平成という時代を考える
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平成の政治改革30年史と短命政権を振り返る
平成という時代を考える(1)政治改革の30年史
曽根泰教(慶應義塾大学名誉教授/テンミニッツ・アカデミー副座長)
平成という時代を考えるにあたって、東西冷戦の終焉を起点に置くと曽根泰教氏は言う。世界ではベルリンの壁崩壊、ソ連解体などが連鎖していったが、日本ではさまざまな政治改革が行われ、その効果も副作用も生んだという。平成という時代を政治と経済の側面から振り返るシリーズレクチャー。今回は政治改革の30年史だ。(全2話中第1話)
時間:12分39秒
収録日:2019年4月2日
追加日:2019年4月29日
≪全文≫

●平成の30年を振り返る


 平成の30年を振り返って、というお話をします。

 平成ということを考えるときにどこから始めるかというと、私は冷戦の終焉に起点を置きます。天安門事件が1989年6月4日にありました。それがベルリンの壁の崩壊につながっていますし、ソ連の崩壊も起こりました。また、別の問題として、湾岸戦争、あるいは9.11のアメリカ同時多発テロ事件がありますが、これは少し置いておきます。

 それから、自民党の長期単独政権が終わったということが、平成に起こっています。もう1つはバブルの崩壊です。日本の成長がここで終焉を迎えるわけです。さらにいえば、アナログからディジタルへという世界のインターネットを中心として情報がグローバル化していきます。そして、日本社会で見れば、人口減、高齢化が急速に進んだ。これが平成です。


●私の平成史~政治改革や司法改革、大学改革などにコミット~


 私の個人的なことを申し上げれば、1990年4月1日から、慶應義塾大学のSFC湘南藤沢キャンパスをスタートします。ただ、企画、あるいは構想は1986年からですが、新しい大学を打ち出します。別の言葉でいえば「新幹線の大学」といっていいと思います。これは通常の電車を20パーセントくらいまではスピードアップできるけれども、2倍の速度は無理だろうというような意味です。それでも、新しい大学として、AO入試だとか総合政策、政策・メディアなどのコンセプトを出しました。AO入試は私が担当者として設計したので、よく分かっています。

 また、キャンパスのスタートの時からインターネットが普及していて、学生全員にアドレスがあり、この直後、インターネットにおけるブラウザー、ネットスケープなどを使った記憶があります。

 それから私自身は、それまで理論的なことを紙と鉛筆でずっとやってきたのですが、現実政治の冷戦が終わった、バブルが崩壊したということに関与していくようになります。細川政権が誕生すると、政権に対する発言も増えました。同時に政治改革や司法改革、大学改革などの改革にコミットしました。


●政治改革30年史と短命政権


 その中で、政治改革を考えて30年の歴史を振り返ると、小選挙区比例代表並立制の導入ということで選挙制度改革が1...

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