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外国人に人気な「日本のお菓子」6選
寿司、天ぷら、うなぎ……などなど、日本が世界に誇る食文化といえば「和食」を思い浮かべる人が多いと思いますが、実は日本の「お菓子」も世界中で大人気だというのをご存じでしょうか。専門店の手の込んだスイーツはもちろんですが、日本のお菓子メーカーから発売されているごくごく一般的なお菓子を大量に購入し、お土産にと持ち帰る外国人観光客がたくさんいるのです。
今回は、外国人もとりこにしてしまう日本のお菓子を6つご紹介。日本のお菓子のどんなところが気に入られているのかを分析しました。
わざわざ日本のものを買わなくても現地にはすでにおいしいポテトチップスがたくさんありそうなものですが、それでもカルビーのポテトチップスが支持される理由は「フレーバー」のおいしさ。なじみ深い「うすしお味」のほか、特に「コンソメ味」「のりしお味」は自分の国では見たことがない、しかもおいしくて大好きだという外国人が多いようです。
アメリカに住む投稿者が、アメリカ人10人が集まったパーティに『ピザポテト』を持参したところ、全員がそのおいしさに驚愕。「Not enough at all! I need more!(全然足りん!もっと食わせろ!)」などと叫びながら、5袋あったピザポテトを一瞬にして平らげてしまったとか……。
投稿者へのインタビューによると、現地にピザ味のポテトチップスはなくはないものの、日本のピザポテトほど濃厚で複雑な味わいではないとのこと。そもそもアメリカには「umami(うまみ)」を感じさせる食品自体が少なく、フレーバーの種類も日本に比べると非常に少ないそうです。
キットカットはそれぞれの国で、味も現地の好みに合わせて生産されているものの、日本のキットカットのほうが好きだという外国人は少なくないよう。多くの記事に「日本のキットカットはおいしい!」という意見が散見されます。
定番の赤いキットカットはもちろんですが、特に外国人に支持されているのが「抹茶味」のキットカット。外国人にとって抹茶味は好みが分かれるところではありますが、日本らしいフレーバーとしてお土産に大人気。外国人へのお土産選びに迷ったら、選んで損はないでしょう。
1966年の発売以来売り上げを伸ばし続けてきたポッキーは、今や全世界の販売個数は年間5億箱、うち3億箱が日本、残り2億箱が海外30カ国で売られています。そして2020、2021年の2年連続で「チョコレートコーティングされたビスケットブランドの世界売上No.1」として、ギネス世界記録に認定されました。いつのまにかポッキーは日本のみならず、ワールドワイドなお菓子となっていたのですね。
ポッキーの人気の秘密は“ながら食べ”ができること。チョコレート菓子なのに「持ち手がある」ため、仕事しながら、友達とおしゃべりしながらなど、実にシーンを選ばず食べることができる点で、世界で広く受けいれられたのです。
ちなみにポッキーの味や製法も国によって違い、東南アジアのように暑い国のポッキーは溶けにくいチョコを使っているのだとか。また、EU圏では『MIKADO(ミカド)』という名前で普及しています。
スタンダードなチョコ味はもちろんのこと、準定番のイチゴ味も大人気。海外ではチョコバナナ味やクリーミーミルク味など意外と豊富なラインナップがあり、実は非常にメジャーなお菓子となっているのです。
「選べる楽しさがあっていい」「軽い食感が大好き」「ひとつひとつ違うコアラの絵柄がとてもかわいい」「パッケージがユニーク」と、味だけでなく見た目のかわいさを絶賛する意見多数。細部にわたって遊び心たっぷりな点が、人気の秘密かもしれません。
ハイチュウは2008年、アメリカで販売を開始。日本とアメリカの商習慣の違いもあって当初売り上げは伸び悩んでいたものの、2015年、日本人メジャーリーガーが球団に差し入れたことがきっかけで、一気に人気に火が点きました。
これまでアメリカに「ソフトキャンディ」そのものはあったものの、ハイチュウのような独特な噛みごこち、噛んだ時のフルーティな果汁感を持つ商品はありませんでした。メジャーリーガーたちが試合中ハイチュウを美味しそうに食べる中継映像が放送されて以来認知が広がり、今やアメリカのお菓子文化にしっかりと根付く存在にまで成長しました。
現地では、日本ではまずお目にかかれない「アサイー味」「ドラゴンフルーツ味」など新商品が次々と発売され、定番だけど飽きが来ないための工夫がなされています。
ひとくちに「ポテトチップス」「チョコレート菓子」といっても、塩味、抹茶味、フルーツ味……と実に多種多様。中には季節限定や地域の特色を押しだした味、チャレンジ精神あふれたキワモノ系まであり、外国人を驚かせています。
