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日本で最も学力の高い都道府県は?
平成29年度「全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)」の結果が、文部科学省より発表されています。
小・中学生のお子さんをお持ち方はご承知のように、これは小学校6年生と中学3年生を対象に、2007年以来毎年全国で行われている学力調査。目的は「児童生徒の学力状況の把握・分析」と、これに基づく「指導方法の改善・向上」の二つ。要するに、点数だけを問題にするのではなく、それを受けて学校の授業や指導を改善することが求められているのです。
毎年4月半ばに行われるペーパーテストでは、小学生は国語と算数、中学生は国語と数学、いずれもA(知識)B(活用)と問題が分けられています。平成24年以降、3年に1度は小中学生ともに「理科」の試験も設けられました。現在では中学校での英語の学力調査も課題となっていて、2018年は県に2校程度の予備調査が行なわれる予定。「読む」「書く」「聞く」だけでなく「話す」にも重点を置いたテストが検討されているところです。
□小学生正解率ベスト3/国語A
1位:(80%)秋田
2位:(79%)青森・石川
3位:(78%)富山・福井
□小学生正解率ベスト3/国語B
1位:(64%)秋田・石川
2位:(61%)広島
3位:(60%)岩手・富山・福井・東京
□小学生正解率ベスト3/算数A
1位:(85%)石川
2位:(84%)秋田
3位:(82%)富山・福井・愛媛・高知
□小学生正解率ベスト3/算数B
1位:(53%)石川
2位:(51%)福井
3位:(50%)秋田・愛媛
都道府県で見ると、石川・福井・富山の中部日本海側3県が秋田県とトップ争いをしていることがよくわかります。
平成29年度から公表されるようになったのが政令指定都市別の調査結果。小学校では新潟市が4科目中3科目でトップ、中学校では仙台市が首位独占。偏りなく成績をあげているのがさいたま市です。しかし、いずれの平均点も県別の上位平均点には及ばず、都市部が地方よりも成績がいいというのは都市伝説なのが見て取れる状況です。
○小学生正解率ワースト3/国語A
1位:(72%)大阪府
2位:(73%)神奈川・愛知・滋賀・長崎・沖縄
3位:(74%)北海道・宮城・山梨・岐阜・静岡・三重・奈良
○小学生正解率ワースト3/国語B
1位:(54%)大阪府
2位:(55%)山形・愛知・宮崎・鹿児島
3位:(56%)北海道・宮城・山梨・滋賀・奈良・徳島・佐賀・長崎
○小学生正解率ワースト3/算数A
1位:(76%)埼玉・愛知・滋賀
2位:(77%)北海道・宮城・山形・千葉・神奈川・山梨・岐阜・三重・鳥取・島根
3位:(78%)群馬・長野・静岡・大阪府・兵庫・奈良・長崎
○小学生正解率ワースト3/算数B
1位:(43%)山梨・滋賀・島根・長崎
2位:(44%)北海道・宮城・山形・群馬・佐賀・宮崎
3位:(45%)岩手・福島・栃木・埼玉・岐阜・三重・大阪府・奈良・山口・鹿児島
ただし、指定都市別を見ると、大阪市の平均成績は、市を除く大阪府より低いものが多く(中学国語A・Bを除く)、東高西低の中でも珍しい現象。これまで最下位を独占していたのは沖縄県でしたが、小学校の授業テコ入れによって、今回は明らかに成績が伸びていることがわかります。
小・中学生のお子さんをお持ち方はご承知のように、これは小学校6年生と中学3年生を対象に、2007年以来毎年全国で行われている学力調査。目的は「児童生徒の学力状況の把握・分析」と、これに基づく「指導方法の改善・向上」の二つ。要するに、点数だけを問題にするのではなく、それを受けて学校の授業や指導を改善することが求められているのです。
「全国学力テスト」が全員受験の悉皆制になった理由
1960年代に「学テ」として行われていたのが前身ですが、学校や地域間競争が過熱したことから1964年以降、全員調査から抽出校に切り替えられていました。2007年、43年ぶりに「悉皆制」と呼ばれる全員調査が復活したのは、学力低下が問題視されてきたため。当時の中山成彬文科大臣は「日教組の強い都道府県は学力が低い」として本テストの導入を提唱しましたが、結果的に相関関係はないことが証明されています。その後、民主党政権下で抽出校方式に戻された時期もありましたが、2018年現在では該当年齢の全児童・生徒が国公私立の隔てなく、対象となっています。平成29年度は、小学校では98.8%、中学校では95.4%の学校が参加しています。毎年4月半ばに行われるペーパーテストでは、小学生は国語と算数、中学生は国語と数学、いずれもA(知識)B(活用)と問題が分けられています。平成24年以降、3年に1度は小中学生ともに「理科」の試験も設けられました。現在では中学校での英語の学力調査も課題となっていて、2018年は県に2校程度の予備調査が行なわれる予定。「読む」「書く」「聞く」だけでなく「話す」にも重点を置いたテストが検討されているところです。
上位は秋田・石川・福井の3県、政令指定都市は?
