いま求められる「教養」とは
この講義シリーズは第2話まで
登録不要で無料視聴できます!
第1話へ
▶ この講義を再生
この講義の続きはもちろん、
6,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
(会員の方に広告は表示されません)
建設的な議論には「事実認識」と「価値判断」の違いが重要
いま求められる「教養」とは(4)建設的な議論のために
対談の最終回では、教養を磨くために必須となる「議論」のあり方を考えていく。建設的に議論を進めるには、「事実認識」と「価値判断」を分けて考えることが大事である。また、より良い議論をもたらす「経験」と「モデル共有」とは何だろう。(全4話中第4話)
※インタビュアー:神藏孝之(10MTVオピニオン論説主幹)
時間:11分39秒
収録日:2019年7月10日
追加日:2019年9月23日
カテゴリー:
≪全文≫

●先行き不透明な未来にネットワークで立ち向かう


―― その意味では、トヨタの豊田章男社長が「終身雇用はトヨタでは難しい」、と言い始める、あれはかなり分かりやすいですよね。仮に今入った企業に30年先も同じようにいるかというと、それは考えにくいですよね。

柳川 このインパクトは大きくて、みんなが薄々は思っていることだと思うんですけど、改めてあのようなメッセージが出されたことによって、「自分の立ち位置どこにするの」とか、「自分は将来どのようにしていくのか」、ということを考えることになったというのは、すごくインパクトがあったことだと思います。

 その上で、「ではどうする」、といったときに、今のところ、「どうしていいか分からない」、という人が割と多いわけですよね。そういうところに、今までの会社組織とは違う、いろんな関心を持っている人とか、いろんな能力を持っている人が集まって、ネットワークをつくっていくということがあちこちでできてくると、人々はより面白いことを考えることができるし、ある種そこが安心感を与える仕組みになってくるだろうと思います。

―― そうでしょうね。目利きの人がいて、集めてきて、それぞれ勝手に私塾を始める、というようなことがいっぱいできると、かなり閉塞感のある社会から、変わりますよね。

柳川 そうですよね。それぞれがある意味ですごく面白い、それぞれ特色のある人材が育ってくる、ということが面白いところだと思います。


●建設的な議論のために「事実認識」と「価値判断」を分けて考える


―― そのときに、「建設的な議論のために」という言い方の中で、「事実認識や見立て」と「価値判断」を区別すると著書(『東大教授が考えるあたらしい教養』)に書かれていたことが重要なことだと思います。普通、価値判断が先にいくから、「お前、間違っている」とおしまいになってしまい、建設的な議論になりませんよね。

柳川 そうなんですよね。だから、「いろいろ議論をしましょう」、というのが、割と学校教育でもあるし、日頃でもあるんですけど、なかなか「建設的な議論」というものが日本ではできにくい。そこは、「価値判断のぶつかり合い」が議論の全てになっているようなケースが割と多くて、「私はこっちに賛成だ」「私は反対だ」「なぜ反対なんだ」「賛成じゃないか」みたいに、価値判断がぶつかり合っていると...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「哲学と生き方」でまず見るべき講義シリーズ
『孫子』を読む :計篇(1)「戦わずして勝つ」の意味
「戦わずして勝つ」ことを唱える『孫子』が注目される理由
田口佳史
現代の小児科学と最高の子育て(1)現代の小児科学の役割
困難の克服と幸せな人生の獲得、それが小児科学の目的
高橋孝雄
『還暦からの底力』に学ぶ人生100年時代の生き方(1)定年制は要らない
仕事をするのに「年齢」は関係ない…不幸を招く定年型思考
出口治明
「良き対話」とは?――哲学から考える(1)対話とは何か――会話・説教との違い
「良き対話」のヒントを哲学から考える…「対話」の大前提とは、そして「会話」「説教」「場回し」とは何が違うのか?
納富信留
プラトン『ソクラテスの弁明』を読む(1)真実の創作
プラトンの『ソクラテスの弁明』は謎多き作品
納富信留
「アメリカの教会」でわかる米国の本質(1)アメリカはそもそも分断社会
「キリスト教は知らない」ではアメリカ市民はつとまらない
橋爪大三郎

人気の講義ランキングTOP10
編集部ラジオ2026(39)上野誠先生の万葉集講義と現代
【10min解説】万葉集に学ぶ「公務員倫理法」の大失敗?
テンミニッツ・アカデミー編集部
ロシア人の見る「ロシアの歴史」(6)ピョートル大帝の宗教改革
王座に乗った革命家・ピョートル大帝の「宗教改革」と、ソビエト時代のロシア正教の「弾圧」と「利用」の実情
上月豊久
「良き対話」とは?――哲学から考える(1)対話とは何か――会話・説教との違い
「良き対話」のヒントを哲学から考える…「対話」の大前提とは、そして「会話」「説教」「場回し」とは何が違うのか?
納富信留
『「甘え」の構造』と現代日本(1)「甘え」のインパクト
「甘え」は現代においてダメなものなのか…名著『「甘え」の構造』への2種類の誤解とは?
與那覇潤
『源氏物語』を味わう(3)形容詞からの楽しみ方
美しい形容詞の使い分け…『源氏物語』の表現を味わう
林望
「満洲」から考える日本とアジア(9)アヘンの実態と満洲開発
満洲国の開発とアヘン問題…アヘンが資金源となったのは事実だが「同時代の世界」と比較せねば真実はつかめない
宮脇淳子
大統領に告ぐ…硫黄島からの手紙の真実(2)翻訳に込めた日米の架け橋への夢
アメリカ人の心を震わせた20歳の日系二世・三上弘文の翻訳
門田隆将
なぜ働いていると本が読めなくなるのか問答(1)読書と教養からみた日本の近現代史
『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』で追う近現代史
三宅香帆
デジタル全体主義を哲学的に考える(1)デジタル全体主義とは何か
20世紀型の全体主義とは違う現代の「デジタル全体主義」
中島隆博
『万葉集』と律令社会~官僚の心得と歌宴(1)国守・大伴家持と地方社会の日常
『万葉集』でわかる奈良時代の貴族と地方豪族の関係と日常…歌人・大伴家持の歌に秘められた国守時代の苦労話
上野誠