流れにそって乾かすとキューティクルが一定方向に整うため、髪もまとまりやすくなります。

 髪は熱に弱いので「熱にあたりすぎないように」気を付けるのが重要です。ドライヤーは常に一箇所に風を当てるのではなく、常にドライヤーを振って熱を分散させるようにしましょう。髪を乾かしたあとは冷風をあてることでキューティクルを閉じて髪にツヤを出すことができます。

 ドライヤーを使うことは手間がかかるかもしれませんが、工夫して使うことで髪へのダメージも抑えることができます。自然乾燥派の人も髪の健康を考えて、ドライヤーを使うようにするのが良いでしょう。
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
自分を豊かにする“教養の自己投資”始めてみませんか?
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,100本以上。 『テンミニッツTV』 で人気の教養講義をご紹介します。
1

日本は再エネが難しい!?再エネ比率が高い国との相違点

日本は再エネが難しい!?再エネ比率が高い国との相違点

日本のエネルギー&デジタル戦略の未来像(3)電力の部分最適と全体最適

サステナブルな電力の供給と消費が求められる現代社会。太陽光発電のように電力の生産拠点が多元化する中で、それぞれの電力需給と国全体の電力需給のバランス調整が喫緊の課題となっている。実はヨーロッパなどの「再エネ比率...
収録日:2024/02/07
追加日:2024/04/27
岡本浩
東京電力パワーグリッド株式会社取締役副社長執行役員最高技術責任者
2

なぜ民主主義が「最善」か…法の支配とキリスト教的背景

なぜ民主主義が「最善」か…法の支配とキリスト教的背景

民主主義の本質(1)近代民主主義とキリスト教

ロシアや中華人民共和国など、自由と民主主義を否定する権威主義国の脅威の増大。一方、日本、アメリカ、西欧など自由主義諸国における政治の劣化とポピュリズム……。いま、自由と民主主義は大きな試練の時を迎えている。このよ...
収録日:2024/02/05
追加日:2024/03/26
橋爪大三郎
社会学者
3

イーロン・マスクと対立…ChatGPT大ブームまでの紆余曲折

イーロン・マスクと対立…ChatGPT大ブームまでの紆余曲折

サム・アルトマンの成功哲学とOpenAI秘話(2)ChatGPT開発秘話

仕事をはじめさまざまな生活シーンで多様な役割をこなすチャットボットとなった「ChatGPT」。OpenAIが公開したこのサービスが世界中を驚かせるまでには、その創業に携わったサム・アルトマンとイーロン・マスクの対立など紆余曲...
収録日:2024/03/13
追加日:2024/04/26
桑原晃弥
経済・経営ジャーナリスト
4

運も実力のうち!?小早川の寝返りを生んだ黒田長政の好運

運も実力のうち!?小早川の寝返りを生んだ黒田長政の好運

運と歴史~人は運で決まるか(2)運に恵まれるにはどうすればいいか

普通の人間の「運」については、どう考えればいいのだろうか。例えば、日本において消費文化が花開いた江戸時代、11代将軍・徳川家斉の治世には、庶民が「運がめぐってこない」ことを皮肉った狂詩があった。運には「めぐりあわ...
収録日:2024/03/06
追加日:2024/04/25
山内昌之
東京大学名誉教授
5

「和歌」と「宣命」でたどる奈良時代の日本語とその変遷

「和歌」と「宣命」でたどる奈良時代の日本語とその変遷

文明語としての日本語の登場(1)古代日本語の復元

日本語の発音は、漢字到来以来一千年の歴史を通してどう変わってきたのか。また、なぜ日本語は「文明語」として世界に名だたる存在といえるのか。二つの疑問を解き明かす日本語学者として釘貫亨氏をお招きした。1回目は古代日本...
収録日:2023/12/01
追加日:2024/03/08
釘貫亨
名古屋大学名誉教授