社会人向け教養サービス 『テンミニッツTV』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
速読と遅読、あなたにあった読書法は?
速読とは、文字通り書物に速く目を通し、おおまかな内容をとらえること。この効果はもう立証されているものであり、今や速読術の講座まである。しかし、速いだけが良いというわけではない。ゆっくりと読むことの大事さもあるのだ。さて、どちらがあなたにむいているか、考えてみよう。
速読は、本を読むスピードが上がることで、単純に多くの情報を得ることができる。たくさんの知識に触れれば、話をするにも、ものを書くにも何かと便利だし、知っているということで安心できるだろう。
メリットはそれだけではない。文字からじかに情報を読み取る力がつく。文章を塊でとらえるので集中力や脳の情報処理能力がアップし、仕事の効率をあげることができる。また右脳も鍛えられるので、創造する力も上がるといわれている。
また、納得するまでじっくりと考えるので、思考力がアップする。多元的にものを見ることもできるようになるだろう。
本質を知るには時間がかかるのだ。ただし、ただぼーっとしていて遅い、というのではまったく頭に入っていないので、気をつけること。時間があればメモを取りながら読むのもいいだろう。
速読は基本的に自分に必要だと思うことにしか目がいかない一方で、遅読は作者のもつ自分にはなかった考え方を気づかせてくれる。
さて、あなたはどちらの読み方に慣れているだろうか。どちらが良い、悪いと決めることはできない。それぞれ利点も欠点もあるからだ。
速読と遅読を使い分ければ、読むジャンルの幅も広がることだろう。自分が読みたい本を見つけたらそのジャンル、内容と自分の関心度を照らし合わせ、両方のやり方を使ってうまく読書を楽しみたいものである。
本はあなたの好きな読み方で、ストレスなく読むのが一番だ。できることなら、速読と遅読どちらかに偏るのではなく、たまには自分の得意でない読み方にもチャレンジしてほしい。
速読の良さ
本の数は数えきれないほどあり、人が一生のうちにすべて読むのは不可能といえる。しかし知識の量は、いくら読んだかに比例していくので、できるだけ多くの本に触れたいところだ。速読は、本を読むスピードが上がることで、単純に多くの情報を得ることができる。たくさんの知識に触れれば、話をするにも、ものを書くにも何かと便利だし、知っているということで安心できるだろう。
メリットはそれだけではない。文字からじかに情報を読み取る力がつく。文章を塊でとらえるので集中力や脳の情報処理能力がアップし、仕事の効率をあげることができる。また右脳も鍛えられるので、創造する力も上がるといわれている。
遅読の良さ
速読ほど注目されていないものの、遅く読むことによる効果というものにも目を向けられ始めている。ゆっくり、じっくり文字と向き合い、また読み直すことによって深い理解を得ることができる。こうして愛着を持って読んだものは、長らく自分の中に生き続ける。また、納得するまでじっくりと考えるので、思考力がアップする。多元的にものを見ることもできるようになるだろう。
本質を知るには時間がかかるのだ。ただし、ただぼーっとしていて遅い、というのではまったく頭に入っていないので、気をつけること。時間があればメモを取りながら読むのもいいだろう。
あなたはどちら向き?
速読と遅読、双方の良さはわかってもらえただろうか。速読は主にビジネス書、ノウハウ本、史実本を読むのに向き、遅読は小説など物語を読むのに適している。速読は基本的に自分に必要だと思うことにしか目がいかない一方で、遅読は作者のもつ自分にはなかった考え方を気づかせてくれる。
さて、あなたはどちらの読み方に慣れているだろうか。どちらが良い、悪いと決めることはできない。それぞれ利点も欠点もあるからだ。
結論:どちらも使え!
必要な情報は手早く手に入れ、知識のひきだしを多く持ちたい。でも、物語はじっくりと内容を理解し、深く考えながら進みたい。速読と遅読を使い分ければ、読むジャンルの幅も広がることだろう。自分が読みたい本を見つけたらそのジャンル、内容と自分の関心度を照らし合わせ、両方のやり方を使ってうまく読書を楽しみたいものである。
本はあなたの好きな読み方で、ストレスなく読むのが一番だ。できることなら、速読と遅読どちらかに偏るのではなく、たまには自分の得意でない読み方にもチャレンジしてほしい。
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
雑学から一段上の「大人の教養」はいかがですか?
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,600本以上。
『テンミニッツTV』 で人気の教養講義をご紹介します。
グローバル主義が全ての元凶…トランプ政権がめざすのは?
米国システムの逆襲~解放の日と新世界秩序(1)米国システム「解放の日」
第二次トランプ政権は、その関税政策を発動させた日、4月2日を「解放の日」と称した。そこには、アメリカが各国の面倒を見るという第二次世界大戦以降の構図が、アメリカに損害をもたらしているという問題意識がある。「解放の...
収録日:2025/04/25
追加日:2025/05/20
「哲学・歴史」と「実証研究」の両立で広い視野をつかむ
デモクラシーの基盤とは何か(3)政治と経済を架橋するもの
「政治経済」と一口にいっても、両者を結びつけて思考することは簡単ではない。政治と経済を架橋するためには、その土台にある歴史や哲学、また実証的なデータを同時に検討する必要がある。これからの公共性を考えるための多角...
収録日:2024/09/11
追加日:2025/05/23
トランプ政治と民主主義の危機…カント哲学から考える
編集部ラジオ2025(9)デモクラシーの危機と「哲学」
いま、世界各国で「デモクラシーの危機」が高まっています。これまでの常識を超えたドラスティックな政策を次々と打ち出す第2次トランプ政権はもちろん、欧州各国の政治状況もポピュリズム的な面を強くしています。また、ロシア...
収録日:2025/04/03
追加日:2025/05/22
日本のインテリジェンスは大丈夫か…行政機関の対応に愕然
医療から考える国家安全保障上の脅威(4)国家インテリジェンスの課題
「日本のインテリジェンスは大丈夫なのか」という声が海外から聞かれるという。例えば北朝鮮のミサイルに搭載されている化学剤について、「エイジング」と呼ばれる拮抗薬投与までの制限時間の観点からはまったく見当違いの神経...
収録日:2024/09/20
追加日:2025/05/22
ブレーキなき極右ポピュリズム…文化戦争を重視し経済軽視
第2次トランプ政権の危険性と本質(1)実は「経済重視」ではない?
「第二次トランプ政権は、第一次政権とは全く別の政権である」――そう見たほうが良いのだと、柿埜氏は語る。ついつい「第1次は経済重視の政権だった」と考えてしまいがちだが、実は第2次政権では「経済」の優先順位は低いのだと...
収録日:2025/04/07
追加日:2025/05/10