AI時代にリベラルアーツがなぜ必要か
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AIは頭のないオウム?…AIがAIを引用する世界に創造性はあるか?
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AI時代にリベラルアーツがなぜ必要か…人間がやるべきこととは?
AI時代にリベラルアーツがなぜ必要か(1)AIに置き換わる仕事と人間がやる仕事
橋爪大三郎(社会学者/東京工業大学名誉教授/大学院大学至善館教授)
生成AIは、膨大なデータをもとに人間と同等かそれ以上の能力を持ち、業務の効率化のため私たちの予想を超える速度で進化を続けている。こうしたAI時代だからこそ、人間が自ら考え、判断する土台となるリベラルアーツ(教養)が重要となる。「人間がやるからこそ価値がある」という創造的活動は、機械には代替できないだろう。AIを使いながら、人間特有の仕事を継続していくためにはどうすればいいか。その問に答えながら、AIに置き換わる仕事と人間がやるべき仕事について解説する。(全7話中第1話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツ・アカデミー編集長)
時間:12分15秒
収録日:2026年1月16日
追加日:2026年6月4日
≪全文≫

●生成AIは人々の予想を超えている


―― 皆さま、こんにちは。本日は橋爪大三郎先生に「AI時代にリベラルアーツがなぜ必要か」というテーマでお話をいただきたいと思います。橋爪先生、どうぞよろしくお願いいたします。

橋爪 どうぞよろしく。

―― 今回はAI時代、とりわけ最近は大規模言語モデル、生成AIということで、なんでもかんでもAIに聞くと、それらしいことは教えてくれるようになっています。あるいは、例えば「文章を書け」と言っても書いてきますし、「図を作れ」と言っても作ってくれるというような機能がどんどん進化しています。そういう時代において、リベラルアーツ、教養はどういうことになるのかということをぜひお聞きしたいと思っております。

 橋爪先生には、ちょうど2021年3月の収録でございましたけれど、テンミニッツ・アカデミーで「今こそ問うべき人間にとっての教養」というお話をいただいております。ここで教養の何たるか、(また)いわゆる書籍とネットを比べたときの教養の違いということもお話しいただいていますが、そこから比べましても、AIの進歩ということで状況はかなり変わってまいりました。

橋爪 そうですね。人々の予想を超えていると思います。ChatGPTのような生成AIは、実は知能を使っていない、確率統計のような処理しかしていないのです。

 (では)どのように改良されたかというと、そのやり方を何段階にもして、人間が話すことと似ているという精度を高めていく。それから、コンピュータのほうが大変進歩しまして、大きなデータセンターで大量の言語を読み込ませて、その上で計算する。この2つだけで、人間そっくりなことを言うように反応する機械ができてしまったので、みんなびっくりした。(そうして)実用化されているわけです。これが現状ですね。

―― そのような中で、私などはむしろ、そういう時代になったからこそ、リベラルアーツや教養が非常に重要になってくるのではないかと思うのですけれど、その点について、なぜAIの時代にリベラルアーツが必要なのか、橋爪先生はどのようにお考えですか。

橋爪 まず実用になるということは役に立つということです。例えば、今、お話し合いをしていますけれど、これ(この講義)を録音していますよね。録音していると、それを文字データにできる。そこで、(AIは)要約するのが得意分野のひとつですから、「要...

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