社会人向け教養サービス 『テンミニッツ・アカデミー』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
DATE/ 2018.05.17

野菜嫌いは年収低い?野菜と日本人の関係

 野菜の好き嫌いはありますか。その好き嫌いがあなたの人生を大きく左右しているかもしれません。ボンカレーが運営する「日本人と野菜ラボ」は、野菜好みと働き方や恋愛の関係性を調査しています。監修は「ホンマでっか!?TV」でおなじみ、早稲田大学国際教養学部理学博士の池田清彦教授です。

野菜の好き嫌いと年収の関係

 個別の野菜を見る前にまずは野菜全般と日本人の関係についてみてみましょう。調査の対象となった野菜は、じゃがいも、にんじん、たまねぎ、トマト、きのこ類、ブロッコリーの6種。これらはボンカレーに使われている代表的な野菜です。

 いきなり衝撃的な調査結果をお伝えします。野菜嫌いの方は心してお読みください。なんと、嫌いな野菜の種類数と年収が比例するという調査結果がでました。つまり、嫌いな野菜の種類数が多ければ多いほど年収は低く、嫌いな野菜の種類がゼロに近いほど高年収だというわけです。

 野菜嫌いの方にとっては絶対に受け入れたくない話ですが、416名の20歳以上の人にインターネットリサーチしたところ、このような結果になったわけです。さらに言えば、野菜が嫌いな人は女性よりも男性の方が多いのだそうです。嫌いな野菜が6種類中5種~6種と回答した男性は女性の約2倍いました。野菜嫌いの男性にとっては耳が痛い話です。

じゃがいも嫌いはモテモテCEO?

 さて、野菜全般のお話が長くなりましたが、次に個別の野菜に絞ってお伝えします。今回取り上げるのは、先ほどの6種のうち、じゃがいもです。

 みなさんはじゃがいも好きですか。じゃがいも嫌いの方に朗報です。1000名に対してインターネットリサーチによって得られた調査結果を雇用形態別で分析してみたところ、会社経営者や役員の人にじゃがいも嫌いが多かったのです。平均の約2倍の割合でじゃがいも嫌いがいました。

 じゃがいも嫌いの恋愛の特徴も調査結果がでています。じゃがいも嫌いは多くの人とたくさんつきあう傾向があるということです。じゃがいも嫌いの人は、「10人以上とのおつき合いした経験のある」と答えた人がじゃがいも好きの約2倍でした。じゃがいも嫌いのみなさん、いかがでしょうか。当たっていますか。

じゃがいも好きの恋愛観

 じゃがいも好きは、恋愛スタイルがじゃがいも嫌いとは正反対。「少人数と長く濃くつき合うタイプ」のようです。「3年以上おつき合いしている」と回答した人がじゃがいも嫌いの約2倍で、「おつき合いした人数」が0から1人と回答した人がじゃがいも嫌いの1.5倍いました。

 じゃがいもではありませんが、長くつき合うタイプはブロッコリー好き、ブロッコリー嫌いの人も同じです。ブロッコリーの場合、好きでも嫌いでも長く付き合うタイプが多いのは興味深いところ。ブロッコリー好きは、「楽観的で長くおつき合いをするタイプ」。ブロッコリー嫌いは「長くおつき合いをするが、冷静、慎重なタイプ」。

 たった6種類の野菜をもとに調査するだけで、これだけいろいろな特徴が見えてくるのはおもしろいですね。食べ物の好き嫌いはひょんなことで好きが嫌いになったり、嫌いが好きになったり、ガラッと変化することもありえます。そんなときは、「人生変わるかも」と想像してみるのも楽しいのではないでしょうか。

<参考サイト>
・ボンカレー:日本人と野菜ラボ
http://boncurry.jp/yasai_lab/
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
より深い大人の教養が身に付く 『テンミニッツTV』 をオススメします。
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,600本以上。 『テンミニッツ・アカデミー』 で人気の教養講義をご紹介します。
1

なぜ空海が現代社会に重要か――新しい社会の創造のために

なぜ空海が現代社会に重要か――新しい社会の創造のために

エネルギーと医学から考える空海が拓く未来(1)サイバー・フィジカル融合と心身一如

現代社会にとって空海の思想がいかに重要か。AIが仕事の仕組みを変え、超高齢社会が医療の仕組みを変え、高度化する情報・通信ネットワークが生活の仕組みを変えたが、それらによって急激な変化を遂げた現代社会に将来不安が増...
収録日:2025/03/03
追加日:2025/11/12
2

なぜ伝わらない?理解の壁の正体を今井むつみ先生に学ぶ

なぜ伝わらない?理解の壁の正体を今井むつみ先生に学ぶ

編集部ラジオ2025(27)なぜ何回説明しても伝わらない?

「何回説明しても伝わらない」「こちらの意図とまったく違うように理解されてしまった」……。そんなことは、日常茶飯事です。しかしだからといって、相手を責めるのは大間違いでは? いやむしろ、わが身を振り返って考えないと...
収録日:2025/10/17
追加日:2025/11/13
3

デカルトが注目した心と体の条件づけのメカニズム

デカルトが注目した心と体の条件づけのメカニズム

デカルトの感情論に学ぶ(1)愛に現れる身体のメカニズム

初めて会った人なのになぜか好意を抱いてしまうことがある。だが、なぜそうした衝動が生じるのかは疑問である。デカルトが友人シャニュに宛てた「愛についての書簡」から話を起こし、愛をめぐる精神と身体の関係について論じる...
収録日:2018/09/27
追加日:2019/03/31
津崎良典
筑波大学人文社会系 教授
4

偉大だったアメリカを全否定…世界が驚いたトランプの言動

偉大だったアメリカを全否定…世界が驚いたトランプの言動

内側から見たアメリカと日本(2)アメリカの大転換とトランプの誤解

アメリカの大転換はトランプ政権以前に起こっていた。1980~1990年代、情報機器と金融手法の発達、それに伴う法問題の煩雑化により、アメリカは「ラストベルト化」に向かう変貌を果たしていた。そこにトランプの誤解の背景があ...
収録日:2025/09/02
追加日:2025/11/11
5

『100万回死んだねこ』って…!?記憶の限界とバイアスの役割

『100万回死んだねこ』って…!?記憶の限界とバイアスの役割

何回説明しても伝わらない問題と認知科学(2)バイアスの正体と情報の抑制

「バイアスがかかる」と聞くと、つい「ないほうが望ましい」という印象を抱いてしまうが、実は人間が生きていく上でバイアスは必要不可欠な存在である。それを今井氏は「マイワールドバイアス」と呼んでいるが、いったいどうい...
収録日:2025/05/12
追加日:2025/11/09
今井むつみ
一般社団法人今井むつみ教育研究所代表理事 慶應義塾大学名誉教授