日本企業の弱点と人材不足の克服へ
この講義シリーズは第2話まで
登録不要無料視聴できます!
第1話へ
▶ この講義を再生
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
(会員の方に広告は表示されません)
中国とアメリカでダイナミズムを生んでいる理由
日本企業の弱点と人材不足の克服へ(8)日本でダイナミズムを生むために
西山圭太(東京大学未来ビジョン研究センター客員教授/元・経済産業省商務情報政策局長)
中国の驚異的な経済発展は、中国が「大国」であることが大きい。大国の強みはアメリカのシリコンバレーを見ても分かる。シリコンバレーには政府から多額のお金が落ちているが、一方で無政府主義者も多い。相容れない2つが共存し、ダイナミズムを生んでいる。これが可能なのは大国だけで、大国ではない日本やヨーロッパが彼らと向き合ってダイナミズムを生むためにはどうすればいいのか。(全8話中第8話)
※インタビュアー:神藏孝之(テンミニッツTV論説主幹)
時間:12分17秒
収録日:2020年10月28日
追加日:2021年2月14日
≪全文≫

●アメリカと中国でのダイナミズムは「大国」だから


―― 中国の一般人の給与は、鄧小平の(1992年の)南巡講話から見て40倍くらい上がっていると思います。(1978年の)改革開放から見たら100倍になっている。彼らがアメリカからガサッと技術をリバースしたかは別にして、テンセントもアリババもファーウェイもバイドゥも、みんなうまくやってきたけど、日本はプラットフォーマーとしては、うまくできていない。

 1990年代の半ばくらいに日本の半分くらいのGDPだった国が、ここまで大きくなった。このことを考えると、中国共産党の選別の仕組みは、やはり優秀だったという評価でいいでしょうか。

西山 もちろん優秀でもありますが、私自身はこう思っています。すごく月並みな言い方をすると、アメリカと中国は、やはり「大国」なのです。

 大国だと何ができるか。先にアメリカの話をすると、特にシリコンバレーみたいなところを見ると、つくづく思います。話が飛躍しますが、少し前に「ネオコンサーバティズム(新保守主義)」というものが話題になりました。そのオリジンはというと、ソ連からやってきたトロツキストです。だから極左です、簡単にいえば。

 僕に解説する資格があるか分かりませんが、トロキストは当然、政府の権威を否定する立場です。一方でシリコンバレーはDARPA(国防高等研究計画局)みたいな仕組みがあり、国防省がすごくお金を落としています。中央集権的な政府がものすごくお金を落とし、それが技術への波及効果があったことは、たぶん間違いありません。

 他方において、同じコミュニティを構成する人たちのかなりの部分が、無政府主義に近い。インターネットも、もともとそういうものでした。「政府なんか、何なんだ」みたいな人たちです。

 その2つの極がダイナミズムを生んでいる。これはたぶん3~4億人いる大きな国だからできるのです。

―― なるほど、大国だからできると。

西山 まったく相容れない人が隣りにいて、狭いところで二人で仲良くやっていくのは無理でしょう。「あいつは一生許さない」ということにしかならない。でも、ある程度広いと、「まあ、あいつはあいつ、俺は俺」となる。

 たぶん中国も似たところが、少なくとも過去にはあった。しかもよく言われるように、ほとんど規制がなかったので、自由にやれた。

 一方で中国共産党という、すごい集権的な...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「経営ビジネス」でまず見るべき講義シリーズ
優れた経営者の条件(1)スキルとセンスの違い
経営者のセンスは担当者のスキルとは全く違う
楠木建
Microsoft Copilot~AIで仕事はどう変わるか(1)「生成AI」の画期性
「生成AI」実装の衝撃…人工知能の歴史と特長
渡辺宣彦
サム・アルトマンの成功哲学とOpenAI秘話(1)ChatGPT生みの親の半生
OpenAI創業者サム・アルトマンとはいかなる人物なのか
桑原晃弥
組織心理学~若者とのコミュニケーション(1)「Z世代」の特徴と接し方
Z世代は傷つきやすい!?…昔の世代との相違点、共通点とは
山浦一保
イーロン・マスクの成功哲学(1)マスクが「世界一」になるまで
イーロン・マスクは何がすごい?生い立ちと経歴
桑原晃弥
生成AI「Round 2」への向き合い方(1)生成AI導入の現在地
生成AIの利活用に格差…世界の導入事情と日本の現状
渡辺宣彦

人気の講義ランキングTOP10
中国春秋戦国時代と始皇帝(5)孝公・恵文王の時代と商鞅の変法
秦はいかに強大な国になったのか…「商鞅の変法」でどう改革したか
鶴間和幸
老子の神髄(1)「絶対自由の境地」を求めて
『老子』が求める「絶対自由の境地」とは?…そして創造長寿へ
田口佳史
中国史概説~『皇帝たちの中国』を読む(4)5人の皇帝と現代中国
特筆すべき5人の皇帝…中国史を知らなければ現代中国もわからない
宮脇淳子
編集部ラジオ2026(23)上半期人気ランキングBest30
【編集部ラジオ】令和8年上半期人気ランキングBest30
テンミニッツ・アカデミー編集部
AI大格差~最新研究による仕事と給料の未来(1)最新研究から見えてくる未来像
AI大格差…なぜ日本の雇用環境では「ショックが大きい」のか?
宮本弘曉
教養としての「ユダヤ人の歴史とユダヤ教」(1)ユダヤ人とは誰のことか
ユダヤ人とは?なぜ差別?お金持ち?…『ユダヤ人の歴史』に学ぶ
鶴見太郎
日本の財政の真実を検証する(4)日本の台所事情と財政の本義
「1秒間に41万円?」…この数字はいったい何を意味するか?
宮本弘曉
AI時代と人間の再定義(1)AIは思考するのか
AIでは「思考の三位一体」が成立しない…考えるとは?
中島隆博
アンチエイジングのための「5:2ダイエット」
「5:2ダイエット」活性酸素を減らしてアンチエイジング
堀江重郎
日本人が知らない自由主義の歴史~後編(13)「自由な社会」を守るために
自由主義、保守主義、全体主義…真の社会全体の利益とは?
柿埜真吾