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終身雇用

終身雇用
 「終身雇用」は、企業などが、正規に採用した労働者を、特別な場合以外は解雇しないで定年まで雇用することをいう。年功序列型賃金などと併せて、日本的雇用関係の特徴とされる。  終身雇用の慣行は、明治期から大正期にかけて、激しい労働移動による非効率を避ける手段として、大企業が労働者の定着化を進めたことがそもそもの発端と言われる。1960(昭和35)年以降、日本の経済が順調に発展したこと、整理解雇の4要件が1970年代に確立されたことから、多くの大企業や公的機関に普及した。とはいえ対象は基幹的労働者である正社員に限定されており、パートタイマーや契約社員、期間工などの非正社員には適用されない。また、終身雇用雇用契約や労働協約に明文化されたものではなく、労使間の暗黙の了解事項である点も特徴的である。  「10MTVオピニオン」では、世界恐慌の際にも社員の雇用と給料を守った松下幸之助の逸話を「松下幸之助の言葉」として前参議院議員の江口克彦氏が解説。また、東京大学大学院経済学研究科教授柳川範之氏は、「『働き方改革』の課題と展望」において、終身雇用制に代わる「40歳定年制」による「人生三毛作」の必要性を説いている。

プロティアン・キャリアの語源は変幻自在なプロテウスの神

プロティアン~最先端の自律的キャリア形成(1)変幻自在のキャリア論
人生100年時代、ただ働き続けるためだけでなく、より本人の可能性を開いていくキャリア論が登場している。40年前からよみがえった「プロティアン・キャリア」がそうで、主体的かつ変幻自在に働く方法を提唱したも...
収録日:2022/03/11
追加日:2022/05/19
田中研之輔
法政大学キャリアデザイン学部教授/一般社団法人プロティアン・キャリア協会代表理事

なぜ40歳でキャリアについて一度考え直す必要があるのか

キャリア転換で人生を成功させる方法(1)2つの大きな潮流
これからのキャリアを考える上で、2つの大きな流れがある。1つはAI技術の進化をはじめとしたデジタル化によって、経済全体が変化するスピードが劇的に早まったこと。そして、もう1つは、「人生100年時代」といわ...
収録日:2020/09/14
追加日:2020/11/24
対談 | 為末大柳川範之

少人数のベンチャーからイノベーションが生まれる時代

これからのベンチャー論~スモールサイズと失敗に学ぶ~
「働き方改革」への是非はともかく、実際に若者たちの間では「就職」に対する意識が変化している。小さな会社を自ら興し、将来への布石にする潮流が目立っているのだ。それはイノべーションを生み出すエンジンへ...
収録日:2019/07/10
追加日:2020/01/25

比較制度分析を3項目に分解して考える

比較制度分析とは何か(4)「比較」・「制度」・「分析」
難解な印象のある比較制度分析を、慶應義塾大学商学部教授の谷口和弘氏が平易に解説する。「比較」・「制度」・「分析」の3項目に分けて捉えることで、比較制度分析の意義が見えてくるだろう。谷口氏によれば、制...
収録日:2017/11/02
追加日:2018/01/31
谷口和弘
慶應義塾大学商学部教授

社会構造の変化を直視せねば日本で安心社会は構築できない

高齢化と財政危機~その解決策とは(19)戦後日本社会の大構造転換
公立大学法人首都大学東京理事長の島田晴雄氏が、戦後の日本社会に生じてきた大規模な社会構造の変化について解説する。社会保障給付費の増大と財政赤字の拡大の背景にある、大規模な社会構造の変化を直視しなけ...
収録日:2017/10/05
追加日:2017/12/15
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授

賃金格差を縮める「同一労働同一賃金」の必要性

働き方改革―同一労働同一賃金とワークライフバランス
「第3次安倍改造内閣の目玉の一つは“働き方改革”だ」と、学習院大学国際社会科学部教授・伊藤元重氏は語る。では、具体的にどのような改革が行われようとしているのか。伊藤氏が分かりやすく分析していく。
収録日:2016/08/25
追加日:2016/09/14
伊藤元重
東京大学名誉教授

社員育成、成果、次の事業―経営者の三つの責任

松下幸之助の言葉~人間大事の心(1)一人も解雇するな、1円も給料を下げるな(後編)
1929年の世界恐慌の際、「一人も解雇するな、1円も給料を下げるな」と命じ、松下電器製作所の社員たちの雇用と給料を守った松下幸之助。経済の混迷が続く現在、経営者に求められる「三つの責任」とは何なの...
収録日:2014/01/20
追加日:2015/04/07
江口克彦
株式会社江口オフィス代表取締役社長