在宅医療とオンライン診療
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ICT(情報通信技術)を用いた在宅医療の効率化
在宅医療とオンライン診療(1)在宅医療と地域包括ケア
武藤真祐(医療法人社団鉄祐会 理事長)
医療法人社団鉄祐会理事長の武藤真祐氏は、ICT(情報通信技術)を用いた在宅診療を行うクリニックを、東京都内と宮城県石巻市に開いた。在宅診療を効率的に行うために、どのような工夫を凝らしているのだろうか。新たな時代の医療システムについてお話を頂いた。(全4話中第1話)
時間:13分03秒
収録日:2018年3月30日
追加日:2018年8月23日
≪全文≫

●東京都と宮城県石巻市、そしてシンガポールでも在宅医療を展開


 医療法人社団鉄祐会理事長の武藤真祐と申します。簡単に自己紹介をしますと、私は1996年に医学部を卒業した後、循環器内科医として東大病院や三井記念病院でカテーテルの治療を行ってきました。その後、宮内庁に赴任し、侍医を約2年勤めた後、マッキンゼーというコンサルティング会社で2年ほどコンサルタントをしておりました。そして2010年、文京区に祐ホームクリニックという在宅医療を専門とするクリニックを立ち上げ、その後、東京都、そして宮城県石巻市で在宅医療を行っています。2015年からはシンガポールでも日本型の在宅医療の展開を行っています。

 今回は在宅医療と地域包括ケアの取り組みについて紹介し、そして、そこにICT(Information and Communication Technology、情報通信技術)を導入していますので、そのことも合わせてお伝えしたいと思います。


●医療法人社団鉄祐会の特徴


 まずわれわれの医療法人を紹介すると、現在、東京都内に4カ所、宮城県の石巻市に1か所、合計5カ所の在宅医療のクリニックを運営しています。医師は約50名で、診察中の患者さんは約1300人ほどです。

 クリニックの特徴の一つは、重症の患者さんを大勢診ているところです。患者さんの8割はご自宅に住んでいます。年間のお看取りは約180人になりますので、2日に1人はわれわれがお看取りをさせていただいていることになります。その180人ほどの患者さんのうち半分ががん患者の方、残りが非がん疾患の方です。がん患者の方は最近、自宅で最期を過ごすことが増えてきていますので、われわれもそのための在宅医療を目指しているところです。

 クリニックの他の特徴としては、教育にも力を入れていることが挙げられます。例えば、われわれは日本在宅医学会の専門医を出すプログラムを運営していますが、そこから毎年1人から2人の専門医を輩出しています。また、クリニックが5カ所に散らばっているので、週に3回ほど5つのクリニックをつないだ勉強会も行っています。一つ目は症例検討会、二つ目はテーマを決めての勉強会、三つ目は臨床研究の勉強会となります。毎年、東京大学、慶應義塾大学、東京医科歯科大学などからたくさんの学生さんたちも研修に来られます。

 また、われわれのクリニックでは臨床研究に...

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