『還暦からの底力』に学ぶ人生100年時代の生き方
この講義シリーズは第2話まで
登録不要無料視聴できます!
▶ 第1話を無料視聴する
閉じる
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
古典と歴史を学ぶ意義…考える力を鍛えるために必要なこと
『還暦からの底力』に学ぶ人生100年時代の生き方(7)「おいしい人生」のために
出口治明(立命館アジア太平洋大学(APU)学長特命補佐)
「古典と歴史に学ぶ」――大切なこととは知りながら、つい目の前のことにかまけて後回しになりがちだ。だが、歴史を「適者生存のケーススタディ」と捉えれば、どうだろうか。あるいは、古典を「考えるプロの書いた、考え方の型の宝庫」と知れば、それらを学び真似ていく重要性と優先順位が身に迫ってくるはずだ。(全7話中第7話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)
時間:11分38秒
収録日:2020年6月30日
追加日:2020年9月12日
≪全文≫

●過去をケーススタディする「歴史」の重要性


―― 先生が常日頃からご指摘になっていることに、古典と歴史に学ぶ重要性がありますね。

出口 世の中、何が起こるか、誰にも分からないからです。

―― 特に今のご時世ですと、ほんとに何がどうなるか分からないですね。

出口 半年前に新型コロナウイルスを予見した人がほぼいなかったように、将来何が起こるかは誰にも分からない。ダーウィンがいうように、何かが起こったときに、賢い人や強い人が生き残るわけではない。起こった何かに対して上手に適応した人だけが生き残る。これはアインシュタインの相対性理論と同じような自然界の摂理であり、原理です。

 だから、人間にとって大事なことは極論すれば適応力だけなのです。そして、適応するためには、たくさんのケースを知っていたほうが適応しやすい。

―― 確かにそういえば、ケースですね。

出口 例えば日本では、いつ南海トラフ地震が起こるか分からないといわれているでしょう。では、大地震が起こったときに、東日本大震災のことを勉強した人としなかった人とでは、どちらが助かりやすいと思われますか。

―― それはもう、言うまでもないことですよね。

出口 そうですよね。つまり歴史は何かといえば、過去のケーススタディなのです。ビスマルクは「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」という名言を残しています。これはなにかというと、当時の人生は50年ほどですから、働いている期間はせいぜい20~30年です。その間に大震災が起こらなければ、そのことは学べないわけです。

―― そういうことですね。

出口 でも、歴史を学んだら、少なくとも文字が書かれてから5000年ぐらいはたっているわけですから、大震災の記憶も残っています。だから、ビスマルクのこの名言は、「時間軸」の話をしているわけです。

 歴史は、過去に起こったことをケーススタディとして記録したものです。役に立つかどうかは分からないけれど、悲しいことに教材は過去にしかない。だから、歴史はケーススタディであり、最適の教材です。いろいろなことが起こったときに、われわれの先祖がどのように適応したのかを知っていれば、ひょっとしたら何かが起こったときに役に立つかもしれない。


●残っているものは、歴史も本も全部素晴らしい


―― しかも、歴史というものはまさに人生を賭けた深いドラマがあり...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
「哲学と生き方」でまず見るべき講義シリーズ
人の行動の「なぜ」を読み解く行動分析学(1)随伴性
「なぜ人は部屋を片付けられないか」を行動分析学で考える
島宗理
エネルギーと医学から考える空海が拓く未来(1)サイバー・フィジカル融合と心身一如
なぜ空海が現代社会に重要か――新しい社会の創造のために
鎌田東二
楽観は強い意志であり、悲観は人間の本性である
これからの時代をつくるのは、間違いなく「楽観主義」な人
小宮山宏
平和の追求~哲学者たちの構想(1)強力な世界政府?ホッブズの思想
平和の実現を哲学的に追求する…どんな平和でもいいのか?
川出良枝
「心から幸せになるためのメカニズム」を学ぶ(1)心理学研究と日本の幸福度
実は今、「幸せにも気をつける」べき時代になっている
前野隆司
プラトン『ポリテイア(国家)』を読む(1)史上最大の問題作
全米TOP10大学の必読書1位が『ポリテイア(国家)』
納富信留

人気の講義ランキングTOP10
豊臣兄弟~秀吉と秀長の実像に迫る(序)時代考証が語る『豊臣兄弟!』の魅力
2026年大河ドラマ『豊臣兄弟!』秀吉と秀長の実像に迫る
黒田基樹
戦略的資本主義と日本~アメリカの復活に学ぶ5つの提言
戦略的資本主義とは?日本再生へアメリカに学ぶ5つの提言
片瀬裕文
「次世代地熱発電」の可能性~地熱革命が拓く未来
地熱革命が世界を変える――次世代地熱の可能性に迫る
片瀬裕文
「進化」への誤解…本当は何か?(2)「進化論」対「創造論」
「進化論」対「創造論」…アリストテレスの目的論とは?
長谷川眞理子
逆境に対峙する哲学(1)日常性が「破れ」て思考が始まる
逆境にどう対峙するか…西洋哲学×東洋哲学で問う知的ライブ
津崎良典
定年後の人生を設計する(1)定年後の不安と「黄金の15年」
不安な定年後を人生の「黄金の15年」に変えるポイント
楠木新
新しい循環文明への道(1)採掘文明から循環文明へ
2026年頭所感~循環文明の「三つの柱」…いよいよ実現へ
小宮山宏
生成AI「Round 2」への向き合い方(1)生成AI導入の現在地
生成AIの利活用に格差…世界の導入事情と日本の現状
渡辺宣彦
何回説明しても伝わらない問題と認知科学(1)「スキーマ」問題と認知の仕組み
なぜ「何回説明しても伝わらない」のか?鍵は認知の仕組み
今井むつみ
葛飾北斎と応為~その生涯と作品(1)北斎の画狂人生と名作への進化
葛飾北斎と応為…画狂の親娘はいかに傑作へと進化したか
堀口茉純