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「三部作」の検索結果

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なぜ『門』なのか?夏目漱石が題名に込めた人生の意味

いま夏目漱石の前期三部作を読む(9)反知性主義の時代を生き抜くために

なぜこの小説は『門』と題されているのか――『門』の終盤で主人公・宗助は寺での禅の修行を体験するが、悟りの門を開くことはできなかった。しかし、そこで墨売りの行商人の生き方に触れ、人生というのは、鉄道のように目的地に...
収録日:2024/12/02
追加日:2025/04/27
與那覇潤
評論家

『門』で描かれた明治の大事件…主人公・宗助は何と言うか

いま夏目漱石の前期三部作を読む(8)『門』の世界観と日本の近代化

「この世の中はデタラメにできている」…実家に残された屏風の売買を通じて世の中の不条理を感じた『門』の主人公・宗助。その後、略奪した妻の元夫である安井が戻ってくることを知ると、逃避するようにして禅の修行へ向かうが、...
収録日:2024/12/02
追加日:2025/04/20
與那覇潤
評論家

「反知性主義」の時代に夏目漱石「前期三部作」を読む

編集部ラジオ2025(7)三四郎、それから、門…

夏目漱石の前期三部作といえば、『三四郎』『それから』『門』です。なぜ、三部作と呼ばれるかといえば、1908年、1909年、1910年と連続して発表されたのと同時に、それぞれ主人公は別の人ではあるけれども、あたかも前作の主人...
収録日:2025/03/19
追加日:2025/04/17
テンミニッツTV編集部
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『崖の上のポニョ』と同名!?『門』の主人公に込めた意味

いま夏目漱石の前期三部作を読む(7)『門』に込められたメッセージ

『門』は夏目漱石の前期三部作の最後に書かれた小説だが、平成世代には宮崎駿監督の映画『崖の上のポニョ』から興味を抱いた方も少なくないという。『門』は略奪愛の非難から京大を中退した主人公・宗助と御米の夫婦を描いた小...
収録日:2024/12/02
追加日:2025/04/13
與那覇潤
評論家

『三四郎』とは真逆!?『それから』の結末とその世界観

いま夏目漱石の前期三部作を読む(6)『それから』の世界観と結末の意味

夏目漱石が『それから』で描く主人公・長井代助と父の価値観の対立は、これこそ現代社会に当てはめて読むと非常に興味深い。裕福な一家を築いた父と兄の成功を、代助は運によるものだと冷ややかに捉える。そして、明治期の教育...
収録日:2024/12/02
追加日:2025/04/06
與那覇潤
評論家

なぜやる気が出ないのか…『それから』の主人公の謎に迫る

いま夏目漱石の前期三部作を読む(5)『それから』の謎と偶然の明治維新

前期三部作の2作目『それから』は、裕福な家に生まれ東大を卒業しながらも無気力に生きる主人公の長井代助を描いたものである。代助は友人の妻である三千代への思いを語るが、それが明かされるのは物語の終盤である。そこが『そ...
収録日:2024/12/02
追加日:2025/03/30
與那覇潤
評論家

三四郎はストレイシープ!? 漱石が描いた世間との矛盾とは

いま夏目漱石の前期三部作を読む(4)『三四郎』で描かれた世間との矛盾

『三四郎』に登場する広田先生は「偉大なる暗闇」として描かれているが、高い知性を持ちながらも社会的評価が得られない知識人の孤高を絶妙に捉えている。そして、この対極として登場する庶民の人妻に三四郎は翻弄され、「スト...
収録日:2024/12/02
追加日:2025/03/23
與那覇潤
評論家

東大生YouTuber!?『三四郎』に描かれたメンタルヘルス問題

いま夏目漱石の前期三部作を読む(3)『三四郎』の時代背景と深い陰影

夏目漱石の前期三部作の最初の作品となる『三四郎』は、九州から上京した三四郎の視点を通じて明治末期の知識人の姿を描いている。特に東京帝大の学生たちの姿や、彼らが直面する不条理を鋭く捉え、知的に生きることの困難さを...
収録日:2024/12/02
追加日:2025/03/16
與那覇潤
評論家

『漱石の病跡』――江藤淳が評価した病跡学による漱石論

いま夏目漱石の前期三部作を読む(2)漱石とメンタルヘルスの関係

英語教師から留学を経て小説家となった夏目漱石。神経衰弱に苦しみながら執筆を続け、新聞の連載で三部作を発表するのだが、その漱石について「病跡学」という観点から精神科医が書いた『漱石の病跡』という本がある。漱石論と...
収録日:2024/12/02
追加日:2025/03/09
與那覇潤
評論家

修善寺の大患…反知性主義の時代に夏目漱石を読み直す意味

いま夏目漱石の前期三部作を読む(1)夏目漱石を読み直す意味

反知性主義が跋扈する現代社会。21世紀も四半世紀が過ぎ、知性で社会を理解しようとすればするほど葛藤が生まれるこの時代、日本人にとってはもう一度読み直すべき作家が夏目漱石ではないだろうか。実は1世紀以上前の明治の終...
収録日:2024/12/02
追加日:2025/03/02
與那覇潤
評論家

日本資本主義の父・渋沢栄一が『論語と算盤』で説いた道徳

グローバル化時代の資本主義の精神(4)日本の近代資本主義~渋沢栄一から福澤諭吉まで

日本の近代資本主義の精神にも日本版プロテスタンティズムと言える系譜がある。「道徳」「勤勉」をキーワードに、あるいは、陽明学を受容、時に否定しつつ時代を築いた日本の近代資本主義。渋沢栄一、井上哲次郎、内村鑑三、福...
収録日:2014/11/07
追加日:2015/05/28
中島隆博
東京大学東洋文化研究所長・教授

戦前、井上哲次郎は吉田松陰を「陽明学者」と位置付ける

吉田松陰の思想(上)松陰像の変遷(3)陽明学者・教育家・史論家

吉田松陰とは何なのか。かつて松陰は、維新に向けて人を育てた教育者であると捉えられてきた。しかし、東京大学東洋文化研究所教授・中島隆博氏は、松陰はそういったカテゴリーに収まりきらない思想家ではないかと言う。戦後に...
収録日:2015/02/26
追加日:2015/07/20
中島隆博
東京大学東洋文化研究所長・教授

二千年の時を超えて読めるギリシア「三大悲劇詩人」の作品

ギリシア悲劇への誘い(1)ギリシア悲劇を観る

「三大悲劇詩人」といわれるアイスキュロス、ソフォクレス、エウリピデス。彼らは紀元前5世紀のアテナイで活躍し、ギリシア悲劇を完成させた。それぞれの作品は現代まで受け継がれ、さまざまな言語に翻訳されて上演、映画化され...
収録日:2021/03/30
追加日:2022/01/25
納富信留
東京大学大学院人文社会系研究科教授

徳川家康と江戸の町づくりー江戸時代の「日本橋」の姿とは

『江戸名所図会』で歩く東京~日本橋 (1)日本橋に見る徳川家康の手腕

江戸時代のまちづくりや人々の暮らしを振り返るとき、その助けになるのが江戸時代後期に書かれた地誌『江戸名所図会』(えどめいしょずえ)だ。当時の江戸の様子を収めた貴重な資料である『江戸名所図会』から江戸時代をひもと...
収録日:2023/06/07
追加日:2023/09/02
堀口茉純
歴史作家