これからの社会と働くということ
この講義シリーズは第2話まで
登録不要無料視聴できます!
▶ 第1話を無料視聴する
閉じる
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
価値観の違いはダイアログ・コミュニケーションで埋める
これからの社会と働くということ(5)生きる基本<上>
古賀伸明(日本労働組合総連合会(連合)第6代会長/公益社団法人国際経済労働研究所 会長)
日本労働組合総連合会(連合)第6代会長の古賀伸明氏が「これからの社会と働くということ」について論じるレクチャーシリーズ。今回から2話にわたり、働き・暮らし・生きる基本についてお届けする。キーワードは「深い意味での楽しく、エンジョイ」「何の目的で」「何のために」、そして「覚悟と情熱」「信頼と共感」だ。対話・話し込み・コミュニケーションについて、古賀氏ならではの持論が開陳される。(全6話中第5話)
時間:7分05秒
収録日:2017年12月27日
追加日:2018年3月14日
≪全文≫

●“深い意味での楽しく、エンジョイ”がキーワード


 本シリーズ最後の三つ目のパートは、私の拙い経験から「働き・暮らし・生きる基本」について、いくつかお話をしたいと思います。

 何といっても一つ目のキーワードは「深い意味での楽しく、エンジョイ」ということではないかと私は思います。私たちはもっと楽しんだりエンジョイしていいのです。「楽しい」や「エンジョイ」は、当然ながら苦しさを乗り越えて到達する状態です。しかし、今の社会は何かふさぎこんだ、うつむき加減の社会になっています。もっと自由闊達さや感動、興奮、驚き、喜怒哀楽を、いろいろな場面で出してもいいのではないか。そういうことも含めて、私はその基本が“深い意味での楽しく、エンジョイ”にあると思います。


●「何のために」「何の目的で」を常に振り返る


 二つ目は、「何のために」「何の目的で」ということを、私たちは常に一定期間の中で振り返ってみる必要があるということです。

 これは物事の基本であろうと思いますが、一生懸命にやればやるほど目的と手段が逆転しているような場面に遭遇したことが、皆さんおありだろうと思うのです。

 「このことは、何のためにやっているのか」「何の目的でやっているのか」を常に振り返る。そして、発想のウィングを広げて、あらゆる角度からその目的に達成するための手法を考えてみる。そういうことが必要ではないか、と思うのです。


●「覚悟と情熱」で「信頼と共感」を築いていく


 三つ目は、大げさにいえば私が今まで生きてきた状況を4つの熟語で表せといわれたときの答えです。それは「覚悟と情熱」「信頼と共感」、この4つで表せるのではないかと思います。

 私は、40歳過ぎの時に9万数千名の組織のリーダーになりました。非常に緊張感があり、本当の意味で自分にそのリーダーができるのかということに葛藤した時期でした。当時よく使っていた言葉は「覚悟」「決断」「挑戦」などです。

 しかし、自分が覚悟し、決断して、挑戦しても、人や物はなかなか動きません。もっといえば、正しいことや理屈だけで人が付いてきてくれると思うのは間違いだと私は断言できます。そこにはやはり信頼と共感が必要です。信頼と共感があって初めて人は動き、物事は大きく動いていくのです。

 価値観がまったく異なっている人からでも、信頼と共感を得ることは重要だし、...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
「経営ビジネス」でまず見るべき講義シリーズ
エンタテインメントビジネスと人的資本経営(1)ソニー流の多角化経営の真髄
ソニー流「多角化経営」と「人的資本経営」の成功法とは?
水野道訓
ストーリーとしての競争戦略(1)当たり前の重要さ
柳井正氏の年度方針「儲ける」は商売の本筋
楠木建
野獣の経営、家畜の経営(1)経営センスが育つ土壌
ファーストリテイリングで経営者が育つ理由
楠木建
マザーテレサとの出会い
人生を変えたマザーテレサの言葉…あの人たちはキリストだ
上甲晃
「重要思考」で考え、伝え、聴き、議論する(1)「重要思考」のエッセンス
重要思考とは?「一瞬で大切なことを伝える技術」を学ぶ
三谷宏治
会社人生「50代の壁」(1)“9の坂”とまさかの坂
サラリーマン人生「50代の壁」を乗り越える生き方
江上剛

人気の講義ランキングTOP10
内側から見たアメリカと日本(6)日本企業の敗因は二つのオウンゴール
日本企業が世界のビジネスに乗り遅れた要因はオウンゴール
島田晴雄
歴史の探り方、活かし方(1)歴史小説と史料探索の基本
日本は素晴らしい歴史史料の宝庫…よい史料の見つけ方とは
中村彰彦
熟睡できる環境・習慣とは(1)熟睡のための条件と認知行動療法
熟睡のために――認知行動療法とポジティブ・ルーティーン
西野精治
習近平―その政治の「核心」とは何か?(1)習近平政権の特徴
習近平への権力集中…習近平思想と中国の夢と強国強軍
小原雅博
何回説明しても伝わらない問題と認知科学(1)「スキーマ」問題と認知の仕組み
なぜ「何回説明しても伝わらない」のか?鍵は認知の仕組み
今井むつみ
習近平中国の真実…米中関係・台湾問題(7)不動産暴落と企業倒産の内実
不動産暴落、大企業倒産危機…中国経済の苦境の実態とは?
垂秀夫
日本の財政と金融問題の現状(1)財政赤字の何が問題か
日本の財政は本当に悪いのか?将来世代と金利の問題に迫る
木下康司
戦争と暗殺~米国内戦の予兆と構造転換(1)内戦と組織動乱の構造
カーク暗殺事件、戦争省、ユダヤ問題…米国内戦構造が逆転
東秀敏
経験学習を促すリーダーシップ(1)経験学習の基本
成長を促す「3つの経験」とは?経験学習の基本を学ぶ
松尾睦
戦史に見る意思決定プロセス~日本海軍の決断(1)日本海海戦・東郷平八郎
なぜ東郷平八郎はバルチック艦隊を対馬で迎え撃ったのか?
山下万喜