今後の技術革新と企業経営
この講義シリーズは第2話まで
登録不要無料視聴できます!
▶ 第1話を無料視聴する
閉じる
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
(会員の方に広告は表示されません)
データセキュリティーは国家戦略で考えるべき
今後の技術革新と企業経営(8)質疑応答
柳川範之(東京大学大学院経済学研究科・経済学部 教授)
東京大学大学院経済学研究科・経済学部教授の柳川範之氏が、前回までのレクチャー終了後に出された質問に応答する。中でも注目は、データセキュリティーについてどう考えているかという問いだ。これに対して柳川氏は、二つのポイントを挙げている。はたしてそのポイントとは?(2018年4月25日開催日本ビジネス協会JBCインタラクティブセミナー講演「今後の技術革新と企業経営」より、全8話中第8話)
時間:7分13秒
収録日:2018年4月25日
追加日:2018年8月26日
≪全文≫

●アメリカの大企業のようなオーナー経営が重要


―― 大企業の方とお話をすると、いつまでたっても仕事が進まないと感じるので、最近では、小さいけれども力のある企業と一緒に仕事をしようと思っています。そのあたりはいかがでしょう?

柳川 これはまさにおっしゃる通りで、日本の大企業はかなり動きが遅い。でも、大企業だから動きが遅いということはないはずです。ただ、そもそもトップが選ばれる過程も、極めてコンセンサスを重視する形になっています。それによって、スピードがものすごく遅くなってしまいます。これは、非常に大きな課題であります。

 これに関しては、アメリカの大企業であれば、日本の感覚でいうところのオーナー会社に、トップの性質が近くなっています。例えば、ジャック・ウェルチのような人は、ほとんどオーナーに近いような活動をしています。その代わりに、駄目だった場合には責任を取るわけです。また、責任を取る期間もかなり長期間にわたります。それから、ストックオプションという形ではありますが、会社の株を持つことで会社のリスクを背負います。

 そういう意味では、大企業における経営者像は、日本とアメリカとではだいぶ違っています。アメリカの会社は要するに、日本のオーナー会社に近いのだと思います。その意味でも、オーナー経営の重要性は高いと、私は思います。

 もう一つ、アメリカの企業に関しては、日本のオーナー企業のようなファミリービジネスがうまくいっています。これは、以前のシリーズレクチャー(『ファミリービジネスとAI』)でお話ししました。特に、創業者ではなく、二代目や三代目のところで、実はパフォーマンスが高くなっています。

 これに関しても研究をしているのですが、だいぶ分かってきたこととして、実証研究においてオーナーシップが非常に重要だということが明らかになってきました。ですから、ご質問でおっしゃっていただいたことは、研究上も裏付けられていると思います。


●自律分散型の小さな組織を全体として束ねるのが大企業の役割


―― 昔は大企業のトップダウンの経営に力があったけれども、今はそれぞれの人が各自で責任を持ってビジネスをする時代だと思います。それに関してはどうでしょうか?

柳川 おっしゃっるように、大企業をいかに小さな組織の集合体にしていくかという、まさにそういうイメージで私も考え...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「経営ビジネス」でまず見るべき講義シリーズ
チームパフォーマンスを高める心理的安全性(1)心理的安全性が注目される理由
なぜ今「心理的安全性」なのか、注目を集める背景に迫る
青島未佳
プロティアン~最先端の自律的キャリア形成(1)変幻自在のキャリア論
なぜ第二の人生のためにキャリアの棚卸しが必要か~組織から自律へ
田中研之輔
ウォーレン・バフェットの成功哲学(1)「世界一の投資家」の実像
世界一の投資家ウォーレン・バフェット…賢人と呼ばれる理由
桑原晃弥
「重要思考」で考え、伝え、聴き、議論する(1)「重要思考」のエッセンス
重要思考とは?「一瞬で大切なことを伝える技術」を学ぶ
三谷宏治
組織心理学~若者とのコミュニケーション(1)「Z世代」の特徴と接し方
Z世代は傷つきやすい!?…昔の世代との相違点、共通点とは
山浦一保
企業改革の核心は何か(1)組織の危機をいかに克服するか
V字回復のためには社員に「個人の痛み」を迫る覚悟を持て
三枝匡

人気の講義ランキングTOP10
こどもと学ぶ戦争と平和(6)平和な社会を守るために
チャーチルの名著『第二次世界大戦』に学ぶ真の平和への道
小原雅博
変化する日本株式市場とPEファンド(1)近年急増するPE投資
プライベート・エクイティ・ファンドとは何か…その手法は?
百瀬裕規
編集部ラジオ2026(5)中島隆博先生「AIと人間」を紹介
【10分解説】中島隆博先生《AI時代と人間の再定義》
テンミニッツ・アカデミー編集部
AI時代と人間の再定義(1)AIは思考するのか
AIでは「思考の三位一体」が成立しない…考えるとは?
中島隆博
新撰組と幕末日本の「真実」(1)近藤勇…教養人の素顔と日野宿本陣
近藤勇と日野宿本陣…多摩の豪農たちの財力と教養力の凄さ
堀口茉純
印象派の解体と最後の印象派展(3)観察と探究のドガ
ドガ《エトワール》…新技法を追求した印象派の代表作品
安井裕雄
ドンロー・ドクトリンの台頭(1)トランプ系論と2025年度版NSS
ドンロー・ドクトリンとは?トランプ系論と西半球の重要性
東秀敏
「Fukushima50」の真実…その素顔と誇り(1)なぜ日本人は突入できたのか?
福島第一原発事故…日本の危機と闘った吉田昌郎と現場の人々
門田隆将
印象派の誕生~8人の主要な芸術家
マネ、モネ、ルノワール…芸術家8人の関係と印象派の誕生
安井裕雄
大谷翔平の育て方・育ち方(7)不可能を可能にする力
「てっぺん」を目指したい――不可能を可能にする秘密とは
桑原晃弥