今後の技術革新と企業経営
この講義シリーズは第2話まで
登録不要無料視聴できます!
▶ 第1話を無料視聴する
閉じる
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
日本は技術革新に基づく働き方改革も行うべき
今後の技術革新と企業経営(5)技術革新を活用した働き方
柳川範之(東京大学大学院経済学研究科・経済学部 教授)
働き方改革の本当のポイントは、技術革新を有効活用して働き方を変えることにある。東京大学大学院経済学研究科・経済学部教授の柳川範之氏はそう説明する。過重労働を減らすよう長時間労働への規制は必要だが、技術を導入して生産性を向上させ充実度の高い働き方を実現することも重要である。(2018年4月25日開催日本ビジネス協会JBCインタラクティブセミナー講演「今後の技術革新と企業経営」より、全8話中第5話)
時間:9分15秒
収録日:2018年4月25日
追加日:2018年8月18日
≪全文≫

●働き方改革の本当のポイントは、技術革新の有効活用にある


 今回は、働き方改革の話をします。働き方改革は、現在よく出てくる話であり、経営においても重要なポイントになっています。本当のポイントは、新しい技術革新を有効に活用して、生産性を向上させたり、充実した働き方ができるようにしたりする、こういった点にあります。そのためには、今までと同じような組織の仕組みでは駄目で、組織の仕組みを大胆に変えていくことが必要になります。

 そのような意味では、ポジティブに考えるならば、技術革新は働き方にすごく大きな広がりとチャンスをもたらすはずです。しかし残念ながら、技術革新を働き方の変化へとうまくつなげられていないのが、現在の実情です。


●現在の技術革新は、時間と空間に縛られない働き方を可能にする


 現在の技術革新がどのような働き方を可能にしているかといえば、それは、時間と空間に縛られない働き方です。ところが、そういった働き方が技術的には可能になっていても、企業の文化や規則がその導入を阻んでいます。これは、非常にもったいないことだと思います。

 今の技術革新で働き方に何が起こっているかを説明します。ここで、例えば昭和の働き方がどういうものだったかを考えてみます。そうすると、会議室に行くとキャビネットがいっぱいあって、キャビネットにコピーした書類がきれいに整理されています。このように書類をきれいに整理してファイルしておくことが、事務の人の作業の中で大事なものでした。そして、ファイルされた書類を机に広げて、みんなで顔を突き合わせながら会議をする。これが昭和のスタイルの会議であり、昭和のビジネスでした。

 ところが、今はそういった制約はほとんど何もありません。ファイルキャビネットは必要なく、クラウドにファイルを上げておけばいい。そして、各自で都合のいいときにクラウドから書類を取り出して見ればいい。顔を突き合わせて会議をする必要もなく、SNSや電子メールなどを使えば、時間がずれていても会議はできます。もし時間を合わせる必要があれば、インターネット会議やテレビ会議をすれば、それで十分済んでしまいます。

 こうなると、場所はどこでもいいし、時間がずれていても、実はほとんどの仕事に支障はありません。そういう意味では、子育てのため家にいても、あるいは少し体を壊して在宅の状態にな...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
「経営ビジネス」でまず見るべき講義シリーズ
ストーリーとしての競争戦略(1)当たり前の重要さ
柳井正氏の年度方針「儲ける」は商売の本筋
楠木建
人生100年時代の「ライフシフト概論」(1)人生100年時代のインパクト
80歳まで現役でいるために大切なこと…人生100年時代の発想法
徳岡晃一郎
生き続ける松下幸之助の経営観(1)今も生きている幸之助
松下幸之助の考え方には今と昔を貫くものがある
江口克彦
「重要思考」で考え、伝え、聴き、議論する(1)「重要思考」のエッセンス
重要思考とは?「一瞬で大切なことを伝える技術」を学ぶ
三谷宏治
ハラスメント防止に向けた風土づくり(1)ハラスメントの概要
増え続けるハラスメント…その背景としての職場の特徴
青島未佳
本質から考えるコンプライアンスと内部統制(1)「法令遵守」でリスクは管理できない
「コンプライアンス=法令遵守」ではない…実例が示す本質
國廣正

人気の講義ランキングTOP10
AI時代と人間の再定義(4)自分と出会うチャンス
人生はエネルゲイア――AIにない「自分と出会うチャンス」
中島隆博
豊臣兄弟~秀吉と秀長の実像に迫る(9)秀吉が作った公武統一政権と歴史のif
公武統一政権を作った秀吉の狙いとその歴史的意味
黒田基樹
ポスト国連と憲法9条・安保(1)国連の構造的問題
核保有する国連常任理事国は、むしろ安心して戦争できる
橋爪大三郎
衰退途上国ニッポン~その急所と勝機(1)安いニッポンと急性インフレ
世界で一人負け…「安い国」日本と急性インフレの現実
宮本弘曉
これからの社会・経済の構造変化(1)民主主義と意思決定スピード
フラット化…日本のヒエラルキーや無謬性の原則は遅すぎる
柳川範之
「進化」への誤解…本当は何か?(9)AI時代の人間と科学の関係
科学は嫌われる!? なぜ「物語」のほうが重要視されるのか
長谷川眞理子
葛飾北斎と応為~その生涯と作品(1)北斎の画狂人生と名作への進化
葛飾北斎と応為…画狂の親娘はいかに傑作へと進化したか
堀口茉純
エネルギーと医学から考える空海が拓く未来(6)曼荼羅の世界と未来のネットワーク
命は光なのだ…曼荼羅を読み解いて見えてくる空海のすごさ
鎌田東二
内側から見たアメリカと日本(4)アメリカ労働史とトランプ支持層
ギャングの代わりに弁護士!? 壮絶なアメリカ労働史の変遷
島田晴雄
何回説明しても伝わらない問題と認知科学(1)「スキーマ」問題と認知の仕組み
なぜ「何回説明しても伝わらない」のか?鍵は認知の仕組み
今井むつみ