日本で生まれた、あるいは日本ならではのフレーバーからお気に入りを見つける楽しさ、未知との遭遇が、外国人にはとても刺激的なのでしょう。もちろん奇抜なだけでなく、お菓子としての味のクオリティの高さも高評価につながっていることは間違いありません。
また、個人的には日本のお菓子は「パッケージ」にも非常にこだわっていると感じています。食べやすいように箱の形状に工夫がなされていたり、どこからでも手で袋がカンタンに開けられる仕様(いわゆる「マジックカット」)になっていたりと、消費者への細やかな配慮が感じられます。これは、海外の製品にはあまり見受けられないものです。
海に囲まれた土地であるゆえに「保守的」「消極的」とも言われる日本ですが、こと文化に関しては歴史上、海外の珍しいものを取り入れてアレンジし、さらに一段階上まで昇華させることを積極的に行ってきました。それが、お菓子文化にも如実に現れているのでしょう。
海外と比べても、とっても豊かな日本のお菓子文化。日本人の食への貪欲さ、エネルギーの強さを、改めて思い知らされます。多彩な新商品をどんどん出してくれるお菓子メーカーさんに、これからも心から感謝して食べたいですね! ……とはいえ、食べ過ぎにはくれぐれもご注意を。
今回は、外国人もとりこにしてしまう日本のお菓子を6つご紹介。日本のお菓子のどんなところが気に入られているのかを分析しました。
カルビー『ポテトチップス』
日本で大定番のスナック菓子といえば、カルビーのポテトチップスですよね。ポテトチップスそのものはアメリカ発祥で、アメリカで人気を博したポテトチップスを日本でも広めようと、1975年(昭和50年)に「ポテトチップス うすしお味」を発売したのがはじまりです。わざわざ日本のものを買わなくても現地にはすでにおいしいポテトチップスがたくさんありそうなものですが、それでもカルビーのポテトチップスが支持される理由は「フレーバー」のおいしさ。なじみ深い「うすしお味」のほか、特に「コンソメ味」「のりしお味」は自分の国では見たことがない、しかもおいしくて大好きだという外国人が多いようです。
カルビー『ピザポテト』
こちらも同じカルビーのスナック菓子ですが、「アメリカ人のパーティに(ピザポテトを)持っていったら一瞬でなくなった」とSNSで投稿され、6.4万件の「いいね」がつくほど話題を呼んだということで、選抜してみました。アメリカに住む投稿者が、アメリカ人10人が集まったパーティに『ピザポテト』を持参したところ、全員がそのおいしさに驚愕。「Not enough at all! I need more!(全然足りん!もっと食わせろ!)」などと叫びながら、5袋あったピザポテトを一瞬にして平らげてしまったとか……。
投稿者へのインタビューによると、現地にピザ味のポテトチップスはなくはないものの、日本のピザポテトほど濃厚で複雑な味わいではないとのこと。そもそもアメリカには「umami(うまみ)」を感じさせる食品自体が少なく、フレーバーの種類も日本に比べると非常に少ないそうです。
ネスレ『キットカット』
シェアしあえるチョコレート菓子として、老若男女問わず人気のキットカット。世界各国で販売されているため外国人でも手に取りやすく、自国のものと食べ比べをして楽しむ人が多いようです。キットカットはそれぞれの国で、味も現地の好みに合わせて生産されているものの、日本のキットカットのほうが好きだという外国人は少なくないよう。多くの記事に「日本のキットカットはおいしい!」という意見が散見されます。
定番の赤いキットカットはもちろんですが、特に外国人に支持されているのが「抹茶味」のキットカット。外国人にとって抹茶味は好みが分かれるところではありますが、日本らしいフレーバーとしてお土産に大人気。外国人へのお土産選びに迷ったら、選んで損はないでしょう。
江崎グリコ『ポッキー』
日本のチョコレート菓子の代名詞ともいえるポッキーですが、実は世界初の棒状のチョコレート菓子であり、日本どころか世界で最も売れているチョコレート菓子だということをご存じでしょうか。1966年の発売以来売り上げを伸ばし続けてきたポッキーは、今や全世界の販売個数は年間5億箱、うち3億箱が日本、残り2億箱が海外30カ国で売られています。そして2020、2021年の2年連続で「チョコレートコーティングされたビスケットブランドの世界売上No.1」として、ギネス世界記録に認定されました。いつのまにかポッキーは日本のみならず、ワールドワイドなお菓子となっていたのですね。
ポッキーの人気の秘密は“ながら食べ”ができること。チョコレート菓子なのに「持ち手がある」ため、仕事しながら、友達とおしゃべりしながらなど、実にシーンを選ばず食べることができる点で、世界で広く受けいれられたのです。
ちなみにポッキーの味や製法も国によって違い、東南アジアのように暑い国のポッキーは溶けにくいチョコを使っているのだとか。また、EU圏では『MIKADO(ミカド)』という名前で普及しています。
ロッテ『コアラのマーチ』
