松下幸之助の人づくり≪2≫塾設立の究極の目的
この講義シリーズは第2話まで
登録不要で無料視聴できます!
第1話へ
▶ この講義を再生
この講義の続きはもちろん、
6,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
(会員の方に広告は表示されません)
大学で経済学を学んでも焼き芋屋一つできない政治家がいる
松下幸之助の人づくり≪2≫塾設立の究極の目的(6)本当の政治家を育てる
松下幸之助(パナソニック(旧松下電器産業)グループ創業者)
日本の公職選挙にとって必要不可欠な要素とされる「地盤、看板、カバン」の三バン。松下政経塾で政治家志望の塾生が「やはり政治には三バンが必要」と言った時、松下幸之助は青筋を立てて激怒したという。従来の政治とは一線を画し、小手先の技術に頼らない本当の政治家を育てようとした幸之助の思いに迫る。(第2章6話目)
時間:8分56秒
収録日:2015年6月17日
追加日:2016年1月4日
カテゴリー:
≪全文≫

●「三バンが必要」―青筋を立てて怒られた/野田佳彦


 真剣に怒ってくださるということは、真剣に思っていただいているということですね。記録に残っているか分かりませんけれど、政治志望のコースが定まってきたところで、誰かは忘れましたけれど、ある塾生があるとき、「政治には、地盤、看板、カバンが必要ですよね」と、三バンが必要だということを言い出したのです。なかなかそれをつくるのが大変ですよね。やはり誰かの後継者になって地盤を引き受けるとか、看板をいっぱいもつとか、ちゃんとお金をためてカバンをつくるとか、そういうところからやる。あるいは、誰か一緒になってからやるという形で、「地盤、看板、カバンというのをつくっていかないと、選挙にも出られないし、政治は変えられないんじゃないか」と言ったのですが、その時は青筋を立てて怒られた記憶があるのですよ。

 ちゃんとした円卓室ではない所だったかもしれませんけれども、その机をボンボンたたいて、「それじゃ、従来の政治家と同じじゃないか」という言い方をされましたよね。

 そういう足りないものもありながら、自分なりにプロセスをつくっていく。誰かからもらうとか、そういう発想では駄目だということで、怒られた記憶があります。ですから、時折、青筋を立てて怒られる瞬間があるのです。

 85歳から、少なくとも塾生の間は90歳までの間のお付き合いですけれども、ご高齢で、30年前の80代後半の方ですからね。しかも経営の神様に怒っていただくと、本当に縮み上がるのですけれども、でもそれだけやはり情熱を持って接していただいたということですね。

 今は笑って思い出して言えますけれど、当時はもう本当に泣きたくなりましたよ。強烈なスパーリングでしたね、本当に。政界でも、文化人でも、これほど大きさを感じた人物はいないのです。そのとても大きな存在の人に怒っていただきながら、スパーリングで殴り倒されたというのは、得難い経験でしょうね。直接薫陶を受けたということは、本当に表現しにくいのですけど、向き合ってもらって、怒ってもらって、ほめてもらってということの繰り返しですからね。


●今の政治家は政治を知らない


 本当の政治を知らんね。政治学は知っているけれど、本当の政治は知らないと思う。経済学をやっても、大学で経営学をやっても、焼き芋屋一つできない人がいる。「何々学...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「政治と経済」でまず見るべき講義シリーズ
第2次トランプ政権の危険性と本質(1)実は「経済重視」ではない?
トランプ政権の極右ポピュリズム…文化戦争を重視し経済軽視
柿埜真吾
資産運用の思考法…経済や市場の動きをどう読むか
市場予測のポイント…短期・中期・長期の視点と歴史的洞察
養田功一郎
政治思想史の古典『法の精神』と『社会契約論』を学ぶ(1)二人の思想家
モンテスキューとルソー…二人の思想家の共通の敵とは?
川出良枝
AI大格差~最新研究による仕事と給料の未来(1)最新研究から見えてくる未来像
AI大格差…なぜ日本の雇用環境では「ショックが大きい」のか?
宮本弘曉
地政学入門 ヨーロッパ編(1)地図で読むヨーロッパ
ヨーロッパとは?地図で読み解く地政学と国際政治の関係
小原雅博
お金の回し方…日本の死蔵マネー活用法(1)銀行がお金を生む仕組み
信用創造・預金創造とは?社会でお金が流通する仕組み
養田功一郎

人気の講義ランキングTOP10
伊福部昭で語る日本・西洋・近代(1)チェレプニン賞に輝いた無名の作曲家
映画『ゴジラ』の作曲家・伊福部昭が直面した「日本と東洋と西洋」そして「近代の超克」
片山杜秀
編集部ラジオ2026(38)アメリカ中間選挙と民主主義
【10min解説】第2期のトランプ大統領と中間選挙を考える
テンミニッツ・アカデミー編集部
「良き対話」とは?――哲学から考える(1)対話とは何か――会話・説教との違い
「良き対話」のヒントを哲学から考える…「対話」の大前提とは、そして「会話」「説教」「場回し」とは何が違うのか?
納富信留
ロシア人の見る「ロシアの歴史」(3)ヴァイキング招致説とキエフ・ルーシ
ロシアの起源はヴァイキング?…キエフ・ルーシの興亡と、ロシアとウクライナの決定的な「歴史的溝」
上月豊久
「満洲」から考える日本とアジア(1)「満洲」を知る意義とは
「満洲史」はなぜ現代日本でタブー視されるのか?…王道楽土の夢とアヘンなどの裏面から見えてくる現代への教訓
宮脇淳子
チームパフォーマンスを高める心理的安全性(1)心理的安全性が注目される理由
なぜ今「心理的安全性」なのか、注目を集める背景に迫る
青島未佳
教養としての「ユダヤ人の歴史とユダヤ教」(1)ユダヤ人とは誰のことか
ユダヤ人とは?なぜ差別?お金持ち?…『ユダヤ人の歴史』に学ぶ
鶴見太郎
高齢者のフレイル・認知症とその予防対策(1)老年病科と高齢者の疾患・病態の特徴
頻尿、低栄養、転倒、誤嚥、フレイル…増える老年症候群と高齢者の疾患・病態の特徴
小川純人
仏教とキリスト教が照らし出す日本の宗教(3)「覚り」とは?「空」とは?
「覚り」「因果」「空」とはどういうものか…仏教の本質と変遷
橋爪大三郎
生成AI「Round 2」への向き合い方(1)生成AI導入の現在地
生成AIの利活用に格差…世界の導入事情と日本の現状
渡辺宣彦