ファミリービジネスとAI
この講義シリーズは第2話まで
登録不要無料視聴できます!
▶ 第1話を無料視聴する
閉じる
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
人工知能の能力でできることはかなり限られている
ファミリービジネスとAI(4)人工知能に対する誤解
柳川範之(東京大学大学院経済学研究科・経済学部 教授)
東京大学大学院経済学研究科・経済学部教授の柳川範之氏は、AI(人工知能)をめぐる昨今の受け止められ方には、多くの誤解がつきまとっているという。柳川氏によれば、人工知能は決して人間に反旗を翻すような存在にはならないという。人工知能にできることは限られているため、それをどう使いこなすかが今後の課題になる。(2016年7月25日開催日本ビジネス協会JBCインタラクティブセミナー講演「ファミリービジネスと産業構造の変化」より、全8話中第4話)
時間:7分19秒
収録日:2016年7月25日
追加日:2016年10月14日
≪全文≫

●人工知能に対する誤解(1):人間の能力を凌駕した?


 次に人工知能の話に移りたいと思います。人工知能の話は世界的にも大きな話題になっています。新聞やマスコミの報道を見ると、もうAI一色という感じです。こうした状況が良いか悪いかは別にして、端的にいってAIは世界を大きく変えていくだろうと思います。

 前回も申し上げたように、ファミリービジネスはこうした変化に対し、非常に大きな優位性を持ち得るというメリットがあります。人工知能の発展は、昔であればロボットや人工知能にできることは、単純労働やルーティンワークだけだといわれていたのですが、最近の急速な発達で、かなり知的能力を必要とする仕事まで、コンピュータが代替するようになり、これが働く環境や企業の環境をかなり急速に変化させることは、すでに広く知られるようになってきました。

 何が起こっているのかというと、細かくは説明できませんが、流行の言葉でいうと「ディープラーニング」や「ビッグデータ」の活用、それから孫正義さん(ソフトバンクグループ)が今度アームホールディングス(イギリスの大手半導体開発会社)を買収したので再び焦点が当たっているIoT、「モノのインターネット」といわれている分野に発展が起こっているということです。ここがかなり重要なところです。

 ただし大きなポイントでは、かなり誤解があります。囲碁のプロにAIが勝ったというニュースがありましたが、GoogleのAI(Googleのディープマインドいう会社が開発した「アルファ碁」のこと)が勝ったので「AIが人間を超えた」とか、「Googleの人工知能がやがて人類の知能を凌駕するに違いない」という論調がマスコミにあります。しかしこれはかなり誤解です。それも、かなりいろいろな誤解が入っています。

 そもそも人間の能力を超えたコンピュータは、ずっと前からありました。計算のスピードならば、ずっと前にコンピュータは人間を追い越しています。部分的には、コンピュータが人間を追い越したことは、かなり前からのことです。だから今さら、部分的に人間を追い越したことをそこまで驚く必要はありません。


●人工知能に対する誤解(2):囲碁の勝者はAI?


 また囲碁の話でも少し誤解があります。勝ったのは人工知能ではありません。勝ったのは、Googleの人工知能を使った人間です。そのプログラマーが裏側で必死に頑張っている...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
「経営ビジネス」でまず見るべき講義シリーズ
「重要思考」で考え、伝え、聴き、議論する(1)「重要思考」のエッセンス
重要思考とは?「一瞬で大切なことを伝える技術」を学ぶ
三谷宏治
チームパフォーマンスを高める心理的安全性(1)心理的安全性が注目される理由
なぜ今「心理的安全性」なのか、注目を集める背景に迫る
青島未佳
生き続ける松下幸之助の経営観(1)今も生きている幸之助
松下幸之助の考え方には今と昔を貫くものがある
江口克彦
組織心理学~若者とのコミュニケーション(1)「Z世代」の特徴と接し方
Z世代は傷つきやすい!?…昔の世代との相違点、共通点とは
山浦一保
ストーリーとしての競争戦略(1)当たり前の重要さ
柳井正氏の年度方針「儲ける」は商売の本筋
楠木建
メンタルヘルスの現在地とこれから(1)「心を病む」とはどういうことか
なぜ「心の病」が増えている?メンタルヘルスの実態に迫る
斎藤環

人気の講義ランキングTOP10
ソニー流「人的資本経営と新規事業」成功論(1)人を真に活かす人事評価とは
ソニー流の「人材論」「新規ビジネス論」を具体的に語ろう
水野道訓
AI時代と人間の再定義(1)AIは思考するのか
AIでは「思考の三位一体」が成立しない…考えるとは?
中島隆博
プロジェクトマネジメントの基本(10)大脳生理学によるモチベーション理論
論理的?計画的?社交的?冒険的?利き脳による4タイプ
大塚有希子
こどもと学ぶ戦争と平和(2)「本当の平和」とは何か
「平和」には2つある…今の日本は本当に平和なのか?
小原雅博
プラトン『ポリテイア(国家)』を読む(1)史上最大の問題作
全米TOP10大学の必読書1位が『ポリテイア(国家)』
納富信留
平和の追求~哲学者たちの構想(7)いかに平和を実現するか
国際機関やEUは、あまり欲張らないほうがいいのでは?
川出良枝
いま夏目漱石の前期三部作を読む(7)『門』に込められたメッセージ
『門』の主人公は神経衰弱…根拠を求める人の不幸とは
與那覇潤
「進化」への誤解…本当は何か?(1)進化の意味と生物学としての歴史
実は生物の「進化」とは「物事が良くなる」ことではない
長谷川眞理子
経験学習を促すリーダーシップ(1)経験学習の基本
成長を促す「3つの経験」とは?経験学習の基本を学ぶ
松尾睦
豊臣兄弟~秀吉と秀長の実像に迫る(9)秀吉が作った公武統一政権と歴史のif
公武統一政権を作った秀吉の狙いとその歴史的意味
黒田基樹