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DATE/ 2017.04.01

129の職種別年収ランキング!最も年収が低いのは?

 総務省統計局から2017年2月、平成28年度賃金構造基本統計調査が公表されました。この統計を見ると、129に分類されている職種の年収が推計できます。ミシン縫製工の202.7万円から航空機操縦士(パイロット)の年収2047.3万円まで、その差は10倍以上。これほどまでに格差は広がっています。

気になるのは、どのような職種が低年収のところに位置しているのか。まずは傾向を見ていきましょう(母数は常時10人以上を雇用する全国の民間事業所49,893からのデータ)。

月に180時間前後働いても年収300万円に届かないのは

 年収(賞与含む)が300万円を下回るのは、129職種のうち12職種です。所定労働時間に月間の残業を加えた実質労働時間は、最短が看護補助者(161時間)、最長が給仕従事者(186時間)、平均すると180時間前後になります。うち月収が20万円を下回っているのは、ミシン縫製工(16万円)から調理士見習(19.9万円)の4職種。

 また12の職種のうち、国家試験が必要なのは理容・美容師だけです。平均年齢が30.6歳と統計の中でも最も若いところを見ると、理容・美容師さんはある程度経験を積むと、独立して自分のお店を持つか、離職するかの岐路に立つようです(本調査は、雇用者に支払われた賃金を取りまとめています)。

 ちなみに、統計には特有の用語が使われています。たとえばスーパー店チェッカーはレジ業務、給仕従事者はウエイトレスやウエイター、ソムリエやホール係などの総称。ミシン縫製工と洋裁工の違いは、ひたすら縫製だけを行うのがミシン縫製工で、作図から裁断、縫製仕上げまで一貫して行なう仕立て職が洋裁工とされています。

 ということで12職種を年収の少ない順に並べると、以下のようになります(以下、年収はすべて、総務省統計局・平成28年度賃金構造基本統計調査の数値(10人以上、男女の値)をもとに独自で推計したものです)。

<順位:職種/推定年収(年齢・勤続年数):所定内実労働時間数+超過日労働時間数>
1:ミシン縫製工/202.7万円(44.2歳・10.8年):179時間
2:ビル清掃員/246.2万円(52.2歳・7.9年):176時間
3:スーパー店チェッカー/250.4万円(39.5歳・8.3年):180時間
4:調理士見習/251.6万円(43.0歳・5.9年):184時間
5:洗たく工/264.3万円(47.2歳・9.6年):185時間
6:軽電機器検査工/282.5万円(43.3歳・11.1年):181時間
7:洋裁工/284.1万円(42.3歳・12.8年):175時間
8:理容・美容師 /287.7万円(30.6歳・6.4年):182時間
9:用務員/288.0万円(55.3歳・9.4年):171時間
10:給仕従事者/291.3万円(38.7歳・6.5年):186時間
11:キーパンチャー/292.6万円(37.4歳・9.9年):169時間
12:看護補助者/294.9万円(44.4歳・7.7年):161時間

ニュースで話題の、あの職業の実態は!?

 この後、年収300万円台の前半には、待遇改善を求める声の高いホームヘルパー(304.9万円)、福祉施設介護員(322.5万円)、保育士(326.8万円)、幼稚園教諭(339.3万円)などが並びます。いずれも資格の必要な職業です。

 また、気になるのは、300万円台に国家資格や知事免許の必要な職業が目につく点です。意外なところでは、栄養士(344.8万円)、歯科衛生士(352.5万円)、介護支援専門員(ケアマネージャー、376万円)で、決して高いとはいえません。理学療法士、作業療法士(407万円)でようやく平均年収ラインです。これから資格取得を考えている人は、ぜひ参考にしたほうがいいでしょう。

平均年齢が若いのは? 人数の多い少ないは関係あるの?

 ところで、平均年齢の最も若い職種は理容・美容師の30.6歳でしたが、2番目はプログラマー(414.6万円)の31.6歳(勤続5.8年)で、3番目は理学療法士、作業療法士の31.8歳(勤続5.3年)となります。

 年輩世代が多いのは大学教授(1,069万円)の57.6歳(勤続16.6年)。続いて守衛(315.3万円)の56.8歳(勤続11.9年)、そして先述した年収の少ない順ランキング9位の用務員(55.3歳・勤続9.4年)です。

 働いている人の数の多さからいうと、福祉施設介護員の81.8万人がダントツ。続いて看護師の67.8万人(480.9万円)、百貨店以外の販売店員の57.4万人(322.3万円)がトップ3となります。

 雇われている人口の少ない職業は、不動産鑑定士(692.7万円)の640人、社会保険労務士(526.5万円)の1090人、掘削・発破工(684.5万円)の2150人。

 ちなみに年収トップは航空機操縦士(パイロット。2047.4万円)で4330人。やはり狭き門といえそうです。

<参考サイト>
・総務省統計局:平成28年度賃金構造基本統計調査
http://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2016/dl/12.pdf
http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/GL08020103.do?_toGL08020103_&tclassID=000001062209&cycleCode=0&requestSender=estat
(10MTV編集部)

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