ロッテが誇る不動のロングセラー、コアラのマーチ。子どもをはじめ、世代を超えて愛されていますよね。そんなコアラのマーチは、外国人にもとても人気です。スタンダードなチョコ味はもちろんのこと、準定番のイチゴ味も大人気。海外ではチョコバナナ味やクリーミーミルク味など意外と豊富なラインナップがあり、実は非常にメジャーなお菓子となっているのです。
「選べる楽しさがあっていい」「軽い食感が大好き」「ひとつひとつ違うコアラの絵柄がとてもかわいい」「パッケージがユニーク」と、味だけでなく見た目のかわいさを絶賛する意見多数。細部にわたって遊び心たっぷりな点が、人気の秘密かもしれません。
森永製菓『ハイチュウ』
アメリカで高い認知度を誇り、他にない唯一無二の“不思議な食感”のお菓子として人気を集めたのが、森永製菓のハイチュウです。ハイチュウは2008年、アメリカで販売を開始。日本とアメリカの商習慣の違いもあって当初売り上げは伸び悩んでいたものの、2015年、日本人メジャーリーガーが球団に差し入れたことがきっかけで、一気に人気に火が点きました。
これまでアメリカに「ソフトキャンディ」そのものはあったものの、ハイチュウのような独特な噛みごこち、噛んだ時のフルーティな果汁感を持つ商品はありませんでした。メジャーリーガーたちが試合中ハイチュウを美味しそうに食べる中継映像が放送されて以来認知が広がり、今やアメリカのお菓子文化にしっかりと根付く存在にまで成長しました。
現地では、日本ではまずお目にかかれない「アサイー味」「ドラゴンフルーツ味」など新商品が次々と発売され、定番だけど飽きが来ないための工夫がなされています。
日本のお菓子が愛される理由は「多様性」と「独自性」
こうして見ると、日本のお菓子の人気の秘密は“多様性”そして“独自性”にあると考えられます。ひとくちに「ポテトチップス」「チョコレート菓子」といっても、塩味、抹茶味、フルーツ味……と実に多種多様。中には季節限定や地域の特色を押しだした味、チャレンジ精神あふれたキワモノ系まであり、外国人を驚かせています。
日本で生まれた、あるいは日本ならではのフレーバーからお気に入りを見つける楽しさ、未知との遭遇が、外国人にはとても刺激的なのでしょう。もちろん奇抜なだけでなく、お菓子としての味のクオリティの高さも高評価につながっていることは間違いありません。
また、個人的には日本のお菓子は「パッケージ」にも非常にこだわっていると感じています。食べやすいように箱の形状に工夫がなされていたり、どこからでも手で袋がカンタンに開けられる仕様(いわゆる「マジックカット」)になっていたりと、消費者への細やかな配慮が感じられます。これは、海外の製品にはあまり見受けられないものです。
海に囲まれた土地であるゆえに「保守的」「消極的」とも言われる日本ですが、こと文化に関しては歴史上、海外の珍しいものを取り入れてアレンジし、さらに一段階上まで昇華させることを積極的に行ってきました。それが、お菓子文化にも如実に現れているのでしょう。
海外と比べても、とっても豊かな日本のお菓子文化。日本人の食への貪欲さ、エネルギーの強さを、改めて思い知らされます。多彩な新商品をどんどん出してくれるお菓子メーカーさんに、これからも心から感謝して食べたいですね! ……とはいえ、食べ過ぎにはくれぐれもご注意を。
<参考サイト>
・アメリカ人のパーティーに日本のスナック菓子を持参したら… 「う、うまー!」驚きの結果に(まいどなニュース)
https://maidonanews.jp/article/14821499
・なぜポッキー、ハイチュウは海外で売れる?海外で売るにはコツがある!(東洋経済オンライン)
https://toyokeizai.net/articles/-/64687
・7年も鳴かず飛ばずだったハイチュウ、なぜ米国で爆売れしたのか 「もぐもぐタイム」が火付け役(iTmediaビジネス)
https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2301/17/news010.html
・アメリカ人のパーティーに日本のスナック菓子を持参したら… 「う、うまー!」驚きの結果に(まいどなニュース)
https://maidonanews.jp/article/14821499
・なぜポッキー、ハイチュウは海外で売れる?海外で売るにはコツがある!(東洋経済オンライン)
https://toyokeizai.net/articles/-/64687
・7年も鳴かず飛ばずだったハイチュウ、なぜ米国で爆売れしたのか 「もぐもぐタイム」が火付け役(iTmediaビジネス)
https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2301/17/news010.html
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