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DATE/ 2024.01.08

人に嫌われる「ウザい」話し方とは?

 他人と話をしていて、「早く会話を切り上げたい!」とイライラすることはありませんか?話すことは、仕事をする上でも友人や隣人と良い関係を築く上でも、重要なコミュニケーション。しかし、その話し方ひとつで相手に嫌われてしまうこともあるほど、そこには話す人のクセや性格が顕われてしまうものです。

 そこで今回は、人をうんざりさせる「ウザい」と感じる話し方をアンケート。出会いの季節でもある春に、今一度自分の話し方を見直してみませんか。

あなたは大丈夫?「ウザい」と思われるのはこんな話し方

1.話が長い、くどい

 「結婚式の挨拶は、短いというだけで好感が持てる」(38歳男性)という意見もあるほど、人は一方的に長い話を聞かされるのが苦手です。まして複数との会話の中で、ひとり時間を独占して長い話をする人は、ビジネスでも友人間でもウザいと嫌われがち。さらに「何度も同じことを繰り返す話の長い上司にイライラ」(29歳女性)と、話が長い人は実は同じ事を言い換えて引き延ばしているだけという声も。喋りをまとめるのが下手でつい話が長くなってしまうという人もいますが、そんな方はまず要点から話すクセをつけるようにしたいですね。

2.人の話を遮る、かぶせる

 「誰かが話している時に、わかる~私も似たようなことがあってさ~と自分の話に持って行く女」(41歳女性)というように、人が話している最中に会話の主導権を自分に持っていく話し方は嫌われます。相槌の言葉を挟むくらいならアリですが、自分の話は一段落してからにしたいもの。また興味があるのをアピールしたいあまり、話の途中に質問をガンガンかぶせて来る人もいますが、「話が脱線するので、ちょっと待てないのかとうんざりする」(35歳男性)という声も。人の話を一度受け止めてから、という会話のリズムを壊さないように気をつけたいものです。

3.「でも」と、否定から話に入る

 誰でも自分の意見を否定されたらイラッとするもの。「どんな話にも“それって本当にそうかなあ?”と反対意見から話しはじめる同僚がウザい」(31歳男性)、「悩み相談をされたから答えているのに、どの意見にも“でも~”で返してくる女友達。それなら相談するな!」(33歳女性)など、否定で会話を進行する人も少なくありません。相手の言葉を否定することで自分を正当化しようとする時、人は否定形を使ってしまうものなのかも。また「忌憚のない意見を出し合う会議で、どの案にも“でも、もし失敗したら…”とマイナスな意見を出す後輩の話し方」(44歳男性)というように、ネガティブな性格が話し方にも反映されてしまうこともあるので気をつけたいですね。

4.早口のマシンガントーク

 のんびりした口調の人に、せっかちな人はイライラすることもありますが、どちらかと言うと早口過ぎる話し方の方が嫌われるという結果に。「人に言葉を挟まれたくないからか、早口で話し続ける友達に疲れる」(28歳女性)、「早口で捲し立てるように指示出しをする上司が怖く感じるし、落ち着かない気持ちにさせられる」(27 歳男性)など、早口を聞かされている側はストレスを感じがち。また早口の人は、他の人が話している時も「で?」「要点は?」などと話を急かし、じっくり会話ができないタイプが多いとの意見が。人に耳を傾けてもらいたいなら、いつもよりゆっくり話すことを心掛けましょう。

5.上から目線のアドバイス好き

 女性から多く聞かれたのが「話を聞いてほしいだけなのに、それは〇〇しないとダメとか、グチってないで行動しろとか、過剰にアドバイスしてくる話し方」(34歳女性)、「会社での出来事を話すと、それはお前が悪いと言ったり、解決策を探すべきだとか、軽い気持ちで話したことにいちいち上から諭してくる彼氏がウザい」(38歳女性)などで、話を聞いて共感してほしいだけなのに、偉そうにアドバイスするような話し方をされるのがウザい、という意見でした。男性からすれば、そんなオチがない、グチるだけで意味の無い会話がウザいという回答も。男性と女性で多少話し方を変えることも必要かもしれませんね。

では、好感のある話し方のポイントは?

 今回、嫌われる話し方のアンケートとともに、好感を持てる話し方についてもお聞きしたところ、このような意見が多く聞かれました。

・話す内容が簡潔で、語尾もはっきりしている
・難しい言葉や専門用語を使い過ぎない
・まず人の話をちゃんと聞いてから、自分の話をする
・他人の意見をバッサリ拒否しないで、忖度できる
・相槌やリアクションに違和感がなく心地いい
・キーキー言わず、落ち着いて話す

 以上のような声を聞くと、好感を持てる話し方をする人とは、「話す」前に「聞く」ことができる人。そして、聞く側の気持ちも考えた話し方が出来る人のことなのかもしれません。

 「話す」と「聞く」がワンセットなのが会話。話すことに没頭してしまうと周りが見えなくなることもありますが、聞いてくれている人がいてはじめて会話が成立するということを意識したいですね。
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小原雅博
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