これからの社会と働くということ
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社会の新たな枠組みを作るための3つのキーワード
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グローバリゼーション激化へ向かった3つの転換期
これからの社会と働くということ(1)グローバルなリスク
古賀伸明(日本労働組合総連合会(連合)第6代会長/公益社団法人国際経済労働研究所 会長)
日本労働組合総連合会(連合)第6代会長の古賀伸明氏が、「働く」ということの意味、よりよく働き、生きていくための方法、社会のあり方などについて論じるシリーズ講義。古賀氏は今、世界がグローバリゼーション激化に直面し新たな枠組みを必要としているとして、3つの転換点をリストアップ。そこで人類は、いったいどのような問題をつきつけられたのだろうか。(全6話中第1話)
時間:9分10秒
収録日:2017年12月27日
追加日:2018年2月20日
≪全文≫

●3つの視点で考える社会と働くということ


 連合総研で理事長をやっております古賀伸明です。本日は『これからの社会と働くということ』について、大きく3つぐらいのパーツに分けてお話ししたいと思います。

 今、大きな世界の潮流の中、グローバリゼーションが私たちの働き方、暮らし、そして生きるということそのものに非常に影響を与えているということで、1つ目は、「グローバリゼーションの激化と新たな枠組みの模索」についての話です。2つ目は、「働くとは一体何なのか」について考えてみたいと思います。3つ目は、「働き・暮らし・生きるための基本」についてで、私の拙い経験から感じていることについて話をしたいと思います。


●近年の転換点-1989年、1997年、2008年


 まず最初に近年の転換点として、3つの年代についてお話しします。1つ目は1989年、2つ目は1997年、3つ目は2008年です。2008年はいうまでもなくリーマンショックで、アメリカの金融危機に端を発した世界同時不況が起こりました。ここで私は、経済や社会の政策の枠組みがこれまでと同じものでいいのかという壁に世界全体が突き当たったのではないかと思っています。 

 1997年はご案内の通り、アジア通貨危機が起こりました。日本でも証券会社や銀行が破綻をしました。そして、働く者にとっては1997年が賃金のピークでした。つまり、そこから日本の賃金はずっと下り続けるのです。加えて、1997年まで増加をしていた、いわゆる正社員の数が1997年から減少の局面に入っていきます。さらに、1997年にさまざまなことが起こった結果として、翌年の1998年からは自殺者が3万人を超える、そんな状況が十数年続きます。ということで、こちらもまた一つの大きな転換の年ではなかったかと思っています。


●グローバリゼーション激化へ向かう大きな節目


 1989年は、私がいうまでもありませんが、日本では昭和から平成に時代が変わりました。そして、何と1989年の12月の日経平均株価は3万9,000円弱という値を付けました。まさにバブルのピークでした。90年代に入って一気にバブルが崩壊をしていく、そんな節目でもありました。また、消費税が導入されたのもこの年です。そして、少し余談になりますけれども、昭和の歌姫といわれた美空ひばり氏もこの年に亡くなっています。あるいは、私事で恐縮ですが、私の出身である松下電器(現パナソニック)の...

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