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地方移住希望ランキング!上位の都道府県は?
地方への移住を希望する人が増えています。総務省の調査によると、平成30年度中に受け付けた相談件数は、全体で約298,000件と前年度から約38,000件増加したとのこと。東京一極集中が進んでいますが、一方では東京から出ようとする動きも活発化しているようです。では移住を望む人たちはどういった場所を求めているのでしょうか。ここでは総務省の相談件数に関する統計をもとに詳しく見てみましょう。
1位 長野県 18,142
2位 新潟県 16,456
3位 石川県 14,855
4位 北海道 13,844
5位 兵庫県 13,686
6位 富山県 12,756
7位 福島県 11,774
8位 福井県 10,730
9位 高知県 10,509
10位 静岡県 9,981
これによると、週3日は東京で働き、他の日は長野県内でシェアオフィスを運営しているという方もいるようです。山や森といった自然を感じながら働きたい人に魅力的な場所と言えるのではないでしょうか。また、「日本で最も美しい村」に認定された高山村は、新たに創業する個人や法人に対して補助費を支援する「創業支援補助」といった取り組みも行われています。
新潟へのUターン・Iターン総合サイト「にいがた暮らし」では、経済的な安定性が押し出されています。これによると、新潟での収入は東京の8割程度とのことですが、食費や生活費、住宅購入費が安く済むメリットは大きいとのことです。また、新潟市から東京は電車でおよそ2時間弱と、地理的に交通アクセスがよく、二地域居住も実現可能です。
ただし、4位北海道、9位の高知といった地域になると、都市への交通アクセスとはまた違う魅力があるように思われます。北海道と聞いてイメージするのは圧倒的な自然と大地、高知は燦々と降り注ぐ太陽のもとの南国感、といったものではないでしょうか。このあたりは、むしろ、都市的なものと距離があることが魅力になっているのでしょう。
移住相談件数トップは長野県
移住相談に関しては、自治体が設けている移住相談窓口や、イベントといった機会があります。これらを総合して、相談件数の多かった都道府県ランキング、トップ10は以下の通りです(数値は合計相談件数)。1位 長野県 18,142
2位 新潟県 16,456
3位 石川県 14,855
4位 北海道 13,844
5位 兵庫県 13,686
6位 富山県 12,756
7位 福島県 11,774
8位 福井県 10,730
9位 高知県 10,509
10位 静岡県 9,981
長野なら東京都の二地域居住が可能
長野県と言えば、山、川、湖、森といった自然が豊かで、かつ軽井沢を代表とするような、ブランド化された避暑地もあります。さらには豊かで過ごしやすい高原が広がり、夏は各種スポーツの合宿が行われ、冬はウィンタースポーツも盛んです。また、長野は東京へも比較的近いことから、二地域居住、ダブルワークにも人気があるようです。例えば、長野県の移住ポータルサイトには「二地域居住を楽しもう」というコーナーで体験談が紹介されています。これによると、週3日は東京で働き、他の日は長野県内でシェアオフィスを運営しているという方もいるようです。山や森といった自然を感じながら働きたい人に魅力的な場所と言えるのではないでしょうか。また、「日本で最も美しい村」に認定された高山村は、新たに創業する個人や法人に対して補助費を支援する「創業支援補助」といった取り組みも行われています。
新潟の積極的な取り組みと暮らしやすさ
2位の新潟県は、言わずと知れた米どころということもあり、新規就農には力を入れているようです。また、米だけではなくぶどうや柿といった果樹園での就農も期待されています。また、新潟県では里山移住体験ツアーを開いたり、魅力を積極的にSNSで発信したりするなど、アピールの場を多く設けている点も移住相談件数が多いポイントのようです。新潟へのUターン・Iターン総合サイト「にいがた暮らし」では、経済的な安定性が押し出されています。これによると、新潟での収入は東京の8割程度とのことですが、食費や生活費、住宅購入費が安く済むメリットは大きいとのことです。また、新潟市から東京は電車でおよそ2時間弱と、地理的に交通アクセスがよく、二地域居住も実現可能です。
石川、文化の豊かさと教育レベルの高さ
3位の石川県は人口あたりの大学等の数が全国2位、また人口あたりの人間国宝数は全国1位と、教育や伝統工芸に関して群を抜いています。また、美術館や博物館も充実しています。こういった文化的な土地の魅力に加え、平成27年に開業した北陸新幹線によって、都心へのアクセスも容易になっているあたりが、人気の背景にあるようです。都市との距離をどう取るか
こう見てみると、共通するポイントは、まず自然が豊かであることは間違いないでしょう。人が心穏やかにゆったりと暮らすにはまず、大切な要素です。同時に、私たちは経済活動を行わなければなりません。特に都市部から移住する人は、仕事や人間関係など、都市との結びつきを完全に断つのはなかなか大変であることも事実。やはり都市へのアクセスが比較的負担にならないことも大事かと思われます。このような要素からランキング上位の地域は選ばれるのではないでしょうか。ただし、4位北海道、9位の高知といった地域になると、都市への交通アクセスとはまた違う魅力があるように思われます。北海道と聞いてイメージするのは圧倒的な自然と大地、高知は燦々と降り注ぐ太陽のもとの南国感、といったものではないでしょうか。このあたりは、むしろ、都市的なものと距離があることが魅力になっているのでしょう。
<参考サイト>
・平成30年度における移住相談に関する調査結果(移住相談窓口等における相談受付件数等)|総務省
http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01gyosei08_02000183.html
・ふるさとに逢える 楽園信州 心が澄む・信州に住む | 長野県の移住ポータルサイト
https://www.rakuen-shinsyu.jp/
・にいがた暮らし - 新潟へのUターン、移住情報が満載!
https://niigatakurashi.com/
・就農にいがたスタートナビ
https://syunou-niigata.jp/
・石川県へのUIターン・移住したい人のためのポータルサイト|いしかわ暮らし情報ひろば
https://iju.ishikawa.jp/charm/
・平成30年度における移住相談に関する調査結果(移住相談窓口等における相談受付件数等)|総務省
http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01gyosei08_02000183.html
・ふるさとに逢える 楽園信州 心が澄む・信州に住む | 長野県の移住ポータルサイト
https://www.rakuen-shinsyu.jp/
・にいがた暮らし - 新潟へのUターン、移住情報が満載!
https://niigatakurashi.com/
・就農にいがたスタートナビ
https://syunou-niigata.jp/
・石川県へのUIターン・移住したい人のためのポータルサイト|いしかわ暮らし情報ひろば
https://iju.ishikawa.jp/charm/
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