全国学力テストで明らかになるのは、都道府県・政令指定都市間の順位です。さっそく2017年4月18日実施分のランキングを、小学生を対象に見てみましょう。全国(国公私立)の平均正答数は国語A:74.9%、国語B:57.6%、算数A:78.8%、算数B:46.2%となっています。□小学生正解率ベスト3/国語A
1位:(80%)秋田
2位:(79%)青森・石川
3位:(78%)富山・福井
□小学生正解率ベスト3/国語B
1位:(64%)秋田・石川
2位:(61%)広島
3位:(60%)岩手・富山・福井・東京
□小学生正解率ベスト3/算数A
1位:(85%)石川
2位:(84%)秋田
3位:(82%)富山・福井・愛媛・高知
□小学生正解率ベスト3/算数B
1位:(53%)石川
2位:(51%)福井
3位:(50%)秋田・愛媛
都道府県で見ると、石川・福井・富山の中部日本海側3県が秋田県とトップ争いをしていることがよくわかります。
平成29年度から公表されるようになったのが政令指定都市別の調査結果。小学校では新潟市が4科目中3科目でトップ、中学校では仙台市が首位独占。偏りなく成績をあげているのがさいたま市です。しかし、いずれの平均点も県別の上位平均点には及ばず、都市部が地方よりも成績がいいというのは都市伝説なのが見て取れる状況です。
振るわない地域の何が問題の原因なのか
上位の成績も伯仲していますが、下位の都道府県も僅差で並んでいます。たとえばワースト3に頻出する大阪府の成績を全国平均と比べてみると、小学校では国語A:72%(平均75%)、国語B:54%(平均58%)、算数A:78%(平均79%)、算数B:45%(平均46%)。最下位といっても飛び抜けて低いわけではなく、漢字の書き取りミスや算数・数学の計算間違いで差がつくことも考えられます。○小学生正解率ワースト3/国語A
1位:(72%)大阪府
2位:(73%)神奈川・愛知・滋賀・長崎・沖縄
3位:(74%)北海道・宮城・山梨・岐阜・静岡・三重・奈良
○小学生正解率ワースト3/国語B
1位:(54%)大阪府
2位:(55%)山形・愛知・宮崎・鹿児島
3位:(56%)北海道・宮城・山梨・滋賀・奈良・徳島・佐賀・長崎
○小学生正解率ワースト3/算数A
1位:(76%)埼玉・愛知・滋賀
2位:(77%)北海道・宮城・山形・千葉・神奈川・山梨・岐阜・三重・鳥取・島根
3位:(78%)群馬・長野・静岡・大阪府・兵庫・奈良・長崎
○小学生正解率ワースト3/算数B
1位:(43%)山梨・滋賀・島根・長崎
2位:(44%)北海道・宮城・山形・群馬・佐賀・宮崎
3位:(45%)岩手・福島・栃木・埼玉・岐阜・三重・大阪府・奈良・山口・鹿児島
ただし、指定都市別を見ると、大阪市の平均成績は、市を除く大阪府より低いものが多く(中学国語A・Bを除く)、東高西低の中でも珍しい現象。これまで最下位を独占していたのは沖縄県でしたが、小学校の授業テコ入れによって、今回は明らかに成績が伸びていることがわかります。
<参考サイト>
・国立教育政策研究所:平成29年度 全国学力・学習状況調査 報告書・調査結果資料
http://www.nier.go.jp/17chousakekkahoukoku/index.html
・国立教育政策研究所:平成29年度 全国学力・学習状況調査 報告書・調査結果資料
http://www.nier.go.jp/17chousakekkahoukoku/index.html
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