社会人向け教養サービス 『テンミニッツTV』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
「話が長い人」の話の特徴
あなたの周りに話が長い人、いませんか?だらだらと話が長すぎて、結局何が言いたいのかわからなかった、という経験をお持ちの方も少なくないはず。また、自分の話がうまく伝わらない理由は、もしかしたら話が長いからかもしれない、と思ったことがある人もいるかもしれません。
特にビジネスの場では、話が長い人よりも端的に話をまとめられる人の方が評価は高いですよね。今回は伊藤洋一氏の著作『1分で話せ』を参考にしながら「話が長い」ということについて掘り下げてみましょう。
今回はそうした観点だけではなく、話の組み立てはできているのに話が長くなってしまう人がやってしまいがちなポイントを紹介しましょう。
「従来の方法Aより方法Bの方が効率的だと判断いたしました」
上記の2文は同じ意味ですが、後者の方がすっきりと意味が入ってきます。ここで注目すべきは「基本的には」「~の観点から見ると」といった、文中になくても困らない言葉。こうした言葉はビジネスの場ではよく使いがちですが、無駄に文章を長くしてしまうこともあるので、話すときに必要かどうかを精査することが大切です。
「より予算に見合うA案で進めたいと考えております」
こちらの2文を比べると、前者はまどろっこしく感じられます。その原因は「相手を気遣いすぎる」「プロセスを語る」「自分の意見と違うことを言う」といった、本筋ではない情報を詰め込んでしまったことによって、何が言いたいのか分からなくなってしまったことにあります。話すときにこうしたクセがある人は、話が長くなりやすい傾向にあるかもしれません。しかし、こうした話し方は、かえって決断力がないと判断されてしまう危険性もあります。
特にビジネスの場では、話が長い人よりも端的に話をまとめられる人の方が評価は高いですよね。今回は伊藤洋一氏の著作『1分で話せ』を参考にしながら「話が長い」ということについて掘り下げてみましょう。
なぜ話が長くなってしまうのか?
話が長い人の特徴はいくつかあります。論理的に話が組み立てられていない、結論がはっきりしていないことが原因で、話の方向性が迷子になってしまう場合もあります。話し手が話の方向性を持てていないと、相手はその真意をくみ取れないものですよね。今回はそうした観点だけではなく、話の組み立てはできているのに話が長くなってしまう人がやってしまいがちなポイントを紹介しましょう。
ポイント1:余計な言葉が多い
「基本的には方法Aを採用しておりましたが、効率化という観点から見ると、方法Bを採用するべきだと判断いたしました」「従来の方法Aより方法Bの方が効率的だと判断いたしました」
上記の2文は同じ意味ですが、後者の方がすっきりと意味が入ってきます。ここで注目すべきは「基本的には」「~の観点から見ると」といった、文中になくても困らない言葉。こうした言葉はビジネスの場ではよく使いがちですが、無駄に文章を長くしてしまうこともあるので、話すときに必要かどうかを精査することが大切です。
ポイント2:全ての情報を詰め込んでしまう
「私はA案が良いと思ったのですが、部長にお話したところB案の方が良いとおっしゃっていて…しかしB案は予算に見合わない可能性が高いので、やはりA案で進めるのが良いかと思われます」「より予算に見合うA案で進めたいと考えております」
こちらの2文を比べると、前者はまどろっこしく感じられます。その原因は「相手を気遣いすぎる」「プロセスを語る」「自分の意見と違うことを言う」といった、本筋ではない情報を詰め込んでしまったことによって、何が言いたいのか分からなくなってしまったことにあります。話すときにこうしたクセがある人は、話が長くなりやすい傾向にあるかもしれません。しかし、こうした話し方は、かえって決断力がないと判断されてしまう危険性もあります。
話が長くならないために
「もしかしたら当てはまるかも」と感じた人もいるのではないでしょうか。話が長くならないためには「話のゴール=結論をはっきりさせること」、「余計な言葉はなるべく省くこと」、そして「自分の意志をきちんと伝えること」が大切です。なんとなく話すのではなく、意識して相手にわかりやすいように話すことを心がけてみましょう。<参考文献>
・『1分で話せ 世界のトップが絶賛した大事なことだけシンプルに伝える技術』(伊藤羊一著、SBクリエイティブ)
・『1分で話せ 世界のトップが絶賛した大事なことだけシンプルに伝える技術』(伊藤羊一著、SBクリエイティブ)
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
「学ぶことが楽しい」方には 『テンミニッツTV』 がオススメです。
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,100本以上。
『テンミニッツTV』 で人気の教養講義をご紹介します。
運も実力のうち!?小早川の寝返りを生んだ黒田長政の好運
運と歴史~人は運で決まるか(2)運に恵まれるにはどうすればいいか
普通の人間の「運」については、どう考えればいいのだろうか。例えば、日本において消費文化が花開いた江戸時代、11代将軍・徳川家斉の治世には、庶民が「運がめぐってこない」ことを皮肉った狂詩があった。運には「めぐりあわ...
収録日:2024/03/06
追加日:2024/04/25
陰の主役はイラン!?イスラエル・ハマス紛争の宗教的背景
グローバル・サウスは世界をどう変えるか(4)サウジアラビアとイランの存在感
中東のグローバル・サウスといえば、サウジアラビアとイランである。両国ともに世界的な産油国であり、世界の政治・経済に大きな存在感を示している。ただし、石油を武器にアメリカとの関係を深めてきたのがサウジアラビアであ...
収録日:2024/02/14
追加日:2024/04/24
起業の極意!サム・アルトマンと松下幸之助
編集部ラジオ2024:4月24日(水)
ChatGPTを開発したことで一躍有名となったOpenAI創業者のサム・アルトマン。AIの発展によって社会は大きく、急速に変化しており、その中心的な人物こそが彼であるといっても過言ではありません。
そんなアルトマンが...
そんなアルトマンが...
収録日:2024/04/15
追加日:2024/04/24
権威主義とポピュリズムへの対抗…歴史を学び、連帯しよう
民主主義の本質(5)民主主義を守り育てるために
ポピュリズムや権威主義的な国家の脅威が迫る現在の国際社会。それに対抗し、民主主義的な社会を堅持するために、国際社会の中で日本はどのように振る舞うべきか。議論を進める前提として大事なのは「歴史から学ぶ」ことである...
収録日:2024/02/05
追加日:2024/04/23
ルネサンスはどうやって始まった?…美術の時代背景
ルネサンス美術の見方(1)ルネサンス美術とは何か
ルネサンス美術とはいったい何なのか。これを考えるためには、なぜその時代に古代ギリシャ、ローマの文化が復活しなければならなかったのかを考える必要がある。その鍵は、ルネサンス以前のイタリアの分裂した都市国家の状態や...
収録日:2019/09/06
追加日:2019/10/31