自衛隊改革~使える組織へ
この講義シリーズは第2話まで
登録不要で無料視聴できます!
第1話へ
▶ この講義を再生
この講義の続きはもちろん、
6,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
(会員の方に広告は表示されません)
20万人以上の巨大組織を率いる要諦は何か
自衛隊改革~使える組織へ(3)防衛大臣に求められる資質
小野寺五典(衆議院議員)
防衛大臣時代、小野寺氏は積極的に足を動かし、それまであまり光の当たっていなかった小さな部隊に出向き、激励を行った。こうしたモチベーターとしての役割も防衛大臣に求められるところだが、求められるのはそれだけではない。防衛省はさまざまな仕事集団によって構成されるため、それらをいかに統括していくか、その手腕も問われている。(全4話中第3話)
※インタビュアー:神藏孝之(10MTVオピニオン論説主幹)
時間:14分03秒
収録日:2019年6月19日
追加日:2019年10月31日
カテゴリー:
≪全文≫

●足を動かすことで自衛隊員のモチベーションを向上させる


―― 小野寺先生は防衛大臣時代、歴代大臣が今まで誰も行かなかった基地を、休みの日などに順番に回ってらっしゃいました。そのような地道な努力がものすごい共感を呼びました。

小野寺 歴代大臣は、だいたい近場で大きな部隊のところに視察に行かれると聞いていました。そこで私は、なるべく遠くて、行きにくく、小さい部隊があるところに出向き、一生懸命回って「皆さんがやっている仕事は国のために役立っているのだ」という事実をお伝えし、激励していました。

 例えば、離島の山の上に、レーダーサイトで24時間365日常に監視するため、不便な生活を続けている部隊もあります。ですが、この部隊がなければ、北朝鮮のミサイルを防衛することもできません。こうした場所をしっかり回って激励するということが、ある面では指揮官の重要な仕事なのです。モチベーションを高めるには、やはり「皆さんがやっている仕事は日本のためになっているのだ」ということを私が十分に認識し、感謝していることを伝えるのが大事だと思います。そうすれば士気を上げることができるのではないでしょうか。士気を上げることも指揮官の重要な仕事です。

 例えば、航空自衛隊のレーダーサイトであれば、私が出向くと航空幕僚長という航空自衛隊のトップが必ず同行します。個々の部隊の隊員たちは、こうしたトップの人間にも会ったことがありません。また、その地域の航空自衛隊トップも同行しますが、彼らはその人物にさえ会ったことがないのです。つまり私が出向くことで、こうした普段見たことない人たちが一気についてくることになります。そして逆に、こうして同行するトップたちには、「私が行く前に今度はあなたたちが、こうした部隊を回って激励してほしい」と伝えます。


●防衛省で「五族協和を目指す」といわれる理由


―― そのような地道な努力による共感がないと、自衛隊のような20数万人の大きい組織を変えてくことはできないということですね。しかも陸海空があり、さらにその中で出身母体である専門分野に分かれているわけですから、それら全員を束ねていくのは、そうした共感があって初めてできるのではないでしょうか。

小野寺 自衛隊について、面白い見方があります。これは同時に防衛省の難しいところでもあるのですが、よく「五族協和を目指す」といわれ...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「政治と経済」でまず見るべき講義シリーズ
ロシアのハイブリッド戦争と旧ソ連諸国(1)ロシアの勢力圏構想とNATO拡大
「ハイブリッド戦争」の実像…ロシアが考えていることとは何か?
廣瀬陽子
日本を復活させる国家戦略(1)戦後の復興戦略と日本経済の凋落
「所得倍増」はなぜ成功したか…日本経済の回復のヒント
島田晴雄
教養としての「人口減少問題と社会保障」(1)急速に人口減少する日本の現実
毎年100万人ずつ減少…急降下する日本の人口問題を考える
森田朗
政治思想史の古典『法の精神』と『社会契約論』を学ぶ(1)二人の思想家
モンテスキューとルソー…二人の思想家の共通の敵とは?
川出良枝
クライン『ショック・ドクトリン』の真実(1)ショック・ドクトリンとは何か
100分de名著!?『ショック・ドクトリン』驚愕の印象操作
柿埜真吾
資産運用の思考法…経済や市場の動きをどう読むか
市場予測のポイント…短期・中期・長期の視点と歴史的洞察
養田功一郎

人気の講義ランキングTOP10
ロシア人の見る「ロシアの歴史」(3)ヴァイキング招致説とキエフ・ルーシ
ロシアの起源はヴァイキング?…キエフ・ルーシの興亡と、ロシアとウクライナの決定的な「歴史的溝」
上月豊久
「重要思考」で考え、伝え、聴き、議論する(1)「重要思考」のエッセンス
重要思考とは?「一瞬で大切なことを伝える技術」を学ぶ
三谷宏治
民主主義の本質(1)近代民主主義とキリスト教
なぜ民主主義が「最善」か…法の支配とキリスト教的背景
橋爪大三郎
小澤開作と満洲事変・日中戦争(1)少年時代の苦労と五族協和の夢
満洲で「五族協和」に命を懸けた小澤征爾の父・小澤開作
小澤俊夫
『「甘え」の構造』と現代日本(1)「甘え」のインパクト
「甘え」は現代においてダメなものなのか…名著『「甘え」の構造』への2種類の誤解とは?
與那覇潤
『万葉集』と律令社会~官僚の心得と歌宴(3)国司と郡司のつきあい
郡司の妻たちと宴会!?……国司・大原真人今城へのはなむけの歌に記された「媚態表現」の真相と人心掌握術
上野誠
第2次トランプ政権の危険性と本質(1)実は「経済重視」ではない?
トランプ政権の極右ポピュリズム…文化戦争を重視し経済軽視
柿埜真吾
「満洲」から考える日本とアジア(1)「満洲」を知る意義とは
「満洲史」はなぜ現代日本でタブー視されるのか?…王道楽土の夢とアヘンなどの裏面から見えてくる現代への教訓
宮脇淳子
プラトン『ポリテイア(国家)』を読む(14)ポリスと魂の堕落過程〈下〉僭主の末路
僭主制は欲望の奴隷…過度の自由が過度の隷属に転換する
納富信留
高齢者のフレイル・認知症とその予防対策(1)老年病科と高齢者の疾患・病態の特徴
頻尿、低栄養、転倒、誤嚥、フレイル…増える老年症候群と高齢者の疾患・病態の特徴
小川純人