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DATE/ 2015.01.15

女性の方が増える!?男性ホルモンの秘密

 女性の更年期障害は一般に、女性ホルモン・エストロゲンが下がったままになることで心身の変調を来すこと、と広く知られているが、人生においてはポジティブな変化へのターニングポイントだと知る人は少ないのではないだろうか?

 女性の更年期をホルモンバランスで見てみると、女性ホルモン・エストロゲンが減る代わりに、驚くことに男性ホルモンテストステロンが徐々に増えていくことが分かってきた。

 女性の体には、もともと男性ホルモン・テストステロンがエストロゲンの10倍以上あり、閉経が終わった女性は、より社会的な活動を行ったり、仲間と一緒に旅に出たり、何か皆で新しいことを始めたりと、生き生きと行動するようになるという。

 さらに順天堂大学泌尿器科の堀江重郎氏によれば、「更年期」という言葉には、意外なことに「人生をチェンジする」という意味があるという。

 「うがった見方をすれば、女性の更年期は、自分のファミリーやそれに近い存在に愛情を注ぐ段階から、社会に向かって発信していく形に変化してくるという意味で、まさに更年期(人生をチェンジする)という言葉がふさわしい」と解説してくれている。

 見方によっては、女性の更年期もポジティブに捉えることができるのかも知れない。

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